Hibiki Run大阪TOMO NIGHT、2023年の予告から開催実績まで

音楽とデジタルコレクションを組み合わせたアプリ「Hibiki Run」は、2023年3月31日、大阪でオフラインイベント「TOMO NIGHT」を6月中旬に開くと予告しました。その後の日程告知と開催報告をたどると、実際には同年7月2日、THE超PINKでNFT COLORとの共同イベントを開いたことが分かります。

初期の紹介記事だけでは、開催予定と実績、東京会場と大阪会場の情報が混ざりやすくなっています。ここでは発表の順序に沿って内容を整理し、2026年9月27日時点で確認できたことと、現在のアプリについて確認できていないことを分けます。

Hibiki Runは音楽・運動・収集を結び付けたアプリ

運営元のCitiverse Inc.は、カナダ・トロントを拠点とする企業として当時の発表に登場します。Hibiki Runの提供開始日は2023年1月10日。音楽を聴きながら歩く、または走ることでポイントを獲得し、それをガチャに使ってアイテムの強化用ポイントやデジタルコレクションを得る、という遊び方を紹介していました。

2023年3月の発表では、収録音楽が100万曲以上、開始から1カ月で利用者が3万人を超え、当時の1日当たりのアクティブユーザーが2万人を超えたと説明しています。いずれも運営会社が当時公表した数値であり、第三者による検証済みの統計や現在の利用規模ではありません。累計の利用者と、特定の日に活動した利用者を示すDAUも、同じ指標として扱えません。

アプリは無料と案内されていましたが、イベントへの入場や、あらゆるデジタル資産の取得まで無料という意味ではありません。大阪イベントには別途チケットの販売告知がありました。アプリを遊ぶ条件と会場に参加する条件を、それぞれの案内で読む必要がある企画です。

東京の第1回で行われた展示と大阪構想

大阪企画の前には、2023年2月28日にRED° TOKYO TOWERで最初のTOMO NIGHTが開催されています。3月31日の発表は、この東京イベントを振り返りながら大阪開催を予告したものでした。NFTのクリエイターやコレクター、アプリ利用者が同じ場所に集まり、VRアート、音楽パフォーマンス、作品展示を楽しむ構成です。

東京では、応募された347作品から100作品を展示したと説明されています。この数字は大阪での応募数や展示数ではありません。また、展示された作品数であって、NFTの販売件数や購入者数を示すものでもありません。NFT COLORとPARDEYの協力により、作り手の作品を来場者に見せる機会を設けたことが、この段階で確認できる成果です。

実際のガチャマシンを使い、通常はアプリで得るデジタルコレクションに接する仕掛けも紹介されました。大阪ではその体験を発展させ、映像と音楽に囲まれる会場を目指すと予告しています。オフラインの機械とアプリを連動させる構想には、画面上の収集体験を来場者同士で共有するという特徴がありました。

6月中旬の予告から7月2日開催へ

日程は、最初の予告だけでなく後続発表まで見ると整理できます。2023年6月18日のチケット販売発表では、イベント名を「TOMO NIGHT × NFT COLLECTION in OSAKA」とし、7月2日の14時から20時まで、開場13時30分と案内しました。会場は大阪・東心斎橋のTHE超PINKです。

発表日 確認できる内容
2023年3月31日 大阪で6月中旬に第2回を開催するという初期予告
2023年6月18日 7月2日、THE超PINKでの開催とチケット販売を告知
2023年7月31日 7月2日に開催したとする写真付きのイベント報告

これにより、大阪イベントを「これから6月に開く催し」として紹介し続けるのは不正確になります。一方、日程が変わった理由は、今回確認した資料からは分かりません。変更の背景を集客や開発の事情と結び付けることもできません。

チケット発表には会場の収容人数として500人との記述がありますが、それは来場実績ではありません。7月末の報告には催しの様子が掲載されているものの、ここから総来場者数や販売枚数を算出することはできません。会場の規模と実際の参加人数は分けて読む必要があります。

大阪で実施された音楽・アートのプログラム

7月31日の公式開催報告は、会場のLEDスクリーンを使った作品展示と、複数のライブやトークを記録しています。NFTに関わる登壇者によるトークに加え、Sound Desertの奥井氏がWeb3と音楽について話し、ブドウちゃんがMCを担当しました。NFTの展示だけに限定せず、制作者の話や演奏を組み合わせた催しだったことが分かります。

出演実績として報告されているのは、CloneGirls、DOZAN11 aka 三木道三、燦然世界などです。VRアーティストのHanahana_productionとビートボクサーREATMOらによる演目も紹介されています。VR上の表現を会場の映像として見せ、音楽やパフォーマンスと合わせる構成は、アプリの操作説明会とは異なる、このイベントの具体的な特徴です。

NEXTVERSEの協力によるメタバース会場への配信も報告されました。現地公演とオンライン参加の窓口を併設した実例として読めます。ただし、それを根拠に常設の仮想会場が現在も利用できるとはいえません。

また、会場で新しくアプリ利用を始めた人には、燦然世界がデザインしたデジタルヘッドホンを入手するための限定ギフトコードが提供されたとあります。ここでいうヘッドホンはアプリ内のデジタルアイテムで、実物の音響機器を配ったという意味ではありません。過去の会場特典を現在有効なキャンペーンとして案内することも避けるべきです。

展示、アプリのアイテム、販売機能は別の話

Hibiki Runの当初の紹介には、ポイント、デジタルコレクション、NFTアート、Web3ミュージックなどの言葉が並んでいます。ただし、運動で得るポイントのすべてが売買可能な暗号資産になるわけではなく、すべてのアプリ内アイテムについて同じ保有・移転条件が示されているわけでもありません。ガチャを回せることだけから、換金や転売が可能だと判断しないことが大切です。

3月の資料では、クリエイターとコレクターをつなぐ新機能を通じて、作品の露出や販売の機会を増やす構想も説明されました。日本の音楽DAO「HikariMusicNFT」との連携は決定したとしつつ、楽曲の追加は今後の予定、日本語版の実装は4月下旬の予定として記載されています。これらの予定と、大阪でライブや展示が行われた事実は別に確認する必要があります。

今回読んだ大阪の開催報告だけでは、日本語版の実装日や楽曲追加の完了、個々の作品の販売成立までは確定できません。会場で作品に出会う機会が作られたことは確認できますが、その先にどの程度の販売や収益が生まれたかを示す情報はありません。

現在の提供状況について分かる範囲

2026年9月27日の確認では、当時の公式サイトと日本向けApp Store、Google Playの掲載先から、現行の配信条件やサービスの稼働状況を確認できませんでした。ページを取得できないことは、運営終了の証拠ではありません。本記事では、現在もインストール・ログイン・ポイント獲得ができるとも、サービスが終了したとも断定していません。

今後、同名のアプリやイベントを見つけた場合も、2023年の発表を現在の参加条件として流用することはできません。配信元、最終更新日、対象地域、利用規約、アイテムの受け取り条件は、その時点の公式案内との照合が必要です。古いチケット料金や会場特典についても、新しい募集にそのまま適用されるものではありません。

この事例で裏付けられるのは、音楽・運動・収集を結ぶアプリが、東京に続いて大阪でも実際の展示とライブの場を設けたという2023年の経緯です。初期構想のすべてが実装されたことや、現在まで同じ規模で活動が続くことを示す資料ではない、という範囲を保って読むと、当時の取り組みを正確に捉えられます。

よくある質問

Q. 大阪のTOMO NIGHTはいつ開催されましたか。

A. 当初は2023年6月中旬の予定でしたが、後続の公式発表と開催報告では、7月2日にTHE超PINKで開催したことが確認できます。

Q. 347作品の応募と100作品の展示は大阪の実績ですか。

A. いいえ。2023年3月の資料が紹介しているのは、先にRED° TOKYO TOWERで開かれた東京イベントの実績です。

Q. Hibiki Runは現在も利用できますか。

A. 2026年9月27日の調査では現行のアプリ配信・稼働条件を確認できませんでした。過去の無料配信告知だけで現在の利用可否は判断できません。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。