FTX、顧客資金を使ってバイナンスの持分を全額買い戻す

顧客の資金が巨額の買い戻しに流用される

2023年、暗号通貨の世界はさらなる衝撃を受けました。FTXは、競合他社であるバイナンスからの自社株の全額買い戻しに顧客資金を使用したことが、水曜日の法廷で明らかになりました。このスキャンダルは、暗号通貨業界に新たな議論を巻き起こしています。

バイナンスのCEO、Changpeng Zhaoは2022年の投稿で、同社がバイナンスUSD(BUSD)ステーブルコインとFTXのFTTトークンとして21億ドル以上を受け取ったと述べています。これは、買い戻しの一環とされています。

しかし、ここで最も注目すべき点は、FTXが顧客の預金をどのようにして使用したか、という問題です。ノートルダム大学の会計学教授であるPeter Easton氏が、進行中のSam Bankman-Fried裁判の一環として、AlamedaとFTX間の数十億ドルを追跡するために、米国司法省(DOJ)に雇われました。

Easton氏は、FTXがユーザーの預金を再投資し、ビジネスや不動産に使用し、政治献金を行い、慈善団体に寄付したことを証言しました。これらの預金は、FTXのバイナンス株の買い戻しに使用されました。「FTX取引所からの顧客資金から10億ドル以上が来ています」とEaston氏は水曜日に証言しました。

2019年、バイナンスはFTXとの戦略的パートナーシップの一環としてFTXに未公開の金額を投資しました。当時、FTXは毎日5億ドルの取引を処理していましたが、ピーク時には500億ドル以上に達しました。

まとめ:
この事件は、暗号通貨業界における資金の管理と透明性の必要性を改めて浮き彫りにしました。顧客の資金が内部でどのように管理され、使用されているかについて、取引所はより高い透明性を持って公開する必要があります。FTXのケースは、規制当局がこの新しい市場をどのように監視し、消費者を保護するかについて、さらなる議論を呼び起こすことでしょう。

関連記事

ページ上部へ戻る