Blurのロイヤルティ制度は、多くの主流のNFTマーケットプレイスとは異なり、トレーダーが独自のロイヤルティを設定することができます。つまり、トレーダーがロイヤルティを支払わなければ、オリジナルクリエイターはそのNFTの二次販売から収益を得ることができません。

しかし、Blurは、インセンティブ制度によって取引業者に自発的にロイヤリティを支払ってもらい、クリエイターの収入増につなげようとしています。 例えば、高いロイヤリティを支払うトレーダーは、より多くのエアドロップ・トークンを受け取ることができます。

Blurの創設者であるPacmanは最近、Blurプラットフォームの最新のロイヤリティポリシーに関する記事をMirrorに掲載し、またOpenSeaに対して、Blurの制限を取り除き、NFTプロジェクトが両方のプラットフォームで完全にロイヤリティを獲得できるようにして、現在のNFTロイヤリティ関連の問題に対するより良い解決法を見出すよう呼び掛けました。

以下全文

現在、クリエイターはBlurとOpenSeaの両方においてロイヤリティを得ることができません。 つまりOpenSeaかBlurのどちらかでしか完全なロイヤリティを得ることができず、両方のプラットフォームで同時にロイヤリティを得ることはできないのです。

第3弾のエアドロップは、Blurのエアドロップの最終ラウンドとなります。 第1弾はBlurマーケットプレイス開設前の6ヶ月間にNFT取引を行った方、第2弾は11月以前にBlurに積極的に上場したトレーダー、第3弾はBlurに積極的に入札しているトレーダーを対象としています。 第3ラウンドのエアドロップは、Blurのエアドロップの中で最大規模となります（第2ラウンドの約1～2倍の規模）

Blurはコミュニティ主導の取引市場です。 そのため、最初のエアドロップでは、クリエイターをコミュニティに迎え入れるためにBLURトークンをエアドロップしています。

私たちは、クリエイターがどこでも完全なロイヤリティを得られるようにするために努力しています。この記事では、クリエイターが現在持っているオプションと、OpenSeaとBlurで完全なロイヤリティを強制する方法について説明します。

選択肢をざっと見てみると

1.クリエイターがどのプラットフォームもブロックしない

NFTクリエーターがどのプラットフォームもブロックしない場合、最大の分散化を実現できます。同様に、クリエーターはゼロロイヤリティまたはオプションロイヤリティのNFTマーケットプレイスをブロックすることができません。

このオプションでは、これらのプロジェクトのロイヤリティはOpenSeaではオプションですが、Blurでは最低0.5%のロイヤリティを請求します（売り手が増やすことが可能です）。

2.クリエイターによるBlurのブロック

NFTプロジェクトがOpenSeaのブラックリストからNFT取引プラットフォームをブロックした場合（Blurを含む）、OpenSeaはオプションのロイヤリティを設定せず、フルロイヤリティを強制的に徴収します。

しかし、Blurがブロックされると、これらのプロジェクトはBlurの入札機能を利用できなくなりますが、Blurに上場して取引することは可能です。

Blurの入札機能はプロジェクトのフロアプライスを支え、取引量を増やし、クリエイターのロイヤリティ収入を増やすものであり、これを無効にすることはクリエイターのロイヤリティ収入に打撃を与えることになります。 ですから、（Blurをブロックするよりも）もっと良い方法があると考えています。

3.クリエイターがOpenSeaをブロックすること

クリエイターは、強制的に選択させられるのではなく、ホワイトリストに登録されたすべての市場で、完全なロイヤリティを得ることができるようにすべきです。 (注：現在、OS上で取引したいクリエイターは、他のOSのブラックリストに載っているプラットフォームもブロックした場合のみ、完全なロイヤリティを得ることができ、そうでない場合はOSがオプションのロイヤリティを強制します)

これを促進するため、NFTプロジェクトがOpenSeaをブロックした場合、BlurはOpenSeaでの取引はできないが、そのプロジェクトのロイヤリティを全額徴収する。

なお、このオプションを選択したクリエイターは、Blurのシーズン2エアドロップの対象者となります。

4.OpenSeaがBlurの制限を撤廃します。

私たちは、OpenSeaとBlurの両方をホワイトリストに登録したプロジェクトは、両方のプラットフォームでロイヤリティを得ることができるべきだと考えています。

しかし、現在OpenSeaは、プロジェクトBlurでの取引を検出すると、自動的にプロジェクトのロイヤリティをオプションに設定します。 我々はOpenSeaに対し、クリエイターがどのプラットフォームでもロイヤリティを徴収できるよう、このポリシーを撤廃するよう求めています。

クリエイターは、Blurで完全なロイヤリティを得るだけでなく、私たちと協力して、ホームページ、Twitter（フォロワー15万人）、Discord（メンバー11万人）で今後の製品を紹介することができます。

よくある質問

なぜBlurは、ブラックリストに載っていないNFTのプロジェクトに完全なロイヤリティを執行しないのですか？

このようなケースでロイヤリティが徴収されると、トレーダーはゼロロイヤリティ市場に目を向ける傾向があります。 これは2022年7月にSudoがローンチしたときにすでに起こっており、それ以降、ロイヤリティゼロの新しいプラットフォームが誕生している。 既存のロイヤリティ問題に対するオンチェーンソリューションは今のところ存在しない。

Blurは、価格競争力を維持しつつ、最低ロイヤリティを引き上げることで、クリエイターのロイヤリティ収入を最大化するよう取り組んでいます。 価格競争力を維持することは、取引業者が完全にロイヤリティゼロの市場へ移行することを防ぐために不可欠です。 このため、Blurはブラックリストに掲載されていないプロジェクトに対して、0.5%の最低ロイヤリティの適用を開始し、時間をかけて最低ロイヤリティのレベルを上げることを目標としています。

なぜOpenSeaは、Blurがホワイトリストに登録されている場合、ロイヤリティをオプションに設定しているのですか？

クリエイターがBlurをブロックすることを許可することは、OpenSeaのビジネスに利益をもたらします。

しかし、我々はこれがこのポリシーの背後にある彼らの主な動機だとは思いません。 最終的には、OpenSeaもクリエイターが正しいことをすることを望んでいますが、OpenSeaは「正しい」解決策について異なる見解を持っていると考えています。

古いNFTプロジェクトはBlurをブロックしなかったので、OpenSeaは、すべての新しいNFTリリースはBlurをブラックリストに登録すべきであると考えています。 しかし、彼らの提案する解決策には重大な欠陥があります（質問1参照。 このため、Blurは問題を一挙に解決する可能性が高い別のアプローチをとっています。 私たちは、OpenSeaがBlurと協力し、新シリーズの完全なロイヤリティを可能にし、ブロックアプローチの有無にかかわらず、すべてのNFTプロジェクトに有効な解決策を模索し続けるよう求めたいと思います。