米国ビットコイン現物ETFに約500億ドルが流入:資産運用会社が牽引する主要な投資先
- 2024/5/10
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1. 米国ビットコイン現物ETFの市場規模
米国のビットコイン現物ETF市場は、2024年5月時点で827,321BTC(約521億ドル)の資産を保有しており、世界市場の89.5%を占めています。しかし、資金の成長速度はリリース後の2ヶ月間で急速に上昇し、その後はやや緩やかに減少傾向にあります。
- 主なプレーヤー
- グレースケール(GBTC)
- ブラックロック(IBIT)
- フィデリティ(FBTC)
- 富蘭克林邓普顿(Franklin Templeton)
- WisdomTree
- Hashdex
特にグレースケールとブラックロックは、単独で資産総額が100億ドルを超えるETFを提供しています。
2. 機関投資家が主力、主な投資先はGBTC、IBIT、FBTC
米国の13F報告書により、ビットコイン現物ETFの主要な投資先が明らかになりました。Susquehanna、Ovata Capital Management、Hightower、Yong Rong Asset Managementなどの機関投資家が多様なETFに資金を投じています。
- Susquehanna International Group
- 13億ドル相当のGBTC、FBTC、ARKB、IBIT、BITBなどに投資。
- GBTCだけで11億ドル相当の保有。
- Ovata Capital Management(香港)
- 7400万ドル相当のFBTC、GBTC、BITB、IBITを保有。
- 投資ポートフォリオの13.5%をFBTCが占める。
- Hightower
- 6800万ドル相当のGBTC、FBTC、IBIT、ARKB、BITB、EZBCを保有。
- Yong Rong Asset Management(香港)
- 3800万ドル相当のIBITを保有。
- United Capital Management
- 3500万ドル相当のFBTCとBITOを保有。
3. ビットコインETFへの世界的な注目
香港もアジア初の現物ビットコインETFを発行し、3つのETFで4256BTC(2.7億ドル)の資産を運用しています。香港証券取引所と上海証券取引所を結ぶ「香港上海証券取引所(HKSE)」への組み入れも噂されていますが、現状では否定されています。
まとめ
- 米国ビットコイン現物ETF市場は、依然として資金の流入が継続しています。
- 機関投資家の主要な投資先はGBTC、IBIT、FBTCで、特にグレースケールとブラックロックが主力です。
- 香港のビットコイン現物ETF市場も徐々に拡大していますが、成長には時間がかかるでしょう。