ナナシスポータルは2023年、ゲームやファンクラブ、ライブをつなぐサービスとして始まり、NFTを使った装飾やゲーム内カードとの連携を打ち出しました。その後、DOSIでのNFT利用は2025年末に終了し、ゲームアプリも2026年のサービス終了が告知されています。開始時の計画を現在の利用案内と混同しないよう、公式資料から経緯と継続対応の条件を整理します。
2023年春に発表され、3月31日に開設
株式会社DONUTSは2023年3月4日、「Tokyo 7th シスターズ」のゲーム、ファンクラブ、オンラインストアなどをつなぐ新サービスとして、ナナシスポータルを発表しました。旧記事はこの春の開設予告を紹介したものです。複数のアカウントを連携し、作品に触れる入口をまとめる構想でした。
その後、3月31日付のDONUTS発表では、ポータルのオープンとNFTショップでの販売開始が告知されています。したがって、2023年春の計画のまま止まったサービスではありません。一方、ポイントによる特典などは将来像として説明されており、開設した日にすべての構想が実装されたと解釈することもできません。
同発表では、最初の商品として15人のアイドルを題材とした全57種のキャラスタンドNFTを案内しました。種類数はデザインの区分であって、購入者数や流通総数と同義ではありません。当時の商品構成を説明する数字であり、現在販売されている数量を示すものとしては扱いません。
2種類のNFTで用途が異なっていた
キャラスタンドNFTは、ポータル内でデジタルフラワースタンドを作り、飾る用途として発表されました。プレミアムカードNFTは、同じく装飾やコレクションに使うほか、ゲームと連携してアプリ内のカードとして利用する設計でした。いずれかを購入すれば、すべての機能が無条件で付いてくるという商品説明ではありません。
3月31日の発売告知では、購入者への期間限定特典として、1アカウントにつき1個の春日部ハルのプレミアムカードNFTを案内しています。またゲーム連携は4月、デジタルフラワースタンドは夏に実装する予定とされていました。NFTの販売開始と、それを使う機能の提供開始には時差があった点が重要です。
当初発表のライブ連動も、制作したフラワースタンドの一部を会場のモニターに表示するという予定でした。全購入者の作品が必ず映る権利や、いつでもライブに参加できる権利ではありません。デジタル商品を手に入れること、ゲームで使うこと、会場で紹介されることは、それぞれ別の条件を持っていました。
DOSI上の閲覧・売買は2025年12月30日で終了
大きな変更は、2025年12月26日の公式告知で確認できます。DONUTSは、利用プラットフォームのDOSIとDOSI Walletの終了に伴い、ナナシスNFTは同月30日をもってDOSI上で閲覧や売買などができなくなると案内しました。旧記事のLINE NFTで売買できるという説明を、2026年の取引手順として残すことはできません。
同社は他のプラットフォームへの移管を検討したものの、サポートと安全な利用環境を継続して提供することが総合的に難しいと判断したと説明しています。これは、別サービスへ移せば従来どおり使えるという案内ではありません。今回確認した公式資料にない移管先や復旧手順を紹介することは避けます。
この告知が直接示すのは、DOSIで提供されていた利用機能の終了です。すべての画像データが消えた、全利用者の端末からカードが削除された、という主張とは範囲が違います。終了した窓口と、運営側が別に残すと説明した機能を分けることで、保有していた人にとって必要な情報が見えやすくなります。
画像閲覧の継続には保有時点の条件がある
2025年12月の告知は、2024年1月5日21時55分の時点で対象NFTを保有していた人には、ポータルのフラワースタンド機能のページで画像を引き続き閲覧できると説明しています。すべての人が自由に新しく登録して同じ画像を取得できる、という条件ではありません。基準となる保有日時が明記された対応です。
ここからは、ある時点の保有記録に基づく画像表示と、NFTをその場で売買する市場機能が別であることが分かります。画像を見られるから売買も再開したとは言えず、売買機能がなくなったから画像を見る場所も必ず失われるとも言えません。どのサービスがどの機能を担当していたかを切り分ける必要があります。
同じ告知には、DONUTSからNFTを購入した際に入手済みのカードを、引き続きゲーム内で利用できるという案内もありました。ただしこれは2025年12月時点の説明です。その後のゲーム本体の終了告知よりも優先する、無期限の機能保証として読むことはできません。出来事を日付順に確認する意味がここにあります。
2026年にはゲームアプリのサービス終了も告知
2026年5月7日のプロデューサーレターは、ゲームアプリのサービス終了日時を同年8月12日14時59分と発表しました。2026年9月の更新時点では、この日時をすでに過ぎています。DOSIの利用終了とは別の出来事ですが、NFTに付随していたゲーム内カードの利用を考えるうえでは、両方の告知を読む必要があります。
このレターでは、サービス終了後にオフラインで遊べるよう更新する方針も示されました。ライブステージやエピソード、楽曲、所持カードの閲覧などを可能な限り残すという説明です。ただし、この方針はNFTの取引市場を作り直すという意味ではありません。オフラインで残す機能と、サーバー上で提供していた機能には違いがあります。
2026年9月27日にポータルの公開ページを確認すると、サービス終了とセブンスコインの払戻しに関する案内へのリンクが掲載されていました。本記事では個人アカウントにログインした操作や、保有カードの移行結果までは検証していません。以前のカードがどの端末でも復元されると保証せず、利用者自身の状況に合う公式案内を確認する必要があります。
またゲームサービスの終了と、作品全体の展開終了は区別すべきです。プロデューサーレターは、今後もライブやイベントを中心に展開する意向を説明しています。NFTの利用状況を論じる記事から、音楽やキャラクターを含む企画全体が消滅したという結論を導くことはできません。
ナナシスポータルの事例が示す連動サービスの読み方
この企画では、購入窓口、NFTを保有・売買する場所、画像を飾るページ、カードを使うゲーム、ライブ会場での展示が連動する構想でした。連動しているからこそ、ある窓口の終了がどの機能に影響するかは、一律には決まりません。「NFTを持っている」という一言だけでは、現在使える機能を説明しきれない事例です。
過去の商品説明を読む際には、まず何を受け取ったかを確認します。キャラスタンドとプレミアムカードでは用途が違い、購入特典にも期間やアカウント数の条件がありました。次に、どの時点の保有状態が継続対応の対象かを確認します。最後に、使いたい機能の提供者が出した最新告知を照合するという順序になります。
記録を残す目的でも、取引履歴、画像の閲覧、ゲーム内のプレイデータは分けて考えます。たとえば画像を見られるという案内だけで、購入履歴の再発行やゲームデータの復元まで受けられるとは言えません。問い合わせる場合も、困っているのが画像表示なのか、アカウント連携なのかを具体的にすると、必要な確認先が絞れます。
2023年のナナシスポータルは、ゲーム外のデジタル商品をファンの体験へつなぐ試みとして記録できます。その後の終了告知は、体験を支えるサービスの運営も重要だったことを示します。本記事は販売開始当時の仕組みと後の変更を説明するものであり、現在の新規購入、移管、ゲーム連携を勧める案内ではありません。
よくある質問
Q. 今もDOSIでナナシスNFTを売買できますか?
A. 公式告知では2025年12月30日をもってDOSI上の閲覧・売買などが終了しています。旧記事の取引案内は現在の手順ではありません。
Q. NFTの画像はすべて見られなくなったのですか?
A. 2025年12月の案内では、2024年1月5日21時55分時点の保有者を対象に、ポータルのフラワースタンド機能で画像閲覧を残すとしています。個人アカウントごとの動作は本記事では未検証です。
Q. NFT終了とゲーム終了は同じ出来事ですか?
A. 別です。DOSI上のNFT利用の終了日は2025年12月30日、ゲームアプリのサービス終了として告知された日時は2026年8月12日14時59分です。
この記事の出典
- DONUTS:2023年3月4日のナナシスポータル予告
- DONUTS配信の2023年3月31日発表(4Gamer掲載)
- ナナシス公式:DOSI終了後のNFT利用案内
- ナナシス公式:2026年5月7日プロデューサーレター
- ナナシスポータルの公開ページ
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。




