本記事では、2024年に仮想通貨市場に積極的に参入した8つの香港上場企業の動向を解説します。これらの企業は、仮想通貨への大規模投資やWeb3技術の活用を進めており、その結果として株価も大幅に上昇しています。

1. ボヤインタラクティブ（Boyaa Interactive）

ボヤインタラクティブは、ゲーム事業を主力とする企業で、昨年から仮想通貨市場に参入しました。2023年8月には500万ドルの予算でビットコインやイーサリアムを購入し、その後1億ドルまで投資規模を拡大しました。2024年3月のデータによれば、ビットコイン1110枚、イーサリアム14855枚、USDT800万枚を購入し、現在の価格で約3033.5万ドルの利益を上げています。また、Web3ゲーム開発や関連インフラの研究開発にも積極的に取り組んでいます。

2. クールパッドグループ（Coolpad Group）

クールパッドグループは、携帯電話製造業を主力とする企業で、近年はビットコイン採掘に注力しています。2024年4月から5月にかけて、2786万ドル相当の加密資産を購入し、またビットコイン採掘企業CleanSparkの株式も取得しています。今後は、Coolbit Technologies Limitedを分離して米国ナスダックで上場を目指しています。

3. ブルースカイインタラクティブ（Blue Sky Interactive）

ブルースカイインタラクティブは、モバイルゲーム開発を手がける企業で、2023年からWeb3領域に進出しました。2024年1月には、加密貨幣購入の上限額を500万ドルから600万ドルに引き上げ、ビットコインやWeb3プロジェクトに積極的に投資しています。

4. フォーチュンイノベーション（Fortune Innovation）

フォーチュンイノベーションは、伝統的な金融業からWeb3への転換を目指しています。2023年には、160万ドルを投じて仮想通貨関連の銀行SEBA Bank AGに投資し、最近では500万香港ドルの予算を加密貨幣や仮想資産基金に充てています。

5. インタラクティブメタバース（Interactive Metaverse）

インタラクティブメタバースは、ライブ配信やソーシャルプラットフォームを運営しており、2022年にメタバース事業に進出しました。2024年3月には、1億ドルの予算で加密貨幣を購入する計画を発表しました。

6. チャイナモバイルゲーム（China Mobile Games）

チャイナモバイルゲームは、グローバルIPゲームの運営企業で、2023年からWeb3分野への進出を進めています。最近では、Hashkey Groupとの協力により、Web3ゲームおよびプラットフォームの開発を推進しています。

7. ワイズテックインベストメント（Wise Tech Investment）

ワイズテックインベストメントは、デジタル資産および加密貨幣市場に積極的に参入しています。2024年4月には、Tide Capitalが管理するファンドに投資し、デジタル資産市場での機会を模索しています。

8. ビクトリーセキュリティーズ（Victory Securities）

ビクトリーセキュリティーズは、香港初の仮想資産取引サービスを提供する証券会社です。2023年には仮想資産取引プラットフォームVictoryXを立ち上げ、株式と仮想貨幣の取引を統合しています。

まとめ

これらの香港上場企業は、仮想通貨市場への積極的な投資とWeb3技術の活用により、大幅な成長を遂げています。今後もこれらの企業の動向に注目が集まります。