Vitalik Buterinのアカウントがハックされ、70万ドル以上の暗号資産とNFTが盗まれる！

2023年9月10日、イーサリアムの共同創設者Vitalik Buterinの𝕏（以前はTwitterとして知られていた）アカウントがハッキングされた。この攻撃で、約70万ドル相当の暗号資産とNFT（非代替性トークン）が盗まれました。

ハッキングの手口

ハッカーはVitalikのアカウントを利用して、期間限定の記念NFTを造幣するようにとユーザーに促すフェイクなリンクを掲載。このリンクは、実際にはフィッシングサイトに誘導し、そこで暗号資産やNFTがユーザーのウォレットから吸い取られました。

被害の規模

この攻撃によって、CryptoPunk NFT（価格は153ETH、約25万ドル）を含む多数のNFTと暗号資産が盗まれました。大部分のNFTはすでに売却され、その収益は依然としてハッカーのウォレットに残っています。

使われたツール：Pink Drainer

この攻撃で使用されたとされるのは「Pink drainer」というソフトウェア。これは、今年に入ってから多くの大規模フィッシング攻撃に使用されています。

対策は？

このような攻撃に対する防衛策としては、貴重なNFTや大量の暗号資産を「冷たいウォレット（cold storage）」に保管する方法があります。また、新たに登場したツール「Delegate Cash」を用いれば、NFTの所有権を他のウォレットに委任することも可能です。

結論：暗号界隈のセキュリティ課題が再び露呈

この事件は、NFTと暗号資産の世界でセキュリティがいかに大きな問題であるかを改めて浮き彫りにしました。特に、有名人や大手企業のアカウントがターゲットにされるケースが増えています。それぞれのユーザーが基本的なセキュリティ対策を怠らないようにし、業界全体でセキュリティ対策を強化する必要があります。