“Stake-To-Play”（S2P）という新しいゲームメカニズムが、ブロックチェーン上のゲームで注目を集めています。この記事では、このS2Pメカニズムの詳細、それによって生まれる新たな可能性とリスク、さらには実際にS2Pを採用しているゲームの事例について解説します。

S2Pとは？

S2Pは、プレイヤーがゲームに参加するためにある種の資産を「賭ける」形式を取るものです。賭けた資産は賞金プールに追加され、ゲームの勝者に分配されます。このメカニズムは、既存の金銭を賭けるゲーム（例えば、ポーカーやファンタジーフットボール）と類似していますが、ブロックチェーンの透明性とセキュリティを活用することで、新たな付加価値を生む可能性があります。

S2Pのメリットとデメリット

メリット

• 自己管理:
  資金は透明なスマートコントラクトに格納される。
• 全球的流動性:
  誰でもどこでも参加できる。
• 持続可能な財務インセンティブ:
  トークンインフレに頼ることなく、プレイヤーを引きつけることができる。
• 開発者の収益:
  儲けるために賞金プールから一部を引き出せる。

デメリット

• ユーザー制限:
  すべてのプレイヤーがリスクを取りたいわけではない。
• ゲームバランス:
  「Pay-to-Win」の可能性。
• 規制リスク:
  賭博とみなされる可能性がある。

S2Pを採用するゲーム事例

1. Words3:
   PvP型の単語ゲーム。プレイヤーは、単語を作成してポイントを獲得するが、ETH（イーサリアム）を使って各文字を購入する必要がある。
2. Rhascau:
   ターン制のレーシングゲーム。プレイヤーはETHを賭けて参加するか、賭けずにプレイできる。

第三者開発者によるS2P

ゲーム自体がS2Pを実装する必要はありません。既存のゲームにS2P層を追加することで、第三者開発者も利益を得ることができます。

ブロックチェーンギャンブル市場

ギャンブルは社会で大きな存在感を持つようになっており、S2Pがその一部になる可能性があります。ただし、規制やゲームの公正性に関する問題も考慮する必要があります。