米CLARITY法案とは?ステーブルコイン規制との違いと確認点
NFT Laboが米CLARITY法案の上院日程に言及。暗号資産市場のルールを扱う同法案と、ステーブルコインの準備資産を定めるGENIUS法を分けて整理します。

要点
NFT Laboは9月7日の投稿で、米CLARITY法案について「9月15日に上院で重要な日程がある」と紹介しました。ただし、確認した上院の公式記録では、その日付を確認できませんでした。成立日や最終採決日と受け取らないよう注意が必要です。
法案名を整理
投稿ではステーブルコイン法案と表現されていますが、CLARITY法案は暗号資産市場のルール整備を扱うものです。上院銀行委員会の説明でも、市場全体の制度整備として紹介されています。
米ドル連動型ステーブルコインの準備資産などを定めるのは、2025年7月に成立した別の法律「GENIUS法」です。準備資産とは、発行したコインの払い戻しを支える資産を指します。法律本文
GENIUS法とCLARITY法案の違い
ステーブルコインのルールを定めたGENIUS法は、2025年7月18日に署名されて成立しました。ホワイトハウスの発表によると、主な内容は次のとおりです。
| 項目 | GENIUS法(成立済み) | CLARITY法案 |
|---|---|---|
| 対象 | 米ドル建ての決済用ステーブルコイン | 暗号資産の市場全体(どの規制当局が何を監督するか) |
| 主な中身 | 米ドルや短期国債などの流動資産で100%の準備、準備資産の内訳の毎月公表、発行体が破綻したときの保有者の優先弁済 | トークンの分類、取引業者の登録、SECとCFTCの役割分担 |
| 利用者への表示 | 米政府の保証・連邦預金保険・法定通貨だと誤認させる宣伝を禁止 | — |
| 状況 | 2025年7月18日に成立 | この記事のもとになった2026年9月7日の投稿時点では上院で審議中 |
ニュースで「ステーブルコイン法案」と出てきたら、成立済みのGENIUS法の施行に関する話なのか、審議中のCLARITY法案の話なのかを最初に確かめると、読み違えを防げます。
出典:The White House「Fact Sheet: President Donald J. Trump Signs GENIUS Act into Law」(2025年7月18日)(2026年10月22日確認)
利用者が確認したいこと
ニュースを見る際は、対象の法律、成立・施行の状況、利用中のコインへの適用を分けて確認しましょう。発行元が公表する準備資産の内容や、米ドルへ払い戻す条件も確認点です。
今回の投稿だけでは、個別のステーブルコインの安全性や、利用条件がどう変わるかまでは判断できません。


