Solana Labsが開発したクリプトフォワードスマートフォン「Saga」が、2023年5月8日に一般販売される予定です。このAndroidスマートフォンは、モバイルが仮想通貨の未来において重要であると信じるSolana関連企業の従業員によって開発されました。Sagaは、専用のクリプトハードウェアウォレットとしても機能する携帯電話の画期的な可能性を約10ヶ月前に初めて紹介しました。

Solana Mobileから発売される新しいデバイスは、1,000ドルで、Bay Areaのスマートフォン会社OSOMのハードウェアをベースにしています。デバイスには512GBのストレージ、2つの多機能バックカメラレンズ、6.67インチのOLEDディスプレイ、指紋認証スキャナーが搭載されており、最新のAndroidオペレーティングシステムがインストールされています。

Sagaの特徴は、「Solana Mobile Stack」（SMS）というカスタムアドオンのラインナップが、ハードウェアとソフトウェアにクリプトの便益を統合していることです。SMSには、デバイス上での送金、受取、取引、および保管を提供するセキュリティ機能が組み込まれています。

Sagaのセキュアエレメントは、ハックに対して耐性があり、ユーザーの秘密鍵を保管する「シードボールト」がカスタマイズされています。鍵をデバイスの他のデータから切り離すことで、セキュリティが向上します。

さらに、Sagaにはカスタム「dapp」ストアが搭載されており、クリプトアプリケーションのみがリストされます。現在、クリプト取引、ウォレット間通信、音楽、デジタルコレクティブルなどのアプリケーションがダウンロード可能で、今後さらに増えることが予想されます。

Solanaは、AppleやGoogleが各ストアで課している30％の税金に対抗して、dappストアアプリに対して「抽出的な手数料」を課さないと述べています。また、dappストアは、Sagaにも搭載されているAndroidの「Google Play」とは別のものです。

これまでに、HTCやSirin Labsなどの大手から小規模なメーカーまでが、クリプトフォワードスマートフォンの開発に失敗しています。このような状況が、特定の仮想通貨エコシステムに焦点を当てたSolanaにとって厳しい先行事例となっています。

しかしながら、Solanaのエコシステムは、2022年6月に共同創設者であるアナトリー・ヤコヴェンコがニューヨークで開催されたイベントでSagaを発表して以降、劇的に成長しました。当時FTX取引所のCEOであり、現在は仮想通貨詐欺容疑者とされるサム・バンクマン・フリードがそのイベントに参加していました。Solanaのコア技術が繰り返し失敗する中、開発者やトレーダーのコミュニティはますます防御的になっています。

モバイル分野で大胆な取り組みを行うことは、物語のリセットだけでなく、Solanaエコシステムの促進団体であるFoundationの従業員によれば、デジタル世界がすでに進んでいる方向に仮想通貨を持ち込むチャンスでもあります。

【Pros】

1. スマートフォンとクリプトウォレットの機能を統合
2. 便利なクリプトアプリケーションのカスタムストア
3. デバイス上での送金、受取、取引、保管に対応したセキュリティ機能

【Cons】

1. 大手メーカーが過去に失敗している
2. 特定の仮想通貨エコシステムに焦点を当てている
3. Solanaのコア技術が繰り返し失敗している

最後に、SolanaのSagaスマートフォンは、仮想通貨を人々のポケットに持ち込むという野心的なプロジェクトであり、その成功がクリプトの普及に大きなインパクトを与えるかもしれません。これからの展開が楽しみです。