刑務所内から夢見た楽園への逃避行 – 米当局、54百万ドルの暗号資産を押収

ニュージャージー州の悪名高い麻薬組織のリーダーが、2010年から2015年にかけて行われた郵便注文によるコカインやデザイナードラッグの運営から得た資金を暗号資産に変え、その資産を海外に移す計画を立てていたことが明らかになりました。しかし、米国当局は彼らの会話を盗聴し、54百万ドルにも上る暗号資産を押収しました。

この組織は、ダークネットサイトを通じて麻薬を販売し、当時はビットコインで支払いを受けていました。その後、投資した麻薬の利益は、イーサリアム(ETH)を始めとする様々なトークンに変わり、その価値は約53百万ドルにまで成長しました。米国当局は、これらが元々麻薬取引に関連していたため、没収することを決定しました。

クリストファー・カステルズーゾは、20年の刑期を務めている最中に、税金を逃れ、国外で資産を流動化する意図を含む暗号通貨戦略について話しているのを当局に捕らえられました。彼は「私はほぼ4年間にわたって、毎週数百万ドル相当の麻薬を売っていた」と述べています。

カステルズーゾは、バハマを含むマルタ、アイルランド、ラテンアメリカなど、様々な海外の目的地の利点について議論しているのが記録されています。「バハマは素晴らしいだろう」と彼は言及しています。

まとめ:
この事件は、暗号資産がもたらす匿名性と国境を越えた流動性が、犯罪資金の洗浄に利用されるリスクを浮き彫りにしています。しかし、米国当局の捜査能力の高さも同時に示しており、犯罪によって得られた利益がいかにして追跡され、押収されるかの一例となっています。暗号資産の透明性と規制のバランスが、今後のデジタル資産の世界で重要な議論となるでしょう。

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