この記事の結論
- USDCはHyperliquidのL1上でネイティブに発行されており、Arbitrumの旧ブリッジが保有するのはHyperCore上のUSDC供給の10%未満です(公式Docs)。
- 入金はapp.hyperliquid.xyzの「Deposit」から行い、Arbitrum・Ethereum・Base・Polygon上のUSDCを表示された入金アドレスへ送る方法と、EVMウォレットを接続してArbitrumから直接デポジットする方法があります。
- Hyperliquid上での取引自体はガス代不要ですが、入金時は送信元チェーンのネイティブガストークン(Arbitrumの場合はETH)が必要です。
本記事は2026年9月時点のHyperliquid公式Docsの記載にもとづきます。対応チェーンや手順は変更され得ます。
前提:USDCはL1でネイティブに発行されている
手順に入る前に、前提をひとつ押さえておくと迷いにくくなります。HyperliquidのUSDCは、他チェーンのUSDCをブリッジで包んだものではなく、Hyperliquid L1上でネイティブに発行されています。
公式Docsは、CircleのコントラクトがHyperEVM上に存在すること、そしてレガシーのArbitrumブリッジがHyperCore上のUSDC供給の10%未満しか保有していないことを明記しています。つまり「Arbitrumブリッジ=Hyperliquidの入口」という古い理解は、現在の実態とずれています。
入金経路の比較
| 経路 | 必要なもの | 着地 | 備考 |
|---|---|---|---|
| EVMウォレット接続+Deposit(Arbitrum) | ArbitrumのUSDCとETH(ガス) | HyperCore上のUSDC | 金額を入力してDeposit、ウォレットで承認 |
| 入金アドレスへ送金(メール連携時) | Arbitrum/Ethereum/Base/Polygon上のUSDC | HyperCore上のUSDC | 表示アドレスまたはQRへCEXや他ウォレットから送る |
| CCTPで他チェーンから移送 | 送信元チェーンのUSDCとガストークン | HyperCore上のUSDC | ガスは入金時のみ。取引自体はガス不要 |
| スポット資産を送って売却 | BTC/ETH/SOL/MON/XPL/AVAX/ZEC など | 送った資産(要売却) | 取引したい銘柄の建て通貨へ売る必要がある |
Arbitrumが入口として使われる理由
公式Docsは、利用中の中央集権取引所がHyperliquidへの出金に直接対応していない場合、ArbitrumがUSDCを受け取るチェーンとしてよく使われると説明しています。ArbitrumにUSDCを用意する方法として、bridge.arbitrum.io、deBridge、Mayan、Across、Router Nitro、Jumper、Synapse、Relayといったブリッジが挙げられており、中央集権取引所から直接Arbitrumへ出金する方法も併記されています。
ArbitrumにETHとUSDCが揃ったら、app.hyperliquid.xyz/trade の「Deposit」ボタンから入金します。
出金の手順
出金はapp.hyperliquid.xyz/trade の右下にある「Withdraw」から進みます。公式Docsは、出金先のチェーンと方法によっては出金処理のために少額のガス代が発生する場合があると記載しています。
入金時に使ったチェーンと出金先のチェーンが一致している必要はありませんが、送り先のアドレスがそのチェーンで有効なものかを必ず確認してください。誤ったチェーンへの送金は取り消せません。
つまずきやすい点
- ガストークンの入れ忘れ:USDCだけをArbitrumに送ってもETHがなければDepositのトランザクションを送信できません。
- USDC以外を送ったあとの放置:BTCやSOLなどを送った場合、そのままでは証拠金として使えず、USDCなどの建て通貨へ売却する操作が必要です。
- 古いブリッジ情報の参照:Arbitrumの旧ブリッジを直接叩く前提の解説記事が残っていますが、現在の公式案内はアプリのDepositとCCTPです。
- ウォレットの復元フレーズ:公式Docsは、秘密鍵やシードフレーズを持つ者が資金にアクセスできること、誰にも共有せず物理的に安全な場所へ記録することを明記しています。
よくある質問(FAQ)
Arbitrumのブリッジは今も使いますか?
公式Docsは、レガシーのArbitrumブリッジがHyperCore上のUSDC供給の10%未満しか保有していないと記載しています。Arbitrumからの移送についてはCircleのCCTPによる方法が案内されており、Docsから同社のドキュメントへリンクされています。
入金にガス代はかかりますか?
かかります。公式Docsは、他チェーンからCCTPでUSDCを移す場合、送信元チェーンのUSDCとネイティブガストークンが必要で、そのガスは入金のためだけに使うと説明しています。Hyperliquid上での取引自体はガス代不要(gas-free)です。
USDC以外でも入金できますか?
できます。公式Docsは、BitcoinのBTC、EthereumのETH/ENA、SolanaのSOL/2Z/ANSEM/BONK/FARTCOIN/PUMP/SPX、MonadのMON、PlasmaのXPL、AvalancheのAVAX、ZcashのZECを挙げています。ただしこれらは入金後、取引したい銘柄の建て通貨(USDC・USDTなど)へ売却する必要があります。
出典(一次情報)
- Hyperliquid Docs「How to start trading」(入出金の手順)
- Hyperliquid Docs「HyperCore / USDC」(ネイティブ発行とレガシーブリッジ)
- Circle Developers「Transfer USDC from Arbitrum to HyperCore」(CCTP)
- Hyperliquid Docs「Fees」(手数料の体系)
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、投資助言・税務助言ではありません。個別の判断は専門家や公的機関の一次情報をご確認ください。




