米国ビットコイン現物ETFに約500億ドルが流入:資産運用会社が牽引する主要な投資先

1. 米国ビットコイン現物ETFの市場規模

米国のビットコイン現物ETF市場は、2024年5月時点で827,321BTC(約521億ドル)の資産を保有しており、世界市場の89.5%を占めています。しかし、資金の成長速度はリリース後の2ヶ月間で急速に上昇し、その後はやや緩やかに減少傾向にあります。

  • 主なプレーヤー
    • グレースケール(GBTC)
    • ブラックロック(IBIT)
    • フィデリティ(FBTC)
    • 富蘭克林邓普顿(Franklin Templeton)
    • WisdomTree
    • Hashdex

特にグレースケールとブラックロックは、単独で資産総額が100億ドルを超えるETFを提供しています。

2. 機関投資家が主力、主な投資先はGBTC、IBIT、FBTC

米国の13F報告書により、ビットコイン現物ETFの主要な投資先が明らかになりました。Susquehanna、Ovata Capital Management、Hightower、Yong Rong Asset Managementなどの機関投資家が多様なETFに資金を投じています。

  • Susquehanna International Group
    • 13億ドル相当のGBTC、FBTC、ARKB、IBIT、BITBなどに投資。
    • GBTCだけで11億ドル相当の保有。
  • Ovata Capital Management(香港)
    • 7400万ドル相当のFBTC、GBTC、BITB、IBITを保有。
    • 投資ポートフォリオの13.5%をFBTCが占める。
  • Hightower
    • 6800万ドル相当のGBTC、FBTC、IBIT、ARKB、BITB、EZBCを保有。
  • Yong Rong Asset Management(香港)
    • 3800万ドル相当のIBITを保有。
  • United Capital Management
    • 3500万ドル相当のFBTCとBITOを保有。

3. ビットコインETFへの世界的な注目

香港もアジア初の現物ビットコインETFを発行し、3つのETFで4256BTC(2.7億ドル)の資産を運用しています。香港証券取引所と上海証券取引所を結ぶ「香港上海証券取引所(HKSE)」への組み入れも噂されていますが、現状では否定されています。

まとめ

  • 米国ビットコイン現物ETF市場は、依然として資金の流入が継続しています。
  • 機関投資家の主要な投資先はGBTC、IBIT、FBTCで、特にグレースケールとブラックロックが主力です。
  • 香港のビットコイン現物ETF市場も徐々に拡大していますが、成長には時間がかかるでしょう。

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