▽ 要約
市況 BTCが一時$92,000割れ、ETHも軟調でリスク回避が進行
政策 日本の再分類案は105銘柄対象で課税20%へ、導入は2026年見込み
企業 ソラナETF(FSOL)が11-18上場、手数料0.25%で競争激化
取引所 BinanceがUSDC建て新ペア追加で板厚強化を狙う
BTCが弱含む一方、ソラナETFの上場と日本の再分類案が材料となるため、11月18日は政策とフローの交錯が市場に影響した。
市況総括
BTCは米利下げ思惑が強まる一方でリスク回避が優勢となったため、11-18に一時$92,000を割り込みアルトも連れ安となった。
足元ではBTCが$93,000→$92,000割れまで瞬間下押し、先物清算増と共にスプレッドが拡大し短期の流動性が低下、米株も三指数が安くCoinbaseは7%超下落と、暗号資産連動株の逆風が重なった。
レンジ・需給の見方
建玉整理と逆回転のため短期は$90,000台前半の厚め板での攻防が続く一方で、米金利低下観測が強含めば押し目の現物買いが戻る可能性がある。
OIの整理と現物ETFの流入期待が中期の下支えとなる一方で、レバ清算の尾を引く場合は戻り売りが出やすい。
規制・政策アップデート
日本の金融庁は暗号資産を金融商品として再分類する方針を示したため、105銘柄がインサイダー規制等の枠組みに入り課税は一律20%が視野に入った。
再分類により情報開示の厳格化と税制の明確化が進む一方で、導入は2026年の通常国会が想定され、取扱業者には体制整備コストが発生する。
企業・資金調達・プロジェクト動向
米FidelityのソラナETFが上場するため、手数料0.25%でBitwise・VanEckなどとの獲得競争が激化し、ソラナの受益(ステーキング)取り込みも注目される。
Fidelity「FSOL」の上場条件
FSOLはFidelity Solana Reference Indexを参照する現物型で、ステーキング収益を組み入れるため、指数超過のトータルリターンを狙う設計となった。
手数料は0.25%と報じられ、先行するBitwise/VanEckとの低コスト競争により資金獲得スピードが問われる。
BinanceのUSDC建て新ペア
流動性のUSD化を進めるため、1INCH/USDC・COTI/USDC・LSK/USDCのスポットが11-18 08:00(UTC)に追加され、同時にアルゴ注文・グリッド・DCAのボット対応が拡大する。
USDC軸の板拡充はアルト回転の利便性を高め、相対的にスプレッド縮小と手数料ディスカウントの恩恵を受けやすい。
メタプラネットの評価と株価動向
BTCの急変に連動したため、同社の評価益は足元で大きく振れ、個人投資家のセンチメントにも影響が出ている一方で、アナリティクス開示により保有・評価の透明性は高い。
同社の財務指標はBTCのボラティリティに強く依存するため、mNAVや保有残高の推移を基準にディスカウント/プレミアムを点検したい。
イベント
米国ではFSOLの上場と同時期にFOMCメンバーの利下げ示唆が相次いだため、金利とETFフローの相互作用が意識される一方で、短期の需給は清算動向が主導しやすい。
Fidelityの上場初期フロー、VanEck/Bitwise既存商品の資金移動、ならびに米金利のヘッドラインで、当面のボラティリティが左右される。
▽ FAQ
Q. FSOLの上場日時とコストは?
A. 2025-11-18(米東部)に上場見込み。年率手数料は0.25%で、当初6カ月は実質無料との報道があります。
Q. 日本の再分類案の対象と税率は?
A. 金融庁は105銘柄を金融商品扱いへ移行し、売買益は一律20%課税案。導入は2026年の通常国会が想定。
Q. 11-18のBTCはどの水準まで下落?
A. 一時$92,000割れで日中-2.1%程度。先物清算が増え、短期のスプレッドも拡大。
Q. BinanceのUSDC建て新ペア開始は?
A. 2025-11-18 08:00(UTC)。1INCH/USDC・COTI/USDC・LSK/USDCがスポット取引開始。
Q. ソラナETFは何が特長?
A. 参照指数に加えSOLのステーキング収益を取り込み可能で、総合リターンの向上余地がある設計です。
■ ニュース解説
米利下げ観測が強まったためBTCは一時$92,000割れとボラ拡大、一方でソラナETFの上場や日本の再分類案が制度面の追い風となるが、資金は選別的になりやすい。
投資家の視点:指標イベント(FSOL上場・FOMC協議)の期近ボラに備え、①レバレッジ縮小と証拠金余力、②USDC建て板のスリッページ、③ETF資金フローの継続性(純流入・回転)の3点を確認したい。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。





