山東省の警察、聊城市で初の仮想通貨を利用した詐欺事件を解明。6人を逮捕し、犯罪で得た２億円を回収。

昨今、暗号通貨やブロックチェーン技術の普及が進む中、これらの技術を悪用した犯罪も増加しています。山東省聊城市の莘県で、そんな仮想通貨を利用した詐欺事件が発生し、警察が成功裏にその糸口をつかみました。

2022年12月、莘県の公安局は、ネットワークのパトロール中にチェーン上のコインスマートでの仮想通貨を使用した詐欺活動を発見しました。具体的には、”token pocket”というウォレットを通じて、DCSやCARという仮想通貨を発行していました。これらの仮想通貨は高い利益を約束し、参加者にDCSやCARの価格を釣り上げるよう促し、新しいメンバーを勧誘することを奨励していました。これは典型的な詐欺行為であり、多くの人々が被害を受けていました。

事件の背後には、詳細な計画と綿密な仕組みがありました。しかし、莘県公安局は効果的な取り組みでこの問題に取り組みました。具体的には、青島に前方指揮部を設置し、泰安、潍坊、西安、福州などの他の地域の公安機関の支援を受けました。

その結果、この詐欺事件の背後にいる主犯とその幹部6人を逮捕し、犯罪で得た２億円以上を回収することに成功しました。

この事件は、仮想通貨やブロックチェーン技術を利用した犯罪が現実のものとなってきたことを示しています。投資家や市民は、仮想通貨に関する取引や投資に際して、十分な注意と警戒が必要です。また、公的機関も、このような新しい技術を利用した犯罪に対して、迅速かつ効果的な対応が求められます。