仮想通貨投資先端!Paradigmの新たな挑戦:ETHとLDOを最大保有し、BaaSと基礎インフラへの投資が主軸

  1. 【パラダイムが独特な存在である理由】

Paradigmは、2018年に設立され、そのユニークな投資戦略で知られる旧金山本社の仮想通貨ベンチャーキャピタルです。総資産規模は約1320億円で、主な投資対象は仮想通貨、そして最近はAIや新興技術にもその範囲を広げています。少数のプロジェクトにしか投資しない彼らの注目すべきプロジェクトには、Optimism、Blur、Synthetixなどがあります。

  1. 【Paradigmの投資トレンド】

近年のParadigmの投資傾向は、Blockchain as a Service(BaaS:ブロックチェーンをサービスとして提供する)とブロックチェーン基盤へと集中しています。しかし、最近は新興技術への関心が高まり、AIへの投資も盛んに行われています。保有する仮想通貨のうち、最大のポジションはETH(約1879億円)とLDO(約154億円)です。

  1. 【他のVCとの持ち株比較】

同じく仮想通貨を保有する他のベンチャーキャピタルと比較すると、Paradigmの保有額は約1428億円(LDO保有量のみ表示)で、これは他のVCと比べても大きな規模です。他の注目すべきベンチャーキャピタルとしては、Jump(約9656万ドル)、A16z(約8151万ドル)、Wintermute(約5290万ドル)、Dragonfly(約1830万ドル)、DeFiance Capital(約1678万ドル)などがあります。

4.【2023年第一四半期の主な投資先】

Paradigmは、以下のような各種プロジェクトに投資しています。具体的なプロジェクトについて見てみましょう。

  • Conduit:
    700万ドル(種まきラウンド)を調達。ロールアップをサービスとして提供し、DAppの拡張を可能にするプロジェクト。
  • Ulvetanna:
    1500万ドル(種まきラウンド)を調達。ZKP(零知識証明)を生成するプロセスを加速するハードウェアを構築するプロジェクト。
  • code4rena:
    600万ドル(トークン買い取り)を調達。従来の監査に透明でゲーム化された代替手段を提供するプロジェクト。
  • nxyz(2022年第四四半期):
    4000万ドルを調達。多チェーンインデックス製品スイートを通じてリアルタイムのブロックチェーンデータを低遅延のAPIで公開するプロジェクト。
  • Exponential(2022年第四四半期):
    1400万ドルを調達。DeFiの投資発見とリスク評価プラットフォーム。

これらの投資を通じて、Paradigmは多様化と新興テクノロジー/AIへの注力を図っています。A16zの足跡を追うように、AIへの投資を増やしていく方針です。

5.【AI関連プロジェクトへの投資】

最後に、Paradigmが投資しているAI関連のプロジェクトについて説明します。

  • ArenaX Labs:
    500万ドルを調達(2021年10月)。AI Arenaというイーサリアムネイティブゲームを母体とするデジタルプラットフォーム。
  • Numerai:
    1100万ドルを調達(2019年3月)。AIを用いて取引戦略を作成するヘッジファンド。

これらのプロジェクトは、Paradigmが多様な技術領域に広範に投資する姿勢を示しており、その投資視野の広さと戦略性が示されています。今後の動向からも目が離せません。

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