『資産性ミリオンアーサー』は、2023年4月6日20時からの番組でゲームのリリース情報を発表し、同月20日にゲームコンテンツ「シール研究所」を開始しました。4月6日はゲーム開始日ではなく、開発陣が最新情報を伝える発表会の日です。
その後、従来のサービスは2024年10月15日に終了しました。ただし、翌年には発行済みのNFTを別プロジェクトのアイテム取得につなげる企画が発表されています。開始時のニュースを現在の利用案内にせず、ゲームの終了と、その後に設けられた用途を分けて振り返ります。
4月6日の発表会で予告されていたこと
元のニュースは、スクウェア・エニックスとdouble jump.tokyoが共同開発したNFTデジタルシールを扱っています。2023年3月末の発表では、4月6日の生放送でゲームの開始日、最新機能、大型キャンペーンなどを紹介する予定と案内しました。スクウェア・エニックスの番組ページにも、同日時と第6弾シールの販売情報を含む内容が記録されています。
番組にはプロデューサーの畑圭輔氏、渡辺優氏、ゲームディレクターの吉目木淳司氏が出演者として掲載され、double jump.tokyoの坂本康朗氏がMCを担当する構成でした。開発・運営側が新しい遊び方を説明する番組であり、NFTの値上がりや保有者の利益を約束する発表ではありません。
告知に付随した、抽選20人へAmazonギフト券5,000円分を贈るフォロー・リツイート企画は、2023年4月6日19時59分が応募期限でした。この日付を省いて現在募集中と紹介するのは誤りです。また、当時記載されていた1次販売シール価格800円も、元記事が指定する時点の販売情報であり、現在の売買価格ではありません。
4月20日に始まったシール研究所の仕組み
スクウェア・エニックスは2023年4月7日、ゲームコンテンツを4月20日から提供すると発表しました。double jump.tokyoの4月24日の報告では、予定の告知にとどまらず、20日に「シール研究所」を開始したことが確認できます。シーズンごとに入手できるギアシールが変わる仕組みで、第1シーズンは7月19日までと案内されていました。
ゲームの工程は、冒険、工場、製造、シール、メガプレスの五つです。冒険では「社員」と呼ばれるキャラクターを3人選んで素材の「寿司」を集め、工場で「パンツ」を生産。製造でシールの枠となる「ギアシール」を作り、NFT化したうえでキャラクターシールと組み合わせる、という流れでした。集めた素材がすべて最初からNFTだったわけではありません。
組み合わせで完成するのが「メガシール」です。ゲームの進行と、収集品の見た目を自分で仕上げる工程をつなげた点が特徴でした。開始時の料金表示は基本プレイ無料でしたが、一部アイテムは有料で、Dosiアカウントと作品のNFTデジタルシールの保有が必要とされていました。これも当時の参加条件であり、現在新しく遊び始めるための手順ではありません。
NFTデジタルシールとゲーム内ポイントの違い
ゲーム開始前から、本作ではキャラクター、4コママンガ、フレーズの各シールが展開されていました。キャラクターシールなどを好みに合わせて完成させる「プレス」や、オンラインのシールホルダーに貼って「OMJ(おまんじゅう)」というポイントをため、イベントを楽しむ仕組みが説明されています。NFTと、ゲームの中で使うポイントは役割が異なります。
4月7日の発表では、第6弾「月を狙う死神と蘇りし王」の発売を4月13日20時、定常販売用キャラクターシールの販売開始を4月20日20時と案内していました。同じ4月に発表会、商品販売、ゲーム開始が重なっていても、それぞれ別の出来事です。発売時刻をそのままゲーム全体の開始時刻とすることも避ける必要があります。
当時の説明が着目したのは、ブロックチェーンに記録される保有情報でした。そこから、画像を誰もコピーできない、ゲームが永久に動く、とまで結論を広げることはできません。実際に何を表示・合成・交換できるかは、NFTの記録だけでなく、サービス側が提供する機能と条件に左右されます。本作の経緯を読むうえでも、この区別が重要です。
2024年のサービス終了はどこまでを指したか
コムシードが2025年3月3日に出した公式発表は、『資産性ミリオンアーサー』が2024年10月15日にサービスを終了したと明記しています。その説明では、公式サイトで従来提供していた機能は終了した一方、DOSI上のNFT閲覧とマーケット取引は、その発表時点で継続していたとされています。
当時の終了告知を報じたgamebizでも、終了対象はDOSIでのNFT取引を除くサービス、終了日時は2024年10月15日13時59分と記載されています。したがって「NFTの保有記録まで一斉に消えた」と言い換えるのは不正確です。同時に、シールを持っているだけで終了前のゲーム機能を引き続き使えるわけでもありません。
終了前のゲームを遊ぶこと、NFTを閲覧・保有すること、別の場所で利用することは、それぞれ確認すべき対象が違います。2025年の説明にあるDOSI取引の継続も、その後の無期限な利用を保証してはいません。古いマーケットのリンクを、2026年時点の購入先として掲載することは控えています。
2025年にはギアプレスを介する連携が発表された
終了後の用途として登場したのが、ギアシールを「GP(Gear Point)」に変換するギアプレスです。コムシードの発表では、ギアシールをBurnしてGPを得る方式とされ、種類やレアリティに関係なく1枚につき1GPでした。元のシールを手元に残したまま別ゲームへ貸し出す方式ではなく、消費を伴う変換です。
同社が案内した『ユニスタRE』との企画では、10GPをR以上確定ガチャチケット1枚に交換する条件が示されました。GP交換期間は2025年3月6日から9月30日までで、ゲーム内コラボ期間の3月6日から4月3日とは異なります。GPを入手できる期限にも別の定めがあると注意書きがあり、交換先の期間だけを見ればよい仕組みではありませんでした。
ドリコムも同年3月13日、『Eternal Crypt – Wizardry BC -』と『Twelve Goblins – Wizardry BC -』との連携を発表しました。GPでスーパーエル関連のセットやゲーム内アイテムを得る企画で、交換期間は3月13日14時から3月24日13時59分、イベント期間は3月21日14時から3月28日13時59分の予定です。この発表は具体的な用途を示していますが、参加人数や交換の完了件数を報告した資料ではありません。
GPには発行から180日で失効する条件があり、利用者同士の取引や直接購入もできないと明記されていました。通貨のように自由に売買して利益を得られるものとして説明するのは誤りです。旧ゲームのNFT、新たなGP、交換先のゲームアイテムを一つの資産とみなさず、各段階の条件を読む必要があります。
相互利用の実例として確認できる範囲
エクウィズの公式交換ガイドでは、交換先ゲームのアカウントが必要で、申し込み時期に応じてアイテムの配布時期が異なると説明されています。第1期は3月18日13時59分まで、第2期は同日14時から3月24日13時59分まででした。NFTを持っていることだけで、交換先のアイテムが自動的に付与される設計ではありません。
この連携から読み取れるのは、運営会社同士が対象と交換条件を決めれば、終了したゲームで発行されたNFTに別の用途を設けられるということです。あらゆるNFTを任意のゲームで使えることや、交換後も同じ絵柄・能力・価格が引き継がれることを示してはいません。スーパーエルの登場というキャラクターのコラボと、GPを使ったアイテム交換も区別できます。
2026年9月27日の調査では、本作の公式サイトを取得できず、現行のNFT移管条件や、新たに利用できる交換先までは確認できませんでした。ここで挙げた2025年の交換期間はいずれも経過しています。過去の公式ガイドが残っていても、そのフォームや送付先が現在有効だと判断して操作を進める根拠にはなりません。
本記事で追えた経緯は、2023年のゲーム提供、2024年の旧サービス終了、2025年の期限付き連携の発表です。「資産性」という名称から永続的な収益性を読み取るのではなく、保有するものと、それを使える機能・期間を分けて確かめる事例として捉えるのが適切です。
よくある質問
Q. 2023年4月6日がゲームの開始日ですか。
A. 4月6日はリリース情報を伝える発表会の日です。「シール研究所」は4月20日に開始したと、開発会社の後続発表で確認できます。
Q. サービス終了でNFTの用途はすべてなくなりましたか。
A. 旧サービスは2024年10月15日に終了しましたが、2025年にはギアシールをGPに変換し、別ゲームのアイテムと交換する期限付き企画が発表されました。現在も同じ交換ができるという意味ではありません。
Q. GPは他の人へ売ったり、直接購入したりできますか。
A. 2025年の公式条件では、GPの利用者間取引と直接購入はできず、発行から180日で失効するとされていました。自由に売買できる暗号資産とは条件が異なります。
この記事の出典
- double jump.tokyo:2023年4月6日発表会の告知
- スクウェア・エニックス:ゲームリリース発表会の番組情報
- スクウェア・エニックス:ゲーム開始日と第6弾販売の発表
- double jump.tokyo:シール研究所のサービス開始報告
- コムシード:ユニスタREとの連携と旧サービス終了の説明
- ドリコム:Wizardry BCの2タイトルとのコラボ発表
- Eternal Crypt:Gear Point交換ガイド
- gamebiz:2024年10月15日のサービス終了告知の報道
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。




