有名だから覚えておきたいブロックチェーン⛓6選

1 Ethereum イーサリアム

イーサリアムは一番有名なブロックチェーンと言っても過言ではないでしょう。
イーサリアムは、スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームです。

イーサリアムのチェーンを利用すれば、アプリを作ることができます。「スマートコントラクト」という言葉は、最近オフィスの鍵のCMなどでもよく耳にすると思いますが、あらかじめ決められた設定によって自動的に実行されるシステムを指します。例えば、自動販売機も、利用者が商品ごとに決められた額のお金を入れることで、自動的に売買契約が成立するスマートコントラクトの一種と言えます。

イーサリアムでは、そういったスマートコントラクトをブロックチェーン上で管理することができ、ブロックチェーンは世界中のコンピューターによって管理されているため、誰かがパソコンで不正なデータを書き込もうとしても、世界中のコンピューターがそれを拒否すれば、改ざんは失敗に終わるというシステムなのです。

そのため、イーサリアムで取引を行えば、契約の内容に関して後から相手と揉めるリスクを小さくすることができるという信用があり、その仕組みを活かして、イーサリアムを用いた「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる分散型金融システムのプロジェクトも多数立ち上がっています。

分散型取引所の代表的なものとして、イーサリアムの基盤を利用した「Uniswap」があります。Uniswapは非営利で運営されているため、手数料が安価であり、資金を預けて流動性を提供している人はその手数料を受け取ることができます。
また、中央集権的な取引所では管理者が決めた通貨のみ取引が可能ですが、Uniswapであれば、誰でも好きな通貨を持ち込んで取引することができます。

イーサリアム上で使われる通貨をEther(イーサ)といいます。

2 Polygon ポリゴン

Polygon(旧Matic Network)は、Ethereumのサイドチェーンと呼ばれています。

イーサリアムはブロックチェーン開発プラットフォームとして推奨されていますがガス代が高いなどの限界や問題を補うために、ガス代無料のポリゴンチェーンが利用されています。

イーサリアムよりも手数料が安いのでNFTを購入しやすいため、多くの人がポリゴンを使っています。しかし、利用できるプラットフォームが少ないなどの取引量は多くないため、イーサリウムよりは価値が少し下がる印象です。

他にもDeFiの運用などにも使うことができ、間違いなく今注目を集めているチェーンの一つですEthereumや他のブロックチェーンネットワークと任意のメッセージを交換するための相互運用性プロトコルや、モジュール式でオプションのセキュリティ・アズ・ア・サービス、既存のブロックチェーンネットワークとの相互運用性を実現するためのアダプタ用モジュールなどが積極的に開発されています。

3 Aptos アプトス 

Aptos(アプトス)は元Meta(旧Facebook)社員であるMo Shaikh氏(CEO)およびAvery Ching氏(CTO)が創業・開発を行っているという特徴があります。

Aptos(アプトス)には従来のL1チェーンが抱えているトリレンマという、

  • スケーラビリティ
  • 分散化
  • セキュリティ

の3つのどれかを犠牲にする問題を解決できるのではと期待されています。

2022年7月にFTXやJump Cryptoらから約204億円調達に成功し、話題を集めました。
現状、さまざまな有名プロジェクト・企業が参加しています。

4 SOL ソラナ

SOLはsolana(ソラナ)と呼ばれ高い性能によって様々なアプリケーションを支えることを目的としたプラットフォームです。ブロックチェーン開発の王様であるイーサリウムを超える「イーサリアム・キラー」の一つとして期待を集めています。

ローンチから約1年半という短い期間にも関わらず、2022年10月15日時点において時価総額ランキング9位に食い込むなど、今大注目の仮想通貨となっています。

Solanaは他の多くのブロックチェーンよりも、圧倒的に高速・低コストを実現しています。イーサリアムなどでは、スケーラビリティ問題の解決策の一つとして、「レイヤー2で取引を実行する」という方法を取る場合があります。

レイヤー1はブロックチェーン、レイヤー2はブロックチェーン外での取引を指しています。ビットコインやイーサリアムなどではスケーラビリティ問題を抱えており、ブロックチェーンだけで取引とその記録をしようとすると、時間と手数料がかかり過ぎてしまいます。そこで取引の一部をレイヤー2(ブロックチェーンの外)でおこなうことで、スケーラビリティ問題の解決を図っています。

しかしSolanaの場合は、トランザクション処理速度やブロック生成速度が非常に大きくコストも安いため、レイヤー1つまりSolanaブロックチェーンのみで処理を完結させることができます。

2022年1月に米大手銀行バンクオブアメリカは、レイヤー1のみで完結するという特徴から「Solanaは暗号資産界のVISAになる」と述べてさらなる注目を集めています。

5 Oasys オアシス

オアシスは、ゲームに特化したブロックチェーンを展開するチェーンです。

Oasysで用いられているアーキテクチャはゲーム開発者向けに独自に開発されたものです。ブロックチェーン ゲームの取引量は、DeFi (分散型金融)など従来のブロックチェーンの利用例に比べて膨大なものになりがちです。そこで、Oasysではレイヤー1のパブリックブロックチェーンとレイヤー2のプライベートブロックチェーンにおけるテクノロジーソリューションを組み合わせることによって、スピーディな処理とガス代無料を実現しています。

また、Oasysは「EVM(イーサリアム仮想マシン)」互換のプロトコルとなっているため、イーサリアムやポリゴンのほか、BNBチェーンといったEVM互換チェーンでプロジェクト開発を行ったことがある開発者であれば、Oasys上においても比較的簡単にブロックチェーンゲームを構築することがも可能です。

そのほか、ユーザーは「MetaMask」などの自身が愛用しているウォレットを接続して利用することができるなど、利便性の高い設計となっています。

Oasysはエコシステム内では「OASトークン」というネイティブトークンを利用しています。

6 ASTER アスター

Astar Networkは、Polkadot(ポルカドット)とパラチェーン接続を目指し開発が進められている日本発のブロックチェーンです。パラチェーン(Para chain)とは、「リレーチェーン(Relay Chain)」と呼ばれるポルカドットのメインチェーンに接続するチェーンで、トランザクション(取引)の処理をRelay Chainと共に並列(パラレル)で行うことから、この名前がつけられました。Astar Networkは、Polkadotにある100枠しかないパラチェーンの1枠を獲得し世界で3番目にパラチェーン接続を行いました。

これによりAstar Networkは、セキュリティー面を大幅に強化することができます。Polkadotと接続することで情報を相互に共有できるので、ノード(ネットワークに接続する端末)の数が増えデータの改ざんに対する耐性が高まります。

データを共有するノードの数が増えれば増えるほど、データの改ざんがしにくくなるので、ローンチから日が浅いAstar Networkでも高いセキュリティーを得ることができるのです。また、Astar NetworkPolkadotと接続することでBTCやETHなど、Polkadotに直接接続することのできないブロックチェーンの接続を可能とします。

Astar Networkは、「Substrate」というブロックチェーンを構築するためのフレームワークを用いて開発されました。Substrateとは、ブロックチェーンのカスタムを行うための開発キットのことで、テンプレート化されたシステムを組み合わせることで独自のブロックチェーンを簡単に作ることができますAstar Networkは、このSubstrateを使用して開発されているので、ブロックチェーンの拡張アップグレードも容易にできるようになっているのが特徴です。また、Substrateを使い開発されたブロックチェーン同士は、接続しやすいといった特徴もあります。

参照

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