SorareのNBAドラフト特別カード、2023年の5選手と現在のルール

Sorareは2023年7月、NBAドラフト上位5選手を題材とする特別版カードのオークションを発表した。ルーキーの記念品として集めるだけでなく、ファンタジースポーツの編成に使えるNFTという位置付けだった。当時案内された10%のXPボーナスは2023–24シーズンの条件であり、現在も全大会で続く特典とは扱えない。公式の年次報告と後年の大会資料を踏まえ、企画の内容とその後を確認する。

2023年7月に予告された5件のオークション

GamesBeatの2023年7月7日付報道によると、Sorareは7月9日から5件の別々のオークションを行う計画を示した。対象は同年のNBAドラフトで上位指名された5選手で、参加者は特別なデザインのカードに入札し、翌シーズンのゲーム編成にも使えると説明された。

当サイトの旧記事は7月18日掲載だったが、これはオークション開始予定より後の日付である。記事をいま読み返す際には、「これから始まる新企画」という受け取り方を避けたい。また、発表時の記事だけでは各オークションの終了日時や落札結果まで確認したことにはならない。

当時の報道はNBAとNBPAの公式NFTファンタジーパートナーとしての取り組みと紹介している。ここで購入対象となるのは、選手を題材にしたデジタルカードだ。NBA球団の持分や選手契約を所有する仕組みではなく、現実の選手を指名するドラフトへの参加権が得られるわけでもない。現実のドラフトと、その出来事を題材にしたゲーム内の収集企画を分けて理解する必要がある。

対象はウェンバンヤマら2023年の上位5選手

特別版の対象として発表された選手を、当時の指名先とともに並べると次のとおりだ。順位の確認にはNBAの2023年ドラフトボードを参照した。ここでの球団名は2023年の指名時点を示し、選手の現在所属を一覧にしたものではない。

指名順位 選手 当時の指名先
1位 ビクター・ウェンバンヤマ サンアントニオ・スパーズ
2位 ブランドン・ミラー シャーロット・ホーネッツ
3位 スクート・ヘンダーソン ポートランド・トレイルブレイザーズ
4位 アメン・トンプソン ヒューストン・ロケッツ
5位 アサー・トンプソン デトロイト・ピストンズ

この5選手を選んだ基準は、2023年ドラフトの指名順位である。後の活躍度、現在のゲーム内得点、カード価格を比べて選んだ上位5人ではない。ドラフトを記念するカードとして読むことで、後年の成績ランキングとの混同を避けられる。

アメンとアサーは別の選手で、指名先も異なる。日本語表記の揺れだけで同一人物と判断せず、カードを調べるときは英字名のAmen Thompson、Ausar Thompsonと発行年を照合したい。同じ選手にも通常版や別シーズンのカードがあるため、選手名だけで今回の特別版を特定することはできない。

ルーキーバッジ、Rare区分、10%ボーナスの関係

発売当時の説明では、特別版カードにルーキーバッジを付け、2023–24シーズンのRareカードの枠に含めるとされていた。Special Editionは特別な意匠や企画の呼び名であり、Rareという希少度区分とは別の情報だ。「特別版」という言葉だけでUnique区分のカードとみなしてはいけない。

同じ報道が示した10%のXPボーナスは、そのシーズンを通じた大会利用の条件だった。これを「カード価格が10%増える」「毎年10%の利益が出る」と読み替える根拠はない。ゲーム内の得点に関わる仕組みと、マーケットで成立する売買価格は別だからだ。

さらに、カードの使用経験によるXP、発行シーズンによる扱い、コレクションに関連する加算をひとまとめにすると、どの条件が続くのか分からなくなる。2023年の告知に期限がある以上、その特典を現在へ自動的に延長することはできない。本記事では5枚それぞれの現在のXPやボーナス表示を実際の編成画面で検査していないため、今の有効値は確定していない。

ファンタジー得点はNBAの実得点と異なる

Sorare NBAの公式ヘルプは、コート上のプレーをゲーム内ポイントへ換算する方式を説明している。対象はシュートによる得点だけではなく、アシストなどの行動にも及ぶ。したがって、Sorareの成績を紹介する数値が、そのままNBA公式のシーズン総得点になるわけではない。

旧記事にはジェイレン・ウィリアムズの「1,328得点」という記述があったが、集計期間や対象大会、算出方法を確定できる根拠を今回確認できなかった。この数字をNBAでの実得点や、全Sorare選手を通じた得点王の記録として引き継ぐことは避けた。同様に「人気選手」という順位も、使用回数、保有者数、購入数のどれを測ったかで意味が変わる。

カードの実用性を読む際には、まず得点の単位と大会の集計範囲をそろえる必要がある。実際の試合での成績、対象期間にゲームが採用するスコア、そのカードに適用する加算を順番に見れば、選手自身の活躍とカード固有の条件を区別できる。古い記事の大きな合計値だけでは、現在の大会で有利かどうかは判断できない。

公式年次報告で実施を確認、別の高額落札とは区別

Sorareが2024年1月10日に公開した2023年の振り返りは、NBA Draft Special Edition Cardsをオークションにかけたことを実績として挙げている。これにより、企画は発売前の予告だけでなく、運営会社自身が実施を報告しているところまで確認できる。

その年次報告は別項目で、2023–24年のウェンバンヤマのUniqueカードのオークションにも触れている。しかし、選手とシーズンが同じでも、7月にRare区分として案内されたドラフト特別版と同一の商品とは限らない。本記事では、その高額落札を今回の5枚の落札結果として転用していない。

旧記事が将来計画としていたモバイル体験についても、年次報告には更新済みアプリの説明がある。LimitedカードのInstant Buy、入札・オファーの通知、チーム成績を追う機能などが紹介され、Androidアプリにも言及している。ただし、当時の一部機能の実装から、現在すべてのOSや地域で同じ売買機能が使えるとは判断しない。将来の競技拡大に関する古い発言も、提供開始が確認されたサービスと分けるべきだ。

後年は大会ごとに旧カードやXPの扱いが異なる

2026年9月に確認した公式の「Sorare NBA 26」の大会説明では、過去のカードを使うClassic大会が案内されている。一方、Arenaの公式ヘルプにはIn-Seasonカードの保有要件がなく、参加にEssenceを使うこと、ゲーム週の開始時に10人単位のランキングへ分けることが記載されている。2023年の特別版の説明だけでは、こうした後年の参加条件は分からない。

特にArenaでは、XP、Collection、Seasonのボーナスをスコアに適用しないと明記されている。これは、カードにボーナスの属性があっても、すべての大会で反映されるとは限らないことを示す具体例だ。過去カードが利用できるという説明と、過去の特典が同じ計算で適用されるという説明は区別しなければならない。

ここで確認したのは公開されているルール資料であり、2026–27シーズンを含む将来の全大会の条件を保証するものではない。個別カードの現在の出品、取引成立、日本からの参加・報酬受取りも実地に確認していない。2023年のドラフト特別版は当時の記念企画として記録し、いま使う場合の適格性や加算は、参加先の最新ルールで別に確認するのが適切である。

よくある質問

Q. ドラフト特別版はUniqueカードですか?

A. 2023年の発表ではRareカードの枠に含まれる特別版と説明されました。後に報告されたウェンバンヤマのUniqueカードの落札と同一視できません。

Q. 10%XPボーナスは現在もすべての大会で有効ですか?

A. 当時の説明は2023–24シーズンの条件でした。後年のArena公式ルールはXPなどのボーナスを適用しないため、現在の大会ごとの確認が必要です。

Q. オークションは実際に行われましたか?

A. Sorareの2023年公式年次報告がドラフト特別版のオークション実施を記録しています。ただし本記事では5件すべての落札価格や現在の保有状況は確認していません。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。