仮想通貨Worldcoinが目新しいプロジェクトをスタート。その名も「WLDトークン配布プロジェクト」。全世界で200万人以上の人々にWLDトークンが配布されることになるのだが、詳細は以下にて。

##1. Worldcoinの新プロジェクト
WorldcoinはSam Altman氏と共に設立した仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」から新たなトークン「WLD」をリリースし、全世界で200万人以上の人々に配布すると発表した。Altman氏は公開書簡でこの旨を述べ、このプロジェクトはWorldcoinの使命である「世界中の人々に富を分散させる」を更に推進するものとなる。

##2. Orbとは何か
このプロジェクトでは、全世界20か国、35以上の都市に「Orbs」と呼ばれる特別な装置を配置し、そこで人々の登録を行う。Orbとは一体何なのか。それは、人々が自分自身を証明するための身元確認装置で、特に虹彩スキャンにより個々の身元を確認する。これにより、オンライン上で自分自身であることを証明することが可能になる。

##3. WLDトークン配布
Orbで身元確認した人々は、初回で25個のWLDトークンを受け取り、その後も定期的にトークンが付与される。すでに200万人以上（大部分は南半球国家の住民）がこの身元確認を経ており、この人々全員がWLDトークンを受け取る資格がある。なお、このプロジェクトの詳細なトークン経済学は、近日中に公開される予定だ。

##4. WLDトークンとアメリカ
ただし、WLDトークンはアメリカでは使用できないとのこと。これは、現地の規制による制限で、一部の報道によれば、これはアメリカの仮想通貨に対する厳しい規制の影響ともされている。

##5. Worldcoinと争議
Worldcoinは、そのユニークなアプローチにより、仮想通貨業界でも最も議論を呼んでいるプロジェクトの一つだ。特に、個々の身元確認を必要とするそのシステムはプライバシー保護に関する問題を引き起こす可能性があるとの懸念がある。しかし、同時にWorldcoinは、これまで金融サービスにアクセスがなかった多くの人々に、新たな金融の可能性を開くという大きな潜在能力も秘めている。

Worldcoinのこの新プロジェクトは、金融のインクルージョンを目指す一方で、その運営方法や影響についてはこれからの動向に注目が集まる。