Q2における主要18機関のビットコイン現物ETFの保有状況:IBITとFBTCへの大規模な投資増加

  • 2024/8/17

結論:2024年第2四半期、主要な18の機関が保有するビットコイン現物ETFの総額は62.7億ドルに達し、その多くがポジションを調整しました。特に、BlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)やFidelity Bitcoin ETF(FBTC)への大規模な投資が見られ、一方でGrayscaleのGBTCの売却や清算が多く見受けられました。

1. モルガン・スタンレー:IBITの1.88億ドル増持とGBTCの大幅売却

モルガン・スタンレーは第1四半期に約2.7億ドルのGBTCを投資した後、第2四半期に大幅な調整を行いました。2024年6月30日時点で、モルガン・スタンレーはIBITを700万株(2.38億ドル相当)保有し、GBTCの保有量を99.4%削減しました。また、同社は8月からビットコイン現物ETFの推奨を開始し、IBITとFBTCを中心に取り扱いを予定しています。

2. 高盛:IBITの大口保有者に

高盛は第2四半期にIBITを大幅に増やし、690万株(約2.4億ドル)を保有するに至りました。高盛はまた、FBTCやGBTC、BTCOなどのビットコイン現物ETFも保有し、総額4.18億ドルに達しました。高盛は現在、IBITの第3位の保有者です。

3. アメリカ銀行:IBITとFBTCの増持、GBTCの大幅減少

アメリカ銀行もビットコイン現物ETFに投資を拡大しました。IBITを280万ドル分(31%増)、FBTCを150万ドル分(21%増)増やし、GBTCの保有量を80%削減しました。

4. ウェルズ・ファーゴ銀行:GBTCの保有継続

ウェルズ・ファーゴ銀行は、2245株のGBTC(11.9万ドル相当)を引き続き保有しており、他のETFの一部は清算しました。今後、ウェルズ・ファーゴ銀行もモルガン・スタンレーと同様に、ビットコインETFの提供を検討しているとの報道があります。

5. Millennium Management:ポジション縮小とIBITの減持

Millennium Managementは第1四半期に約20億ドルのビットコイン現物ETFを保有していましたが、第2四半期には40%以上減少しました。特にIBITとFBTCの減持が顕著で、代わりにMSTRへの投資を大幅に増やしました。

6. Jane Street:IBITの大幅増持とGBTCの減少

Jane StreetはIBITとFBTCの大規模な増持を行い、GBTCの保有を83%削減しました。第2四半期にIBITを2.21億ドル分、FBTCを2.33億ドル分増やしました。

7. Susquehanna International Group:GBTCの減持と4つのETFへの増投

Susquehanna International GroupはGBTCの42%を減少させる一方で、FBTCやIBIT、ARKB、HODLなどのETFを増やしました。

8. D.E. Shaw:IBITとFBTCへの積極的な投資

D.E. ShawはIBITとFBTCにそれぞれ9000万ドルを投資し、Q1の比率に対して大幅な増加を見せました。

9. Bracebridge Capital:大幅なポジション削減とIBITおよびGBTCの清算

Bracebridge Capitalは、第2四半期にARKBを1.12億ドルまで減らし、IBITとGBTCを完全に売却しました。

10. Capula Investment Management:IBITとFBTCへの新規投資

Capula Investment Managementは、第2四半期に4.6億ドル以上のビットコイン現物ETFを購入し、IBITとFBTCに積極的に投資しました。

11. その他の機関の動向

Schonfeld Strategic Advisors、Point72 Asset Management、Aristeia Capital LLC、Ovata Capital Managementなども、それぞれIBITやFBTCの保有量を増やす一方で、GBTCの保有量を減らしています。

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