メタプラネット、BTC1111枚追加で世界8位に

▽ 要約

ビットコイン追加:メタプラネットが1,111BTCを約118億円で取得
保有量拡大:累計11,111BTCで世界8位にランクイン
テスラ間近:あと399BTCで5位テスラを逆転可能
MSワラント:新株予約権行使が25日開始、株価変動に注目

メタプラネット ビットコイン追加購入は、なぜ投資家の注目を集めるのか。結論から言えば、同社は“資金調達→BTC取得”を加速させる独自モデルで、短期の株価変動より長期の資産増大を選択したからだ。この記事では取得概要と戦略、株式市場への影響を整理し、読者が投資判断に活かせる情報を提示する。

取得概要:1,111BTCを約118億円で購入

今回の取得で保有量は 11,111BTC。平均取得単価は約 95,869 ドル、累積投資額は約 10.7 億ドル。

取引の内訳

・取得枚数:1,111BTC
・取得総額:約118.2億円(1BTC ≒106,408ドル)
・実行日:2025年6月23日

戦略と目的:BTC集中の財務モデル

同社は 2024 年 12 月の戦略転換以来、調達資金をすべてビットコインへ振り向ける方針を公表(。株式および社債発行で調達した資本を BTC に交換し、

  1. インフレ・円安ヘッジ
  2. 株主価値最大化(BTC イールド 306.7%/YTD 2025)
    を目指す。

市場インパクト:短期の希薄化 vs 長期の保有価値

明日 6 月 25 日から始まる MSワラント 行使により、短期的には株数増加=希薄化懸念が浮上。ただし行使資金は追加 BTC 取得に充当されるため、中長期的には BTC 保有拡大が株式価値を押し上げる可能性がある。

日本企業としての意義

国内上場企業がビットコイン集中戦略を採るのは稀。円安下で外貨建てデジタル資産を持つ防衛策として先行事例となりうる。

今後の見通し

同社は 2025 年末 10,000BTC、2026 年末 21,000BTC、最終 2027 年末 210,000BTC の目標を掲げる。テスラ超えは“あと 399BTC”で現実味を帯び、資本市場での注目度はなお高まるだろう。

▽ FAQ

Q. メタプラネットが今回購入したBTCは何枚?
A. 1,111枚で約118億円相当。累計11,111BTCに達した。

Q. 企業ランキングでの順位は?
A. 上場企業の保有量で世界8位。5位のテスラとの差は399BTC。

Q. 追加購入の資金源は?
A. 社債発行や第三者割当増資などで調達した資金を充当。

Q. MSワラント開始で株価はどうなる?
A. 行使による希薄化で変動リスクがある一方、調達資金がBTC追加購入に回る可能性が高い。

■ ニュース解説

本件は「日本版マイクロストラテジー」とも呼ばれる大胆なバランスシート戦略だ。短期的に株価が上下しても、同社の評価はビットコイン市場と強く連動する。国内投資家にとっては、新興市場の新たな“暗号資産プレー”として位置付けられ、東証スタンダード銘柄の中では異彩を放つ存在と言える。

(出典:coinpost.Metaplanet)