▽ 要約
市況:BTCは$95,627(2026-01-16)で9.8万〜10万攻防
焦点:XのAPI変更で報酬設計型が縮小、Kaitoは設計を転換
規制:米国はステーブルコイン利回り論争、CLARITY法案は2026-01-27へ
予定:2026-01-17にDBR・ZKなど大型アンロック、需給に注意
BTCの上値は$98,300の定着が分岐点となり、XのAPI変更で報酬設計型プロジェクトは再設計を迫られている。

『Xの仕様変更でInfoFiはどこまで萎むのか、BTCは10万ドルを回復できるのか。』本稿では、2026-01-17時点で押さえるべき市場データと規制・プロジェクト動向、当日のアンロック予定を解説します。
市況総括
BTCは$98,300の上抜け可否が次のトレンドを左右し、ETFフローと現物需要の継続性が焦点になる。
BTCは2026-01-16 13:00 HKT時点で$95,627.2、年初来+9.1%とされ、日次現物出来高は約$55.0Bだった。
短期的には$97,000〜$100,000に$232M規模の売り板が観測され、上抜けには厚い流動性の吸収が要る。
一方で、短期保有者のコスト水準とされる$98,300を明確に回復できるかが、反発の持続性を測る目安になりやすい。
センチメントは中立域で、リスク管理が優先されやすい地合いが続く。
同時点の恐怖・強欲指数は49(中立)とされ、24時間の清算は約96,842人・総額$229M(BTC $60.86M、ETH $39.36M)だった。
ドミナンスはBTC 59.1%、ETH 12.4%で、セクター別ではDePINが-4%超の下落と整理されている。
短期のレバレッジ調整が入りやすい局面のため、価格水準だけでなく出来高の質と現物の継続買いを確認したい。
ETHは$3,310近辺で揉み合い、下方の清算集中帯と上方のブレイク水準が同時に意識される。
同時点のETHは$3,310.38、年初来+11.1%、日次現物出来高は約$26.6Bとされる。
一部分析では、レバレッジ比率の上昇が「短期の振るい落とし後に10%〜25%上昇」という過去パターンに重なるとの見方がある一方、$3,040〜$3,100に清算が溜まり下押しも起き得る。
個別戦略は投資家のリスク許容度に依存するため、支持線(例:$3,191近辺)を割る場合の損失限定も同時に検討したい。
銀など金属市況の変動は、インフレ観測と金利見通しを通じて暗号資産にも波及し得る。
銀は一時$93/oz超まで上昇後に反落し、別報では現物銀が$88/ozを割り日中-4.72%と伝えられた。
ただし、TSMCは2026年の設備投資見通しを$52B〜$56Bに上方提示したとされ、AI関連の資本支出は引き続き市場の変数になる。
規制・政策アップデート
規制は「市場構造」と「決済(ステーブルコイン)」が同時進行で動き、米国の政治日程と国際ルールの差がボラティリティ要因になりやすい。
米国ではステーブルコインの利回り設計を巡る対立が強まり、市場構造に関するCLARITY法案の聴聞は2026-01-27に延期された。
論点は、ステーブルコインを銀行・決済インフラとして扱うのか、暗号資産産業の競争政策として扱うのかで、規制の落としどころ次第で発行体・取引所・銀行の収益配分が変わる。
短期的には「日付が出るほど材料化しやすい」ため、関連ヘッドラインの出所と一次情報の確認が重要だ。
米国では押収BTCの扱いも注目され、政府の保有姿勢が「売却」から「備蓄」へ傾く可能性が意識される。
ホワイトハウスは、Samourai Wallet事件で没収された57.55 BTC(約$6.4M相当)を売却しておらず、国家のビットコイン準備に組み入れると説明したと報じられた。
大統領令14233が押収資産の売却を抑制し、戦略準備金として貸借対照表に残す枠組みを示した点は、需給面の長期シナリオにも影響し得る。
ただし運用は揺れ得るため、執行実務の継続監視が要る。
中東・アジアでは、禁止領域の明確化と制度整備が進み、資本の向かう先が絞られている。
ドバイ金融サービス機構(DFSA)は2026-01-12からDIFCでプライバシーコインの取引・宣伝・デリバティブを禁止し、ステーブルコインの定義も法定通貨や高品質資産で裏付けられたものに再整理した。
韓国では証券型トークン(STO)を制度化する法改正が可決され、分散型台帳を前提とした発行・流通枠組みの整備が進む。
制度の詳細は段階施行(公布後6か月、1年など)も含むため、プロジェクト側は「いつ何が解禁・規制されるか」を時系列で追う必要がある。
税務面の締め付けも、暗号資産投資家にとって無視しづらいコスト要因になり得る。
中国では当局が、居住者個人の2022年〜2024年の国外所得について自査を促し、申告漏れ等があれば追徴税・延滞金を3年内で徴収できる枠組みを改めて示した。
暗号資産の直接言及ではないものの、越境取引や海外口座を介した運用が一般化するほど、コンプライアンスは投資収益の一部として織り込まれやすい。
居住地の税制と取引履歴の整合は、価格変動とは別軸のリスクとして整理したい。
企業・資金調達・プロジェクト動向
プロジェクトの「収益源」と「流通経路」が変わり、Web2依存のモデルほど政策変更の影響を受けやすい局面に入っている。
XのAPI変更が報酬設計型プロジェクトを直撃
XのAPI改定はInfoFi(発信活動に報酬を付ける仕組み)を直撃し、持続可能な収益モデルへの移行を迫っている。
この影響で、関連領域は24時間で時価総額が$350M規模まで縮小したとの整理があり、関連トークンやNFTフロアにも波及した。
代表例のKaitoは、報酬型の「Yaps」やランキングを段階的に終え、ブランドと高品質クリエイターをつなぐ「Kaito Studio」へ軸足を移すとしている。
Cookie DAOもSnapsを停止し、暗号資産のリアルタイム情報プロダクト(Cookie Pro)を2026年Q1に予定するなど、収益モデルの組み替えが始まった。
供給面では、チーム周辺の移転とアンロック日程が同時に意識されている。
Kaitoのマルチシグからは約24,000,000 KAITO(約$13.31M相当)が複数アドレスへ分配されたとされ、そのうち5,000,000 KAITOが7日前に取引所へ送られたとの指摘も出た。
さらに、2026-01-17に1,100,000 KAITOが解放見込みで、ステーキング解除の待機期間が7日という情報もあり、短期需給の変動要因になる。
関連:【Kaito Yaps徹底攻略】フォロワー300人未満でも目指せ大躍進!2025年エアドロップを狙う実践戦略
マイニング企業が「電力+土地」からAIデータセンターへ
Riot Platformsはテキサス州Rockdaleの200エーカーを1,080 BTC(約$96M)で取得し、AMDと10年のデータセンター賃貸契約を結んだと伝えられた。
初期は25MWのIT負荷で契約収益は$311M、5年更新×3回と拡張条項をフルに行使すると最大200MW・総額最大$1.0Bに達し得る。
暗号資産マイナーがAI/HPCに近づく動きは、収益の安定化という観点では合理性がある一方、BTC市況との連動度をどう再設計するかが投資家の論点になる。
株価は時間外で+7%近い反応もあり、データセンター関連の評価軸が改めて意識された。
分散型AI算力ネットワークGonkaは、ビットコイン等の余剰算力を推論計算へ転用する構想を掲げている。
VCと投資家の視点:資金は「生存証明」へ
2025年の暗号資産VCは取引件数が約60%減り、資金は中後期とBTC/ETHなどブルーチップへ集中したとされる。
種子段階でも、少なくとも1,000人のアクティブユーザーまたは月$100,000以上の売上、DAU/MAU>50%といったPMF指標が要求され、資本効率と早期の黒字化が重視されている。
AI統合やZKなどのプライバシー/コンプライアンス実装が「加点」から「必須」に近づくとの指摘もあり、RWAやステーブルコインを含む制度産業と接続できるかが鍵になる。
プロトコルの収益化は、底層チェーンだけでなく「入口・ルーティング」にも価値が移る。
SolanaではオンチェーンCEXが他チェーン資産の取扱いを拡大し、L2ではBaseの日次手数料収益が約$147,000規模との指摘もある。
加えて、Cathie Woodは2026年に向けてAI・ロボティクス・ブロックチェーンが生産性を年4%〜6%押し上げ得るとし、BTCは金と異なる分散要因になり得るとの見方を示した。
Ben Horowitzも、AIの採用と収益成長が実需に裏付けられている限り、単純なバブル視では測れないと論じており、暗号資産とAIの資本循環は引き続き交差しやすい。
イベント
大型アンロックは短期の需給を揺らしやすく、価格が重要レジスタンスに近い局面ほど影響が増幅し得る。
2026-01-17 09:00 JST(08:00 CST)にdeBridge(DBR)が約618,000,000枚をアンロックし、流通比14.81%・推定$11.6M規模とされる。
同日17:00 JST(16:00 CST)にはZKsync(ZK)が約173,000,000枚をアンロックし、流通比3.16%・推定$5.9M規模とされる。
直前の2026-01-16 22:00 JST(21:00 CST)にはArbitrum(ARB)が約92,650,000枚(流通比1.86%・推定$19.2M)で、週末にかけて需給の連続性がポイントになる。
BTCが$98,000台を固められない場合、アンロックと薄商いが重なる局面ではボラティリティが高まりやすい。
▽ FAQ
Q. XのAPI変更は何を狙った動き?
A. Xの開発者APIポリシー改定で報酬投稿アプリを遮断し、返信欄の不正インプレとAIスパム抑制を狙う(2026-01-17)。
Q. 2026-01-17の注目アンロックは?
A. DBR 618,000,000枚(比14.81%・$11.6M)とZK 173,000,000枚(比3.16%・$5.9M)が同日解放。
Q. KAITOはなぜ材料視された?
A. 24,000,000 KAITO分配や5,000,000枚の送金観測に加え、2026-01-17に1,100,000枚解放が控えるため。
Q. 米国の押収BTCは売却される?
A. Samourai事件の57.55 BTC(約$6.4M)は未売却で、大統領令14233の準備金方針に沿うと報じられた(2026-01-17)。
■ ニュース解説
XのAPI変更が投稿インセンティブ型の設計を揺さぶったため、トークン経済は「流通」より「事業継続性」の説明が求められている。一方で、BTCは$98,300を巡る攻防が続き、需給イベントの影響を受けやすい。
政策・規制の方向性とプラットフォームの仕様変更は、短期の価格材料になりやすいので、同じニュースでも「実施日」「対象範囲」「代替手段」を分けて整理したい。
投資家の視点:短期はアンロックや流動性の薄さを前提にポジションサイズとヘッジを点検し、中期はRWA・ステーブルコイン・インフラ収益など“キャッシュフローの源泉”を軸に観察する。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
(参考:CoinPost)





