DeGodsを69点一括購入した事例|約90万ドルとスイープの仕組み

2023年1月、NFTコレクターのPokeeeがDeGodsを69点まとめて取得したと報じられました。Magic Edenの説明では総額は約3万8,045 SOL、当時の換算で約90万米ドルです。旧記事にあった「100万円近く」は通貨の誤りでした。この大口購入を、価格の単位、一括購入の機能、購入者が当時語った移行期待に分けて読み直します。

69点の取得を伝えた2023年1月のニュース

Decryptは2023年1月17日、Bored Ape Yacht Clubの保有者として知られるPokeeeが、Solana上のDeGodsを前日に69点まとめて購入したと報じました。購入に使われたのはMagic Edenのスイープ機能です。一つのコレクションから複数の出品をまとめて選ぶ操作が、大きな金額とともに注目された事例でした。

当時の報道には、1月13日に投稿が一定数の反応を得たら購入するという趣旨の発言をしたことも紹介されています。ただし、SNSでの反応数は取引を成立させた人数や新しい保有者数ではありません。一人が69点を取得した出来事と、69人が一つずつ取得した出来事では、所有の分布に与える影響が違います。

旧記事は本文で「100万円近く」と記していましたが、報道が扱っていたのは米ドル換算で100万ドル近い規模の取引です。円とドルの取り違えは金額の印象を大きく変えるため修正しました。現在の為替で換算し直した数字を、当日に支払われた円の額として示すこともしません。

支払額と平均価格、最低出品価格を分ける

Magic Edenが掲載した本人へのインタビュー記事は、合計額を38,045.4559 SOL、当時の換算で約90万米ドルと説明しています。「100万ドル近く」という報道の見出しと桁が異なるわけではなく、概算の表現に幅がある点に注意が必要です。本記事では、取引に使った資産の単位が分かるSOL建ての額を軸に扱います。

この合計を69で割った値は平均の取得額になりますが、個々のNFTをすべて同じ値段で買ったことにはなりません。出品者ごとに希望価格が異なり、作品の外観や属性にも違いがあるためです。最低出品価格だけに数量を掛けて、実際の支払い額を再現できるとは限りません。

ここでいう最低出品価格は、売り手が提示している価格のうち低いものを指します。買い手がその金額を必ず支払う約束ではなく、売却できる金額の保証でもありません。取引総額、平均の取得価格、最低出品価格は、それぞれ別の問いに答える数字です。

スイープ機能は一括購入の操作を助ける

Magic Edenの当時の記事では、購入者からの要望を受け、一度に選択できる数を50から69へ増やした経緯が説明されています。これは2023年の当該取引についての説明であり、現在のすべてのコレクションに共通する上限として「69点」と案内することはできません。

同社が2025年7月に更新したヘルプは、作品の属性で候補を絞り、数量を指定する操作に加え、1点当たりの最大価格を設定する機能を紹介しています。また、選んだ作品が売れたり出品を取り消されたりした場合に別の作品へ置き換えるAuto Swapの説明もあります。

つまり、一括購入は画面に並んだ作品が無条件に同じ条件で手に入る仕組みではありません。候補の入れ替わりによって、最初に見ていた作品と実際に承認する内容が変わり得ます。ヘルプは取引ごとのウォレット承認や返金されないガス代にも触れており、まとめて選ぶ操作と、最終的に成立した取引を分けて確認することが大切です。

この説明は機能を理解するためのもので、特定の数量を購入する提案ではありません。操作が少なくなることは、作品の価値や売却の容易さが高まることを意味しません。

大口購入で市場全体の需要までは分からない

安い出品が買われると、その時点で残っている出品のうち最も安いものが以前より高くなる場合があります。しかし、その変化だけでコレクション全体へ新しい買い手が継続的に増えたとは判断できません。高い価格で残った出品に、次の買い手が現れるかは別の問題です。

この違いは簡単な例で考えられます。価格が低い順に数点の出品が並ぶ市場で、先頭の出品がまとめて購入されれば、表示上の最低価格は上がります。その後に別の保有者が安く出品すれば、表示は再び変わります。表示の変化から将来の取引成立を読み切ることはできません。

また、大口保有者の購入は目立ちますが、保有が集中することは将来その人が売却する際の影響も大きくし得ます。当時の購入額だけで利益の有無を計算せず、保有を続けた期間、実際に売った数量、成立した価格を区別する必要があります。本件について、その後の全売買や最終損益を確認したわけではありません。

Ethereumへの移行期待は本人の当時の説明

インタビューでPokeeeは、DeGodsをEthereum側へ移す意向を購入理由として挙げています。これは本人が語った当時の判断です。旧記事にあったSolanaのリスクに関する記述も、本人の見方を伝えたものであり、ネットワークの安全性を第三者が評価した結論として読むものではありません。

プロジェクトが移行を計画していることと、購入したすべてのNFTが実際に移行を終えたことは違います。本人の発言だけから69点のその後の移動先や現在の保有状態を確定することはできません。移行先への期待が購入に影響したという、当時の背景として扱います。

チェーンの移動を伴うプロジェクトでは、取引する市場や識別に使う情報も重要です。同じ名前や似た画像が表示されても、それだけで公式の作品と確認したことにはなりません。過去のニュースにあった市場名を起点にする場合でも、現在の公式案内と対象のコレクションを照合する必要があります。

この事例の読みどころは、著名な保有者が買ったという事実だけではなく、その人がどの時点の計画を前提に判断していたかです。後から知った結果を、購入時点ですでに確定していた情報として重ねないことが大切です。

2026年の公式案内と過去の特典説明

2026年9月に確認したDeGodsの公式サイトには、NFTの購入やギャラリーとは別に、$DEGODトークンの項目が設けられています。コレクションのNFTを取得することと、同じブランドに関係する代替性トークンを取得することを混同しないようにします。名称が共通していても、同じ商品や権利とは限りません。

旧記事はDUSTを使った特典を現在の機能のように列挙していましたが、その説明だけで2026年の利用条件を案内することはできません。本記事では、当時の特典一覧を現在も続く約束として掲載していません。個別の交換や移行手続きについても、実際に操作して検証したわけではありません。

公式サイトが公開されていることは確認できますが、2023年の69点がいま誰に保有され、どの機能を使えるかまでは確定できていません。過去の大口取得を紹介する記事としては、購入時の数量と金額、使われた機能、本人の当時の意向までが確認範囲です。現在の購入判断や将来の価格を裏付ける実績として扱わないことが必要です。

よくある質問

Q. 支払額は100万円だったのですか?

A. 違います。Magic Edenの記事は約90万米ドル、38,045.4559 SOLと説明しています。旧記事本文の円表記を訂正しました。

Q. スイープすると全部同じ価格で買えますか?

A. 同じ価格とは限りません。複数の出品を選ぶ機能であり、価格や成立条件は対象によって異なります。

Q. 69点は現在も同じ人が保有していますか?

A. 今回の確認では現在の保有状態を追跡していません。購入時のニュースと、その後の保有・売却は別の事実です。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。