FTXスキャンダルの内幕 – 元エンジニアリングディレクターが暴露

名声と権力の陰で渦巻くFTXの暗部: 資金の不正利用と市場操作の疑惑

仮想通貨市場に新たな衝撃が走った。FTXの元エンジニアリングディレクター、Nishad Singhが、同社およびそのCEOであるSBFに関する驚愕の事実を暴露した。

​Singhによると、FTXは名人やスポーツスターに約130億ドルの広告費を支払っていた。そのリストには、NFLのトム・ブレイディ、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン、NBAスターのステフィン・カリーなど、世界を代表する著名人の名前が連なる。しかし、その華やかなスポンサーシップの裏で、SBFはAlamedaの資金を「過度に」不正利用していたという。

​さらに、SBFがTelegramの買収に1.2億ドルを投じる提案をしたこと、そして政治キャンペーンへの寄付のためにFTXユーザーからの資金がAlamedaに転送されたこともSinghの証言によって明らかにされた。

​また、Singhは、SBFが自身のSerum(SRM)トークンをAlamedaのバランスシートに移動させるよう要求し、米国商品先物取引委員会(CFTC)を欺こうとしたと証言。しかし、Singhは「感じが悪い」としてこの取引を拒否したという。さらに、SBFが「過度」にAlamedaの資金を使用し、人工知能スタートアップAnthropicやK5 Globalへの投資を行っていたことも暴露された。

​さらに衝撃的なのは、SBFが会社の収益を水増しするようSinghに指示し、監査人に誤解を招く情報を提供させていたことだ。これは、企業の健全性を評価する上で重要な指標を歪める行為であり、投資家に対する重大な背信行為にあたる。

この一件は、仮想通貨業界における透明性や倫理観の欠如を浮き彫りにしており、今後の市場の信頼性や規制強化に大きな影響を与える可能性がある。FTXとSBFが直面する今後の法的・社会的評価が注目されるところである。

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