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挑戦する起業家を一気通貫で支援し、エコシステムを構築したい。プレモパートナーによるメドテックに特化したアクセラレーションプログラム「Medtech Angels」のプロジェクトストーリー
- 2023/11/2
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プレモパートナーは、患者様に必要とされる医療機器を少しでも早くお届けするため、医療イノベーションに挑戦する方々に寄り添い、出口まで導きます。私たちは、医療機器開発の専門家集団であり、アイデア段階から上市までの各開発プロセスを加味した多角的なアドバイスを提供しています。 |
このストーリーでは、本年度で3期目を迎える弊社アクセラレーター「MedTech Angels」のプロジェクトの裏側について、振り返ります。 |
起業家向けアクセラレーションプログラム「MedTech Angels」 |
医療テクノロジー領域においてイノベーションを志す起業家に向けたMedTech特化型のアクセラレーションプログラムです。MedTech Angelsでは医療テクノロジー開発に必須の、薬事・マーケティング・保険償還・資金調達方法、ピッチなど幅広い知識やノウハウを提供します。5ヶ月間の専門講義とメンタリングを経て、次のステージである資金調達が可能な事業戦略を策定できる支援させていただくプログラムとなっております。 |
【MedTech Angelsの支援対象および目的】 |
■イノベーションはスタートアップから生まれる。大企業とスタートアップが築くwin-winな関係 |
医療機器産業が盛んで、市場規模世界1位の米国では、大企業が自前で医療機器を開発するクローズド方式の限界にいち早く気づき、医療機器を開発しているベンチャー企業ごと買収し成長していく「オープンイノベーション」が業界の一般的なモデルとなっています。何故なら、大企業は本質的に既存製品を守ろうとする組織的な圧力が強く、それを脅かす新しい機会を排除してしまう、所謂「イノベーションのジレンマ」に陥りやすいからなのです。そのため、その対策として本業の技術開発以外のイノベーション施策を社外の別組織で複数行っています。社会全体を眺め、時代の変化やユーザーニーズの変化を先読みし、先手を打って対策を複数講じるというのが、イノベーションのジレンマへの対応なのですが、時代の変化が激しい今、米国では大企業が事業開発の手段としてスタートアップを買収することが常態化しており、それは、医療機器開発においても同様で、特に、革新的な医療機器開発は相応のリスクがあるため、自社で開発するよりも、スタートアップに任せ、スタートアップが開発を行い、大企業は製品としての安全性や有効性が担保されるタイミング前後で買収するのが一般的になっています。 |
【スタートアップと大手企業の分業制により迅速なイノベーションが実現される】 |
■日本でも、アイデアを事業化するエコシステムの構築が始まっている |
イノベーションが起きる上で、成功事例を多く生み出すアメリカには、アイデアを事業化する流れのエコシステムが構築されており、その中でリソースが効果的に循環しています。起業家、スタートアップを中心に、インキュベーター、エンジェル、ベンチャーキャピタル、大手医療機器メーカーがそれぞれの役割を担っています。それに加え、動物実験ラボ、プロトタイピング作成支援、CRO、知財関連事務所、許認可コンサルタント、人材バンクなど、各開発プロセスで必要なリソースを逐一スタートアップ側が供給できるようになっています。また人材についても一度EXITした成功者がまたシリアルアントレプレナーとして戻ってきて、またスタートアップを立ち上げたり、VC側で支援したりと、そのノウハウを供給することで、エコシステム全体として成長していくことができており、次代のスタートアップの成功確率が上がるという構造です。 |
日本では医療機器開発のスタートアップ企業が極めて少数であるため、エコシステムがまだまだ未熟です。事業のタネを持つ起業家、スタートアップがメインプレーヤーなのですから、彼らを成功に導く周りの支援は非常に重要なのです。 |
【アイデアを事業化するまでのプロセスにおける各プレイヤーの役割(米国の例)】 |
■医療機器はとりあえずやってみようでは力尽きる。事業計画策定の支援を実現する「MedTech Angels」 |
医療機器は特殊で、IT系ベンチャーのようにβ版でまず顧客の反応を見てそのフィードバックをもとに作り込む、といったことができません。想定された安全性と有効性を担保できているかを各段階で検証しながら一つずつプロセスを進めるので、いきなり要求仕様をガラっと変更したり、対象疾患を大幅に変更するなどのピボットが難しい領域です。そのため、初期段階における緻密な開発戦略の策定ができないと、早々に力尽きてしまいます。とりあえず良い技術だから医療機器やってみよう!といってうまくいくものではないのです。技術者主導で開発を進めていくと、どうしても「事業計画」の策定が甘くなりがちです。事業化を成功させるためには起業前段階における事業計画が重要であり、ニーズがもたらすインパクトを徹底的に追求し、この段階で市場推計を行う必要があります。 |
我々はスタートアップ企業から相談される内容を通じて、初期開発段階で事業戦略がしっかり練られていないケースが多いことに気づきました。専門性が高く、関係者が多数で、規制ビジネスということもあり 、プロセスの全体像を理解して事業を進めていかなければ、途中で行き詰まることになるのにも関わらず、多くのベンチャー企業は、その全体像を把握する機会がないまま突入しています。開発プロセスは医療機器開発初心者が挑むにはあまりにも複雑です。そこで、スタートアップの方に何とか道標を、という思いで形にしたのが「MedTech Angels」です。 |
【MedTech Angelsが目指すメドテックスタートアップの道標】 |
■参加者に少しでも学びを持ち帰ってもらうため、プログラムを試行錯誤しながら作成 |
さあやるぞ!、どれくらいの期間、どんなプログラムを提供すればスタートアップ企業の道標とできるのか。他のプログラムに参加した経験や、他社のプログラムを参考にしながら、たたき台を作っては、作り直し、といった形でした。HPもチラシも全て手作り。説明会を実施、コツコツと声をかけて、主旨に賛同してくださるスポンサー企業に出会い、一歩ずつ進んでいきました。展示会に出展した際も、ネットワーキングイベントに参加した際にも、チラシを持ち歩き、様々なブースを渡り歩きながら、告知をしていきました。応募者が集まり、プログラムが開始できるとなったときは、喜びもひとしおでした。 |
プログラムが開始してからも、講義テーマのブラッシュアップや、メンタリングのコンテンツはチーム内で何度も議論を繰り返しました。参加していただいたスタートアップの方々に少しでも多くの学びを持ちって帰ってほしいという思いが原動力でした。参加者ファーストになるように、毎回のイベント後には必ずアンケート調査をして、PDCAを回していきました。最後のDemoDayで、参加スタートアップの皆さんが各々の戦略に自信を持ってピッチされている姿を見て、感激したのを覚えています。 |
【2022年3月に開催されたピッチイベントDemoDayの様子】 |
■エコシステムの第一歩目を踏み出せたと実感した、2回目のDemoDay |
2回目はスポンサーの方たちとの「距離」を大事にしました。医療機器は上市して終わりではなく、市販後の供給を維持しなければなりません。病院に導入してもらったり、医師に使ってもらうためのマーケティングも開発段階から視野に入れる必要があります。そのため、スタートアップの成長に必要なリソースはもちろん出口戦略に関わるプレイヤーは、エコシステムの構築に必須です。昨年度の手応えをもとに、スポンサーの皆様にも協力を依頼し、人材、代理店、事業会社、VCなど、異なる属性の皆様にご協賛をいただきました。また、本年度は昨年を超える参加スタートアップの応募が集まり、当初4枠の採択を急遽6枠に増やし、多くの方にご参加いただけるようにしました。 |
より双方を深く理解していただくため、スポンサーとスタートアップ、それぞれ対面で顔を突き合わせて、ディスカッションできるマッチング会を設けました。スポンサーの方にもメンタリングをいただき、参加者からは、こんなアーリーの段階から事業会社の方とつながれたのはとてもありがたい機会だと、コメントをいただきました。最終のDemoDayでも参加スタートアップの方々は広く交流されて、エコシステムの第一歩目を踏み出せた、という確かな手応えがありました。 |
【2023年5月に開催されたピッチイベントDemoDayの様子】 |
■今後の発展:学んだ知識や経験を活かして活躍する姿を見て、一歩ずつエコシステムが構築されていると実感 |
今3期目を迎え、アルムナイたちが活躍している様子をプレスリリースで見る機会が増えました。資金調達や、販売開始など、ビッグニュースを目にするたびに、皆様がここで学ばれた知識や経験を存分に活かして活躍されていることを大変うれしく思います。一歩ずつですが、私達が目指すエコシステムは着実に構築されていっていると実感します。 |
現在Season3の参加スタートアップを募集しております。Season3では引き続きスポンサーの皆様とのマッチングイベントを行いながら、前回よりパワーアップしたプログラムをお届けします。運営陣一同、スタートアップの事業を成功に導けるよう全力でサポートしてまいります。メドテックのスタートアップに情熱を燃やす方は、ぜひご応募ください。 |
参加費:無料 |
応募〆切:11月16日(木)中まで |
応募URL:https://forms.gle/uZ2Q4UPYpGYYUWnJ9 |
事務局:secretariat.medtechangels@premopartners.com |
■MedTech Angels公式HP |
URL:https://www.premopartners.com/medtech_angels/ |
■プレモパートナー株式会社 |
URL:https://www.premopartners.com/ |
プロフィール |
桜井公美(プレモパートナー株式会社代表取締役) |
アカデミアで12年間血液凝固の研究に従事。その後、大手外資系医療機器企業(ベックマンコールター、メドトロニック、アボットメディカル)で14年間、 体外診断機器および循環器治療領域の植込機器のマーケティングを実践。2019年プレモパートナー株式会社を起業。現在、大企業の新製品上市に関わるコ ンサルティング、スタートアップの支援他、海外ベンチャー企業の日本進出支援も行っている。プレモパートナー株式会社代表取締役。 |
中山正光(MedTech Angels プロジェクトリーダー) |
計算科学と生物学を組み合わせた次世代抗血小板薬の研究開発に従事。2023年に東海大学大学院を修了し、博士号(医学)を取得。在学中にジャパンバイオデザインフェローシップ修了。現在は米国ボストンのBrigham and Women’s Hospitalにて循環器AIの開発に従事。MedTech Angels プロジェクトリーダー。 |
商品・サービス情報 |
MedTech Angels |
医療テクノロジー領域に特化した事業戦略策定を支援するアクセラレーションプログラム。医療機器の基礎的な講義に加え、薬事・保険償還などの医療機器専門家によるメンタリングを行い、事業計画策定を支援する全5ヶ月間のプログラム。 |