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発想の勝利、5×5からの創造は無限大。 『5×5 pixel NFT』
- 2022/10/5
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はじめに
NFTは伸びしろのある分野だと思う。
実際、同じように考えているクリエイターはやはり少なくないようで、クオリティの高いクリエイターが毎日続々と参入してきている。NFTの土壌に、つよつよ絵師が雨後の筍が如くポコポコと出現している状況である。そして、このままいけば、今後その競争はますますハイレベルになっていく可能性が高い。
そうなると、自分も含めた弱小~中堅絵師が正攻法で戦いを挑むには分が悪い。例えば作風はもちろん、特典とかユーティリティの付与とか、そういった変化球が必要になってくる。
そんな数ある変化球の中でも意表を突いた、例えるなら超スローボールのようなコレクション。それが今回紹介する作品群、くつ下さんによる『5×5 pixel NFT』である。
https://opensea.io/collection/5x5pixelnft
最小単位で描かれる、唯一無二のコレクション
元々、くつ下さんはメインコレクションからして『うっかり忘れられたくつ下くんの物語』というユニークな着眼点のNFTを展開している。もちろんこれはこれで注目してほしいコレクションだが、やはり『5×5 pixel NFT』のインパクトはすごかった。
何せ、冒頭で話したようなつよつよ絵師たちとは真逆を行っているのである。5×5=25ピクセルという最小単位で絵を描こうとしているくつ下さんはまさに先駆者だし、しかも実際に絵として成立している。ここがチャレンジングだし、面白い。
例えば、このコレクションのうち4点が猫のイラストなわけだが、たった25個のドットでもちゃんと猫に見えている。それだけではなく、背景や色の使い分けで4匹の猫全てにそれぞれの個性を感じることができるのがすごい。
しかも、5×5という最小限のフォーマットで描かれた猫たちは、色で個性を出しつつも全体的に見たら統一感がある。つまり、PFPやジェネラティブが主流な、現在のNFTのトレンドにもぴったりフィットしているわけだ。
5×5=25ピクセルの、新たなる挑戦。
くつ下さんは5×5の世界で、今は猫だけでなく新たなモチーフにも挑戦している。
例えばこちら、『5×5Pixel BEER』
タイトルの通り、ビールである。
きめ細かな泡と黄金色のビールが25ピクセルの配色で見事に表現されている。さらに、GIFで下から湧き出る炭酸の泡までも表現するという凝りっぷり。
ビールが飲みたくなってきたそこの貴方。間違いなくこのたかが25ピクセル、されど25ピクセルに魅了されている。
もうこれは、立派なアートと呼んで差し支えないだろう。これからも、是非チェックしてみてほしい。
author:染島ユースケ