9月2日 仮想通貨ニュース:WLFI上場、Solana確定150ms、OKX上場廃止を解説

▽ 要約

WLFI上場──Binanceで9/1 21:00開始、出金は9/2 21:00
サマリー──初期流通246.7億枚、配分の内訳を確認
Solana──Alpenglow可決で確定150msに短縮
取引所──OKXが9/8に6銘柄の現物ペア上場廃止

投資家の最大関心は「何が価格に効くか」だが、9月2日 仮想通貨ニュースの焦点はWLFI上場の需給、Solanaの最終確定150ms、OKXの上場廃止に集約されるため、本稿で数値と日付を明示して一気に把握できるように解説する。

本日の主要トピック(WLFI/Solana/OKX)

市場インパクトの大きいイベントが連続したため、短期の流動性とボラティリティが上振れしやすい。

  • WLFIのBinance上場は9月1日21:00(GMT+8)開始、出金は9月2日21:00に予定で、取引所間裁定の動きが強まる見通し。
  • WLFIの初期流通は約246.6907億枚で、エコシステム100億、ALT5 77.84億、流動性・マーケ2.881億、公募初回解禁40.05億と開示された。
  • SolanaはSIMD‑0326「Alpenglow」が9月1日に可決し、決定的ファイナリティ目標を150msへ短縮、合意層と経済設計の刷新でMEV地形も変化する。
  • OKXは9月8日16:00〜18:00(北京)にWBTC/JST/BTT/ERN/GLMR/MOVRの現物ペアを上場廃止、出金は12月1日16:00停止予定。

WLFI上場と初期流通の意味

流通量と解禁スケジュールが価格形成に直結するため、初期解禁20%と高FDVの組合せは短期の価格変動を増幅しやすい。
上場当日は事前市場の建玉と出来高が厚く、FDVは約200〜420億ドルのレンジが観測された一方、トークンは配当やキャッシュフローの権利を持たないガバナンス用途と整理されている。こうした「低流通・高FDV」構造は基差の振れを拡大しやすい。

Solana「Alpenglow」で何が変わるか

確定時間の短縮により最終性が高速化したため、取引所間の約定管理やアービトラージ回転、MEV抽出の手法に再設計が生じ、エコシステム全体のUX改善が期待される。

OKXの上場廃止が示すもの

流動性や規格統一の観点から銘柄整理が進むため、板薄通貨のスプレッド拡大と資金移動が発生し得るが、日程と停止時刻が事前通知されているため秩序的に進む可能性が高い。

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市場概況と9月の季節性

9月は過去11年で8回下落の「Red September」とされるため、需給とマクロイベントの集中に伴うレンジ相場や二番底シナリオに備えたい。

ETFフローと清算動向

8月29日のフローはBTC ETF▲1.27億ドル、ETH ETF▲1.65億ドルで、24時間清算は約2.3億ドルに達したため、レバレッジ解消が続いた。

クジラとデリバティブの位置

Hyperliquid上での大口ETHロングの積み増しやBTC→ETHの持ち替えが確認され、清算価格近傍の攻防が続いた。短期では流動性の薄さが価格振幅を増幅する。

9月2日のトークンイベント

Ethena(ENA)は9月2日15:00に4,063万枚解禁が予定され、需給の一時的な変化に留意したい。

9月相場のシナリオ

想定は①11万〜12万ドルのレンジ整理、②11万ドル割れの二番底、③機関の買い戻しによる早期回復の3択で、オプションやCMEギャップを手掛かりに需給判断が推奨される。

資金調達・エコシステム・構造変化

資金面では安定通貨やインフラに資金が集まり、エコシステム面ではWLFI関連とSolana周辺が活発で、構造面ではETHの保有主体が機関寄りにシフトしている。

資金調達──M0がSeries Bで4,000万ドル

ステーブルコイン基盤の整備に向け、M0がPolychainとRibbit主導で調達を実施し、合計22件のパブリックな資金調達が確認された。

WLFIエコシステムの広がり

USD1のマルチチェーン化(Chainlink CCIP)、RWA連携(Ondo)、SolanaでのDeFi接続(Raydium、Kamino)など、上場当日も関連各社の動きが活発だった。

Layer2は「縦特化」へ

ゼネラリスト型から、用途別の最適化を進める「バーティカルL2」が突破口になるとの見立てが示され、トラフィックと収益設計の一致が鍵となる。

ETH保有構造の機関化

米国スポットETFは約690万ETHを保有(BlackRock約332万ETH、Grayscale約200万ETH)、ステーキングは約3,613.7万ETH(供給の30.1%)とされ、取引所準備は減少傾向にある。

プロ投資家の視点(インタビュー要旨)

NDVのPhase Iは累計約275.5%を記録、Phase IIのAUMは1億ドル超。BTCは30〜50%のドローダウンも視野だが、長期は機関マネーの流入で強気継続との見解が示された。

▽ FAQ

Q. WLFIの上場時刻とペアは?
A. 9月1日21:00(GMT+8)開始でWLFI/USDT・WLFI/USDC。出金は9月2日21:00予定。

Q. WLFIの初期流通量は?
A. 約246.6907億枚で、エコシステム100億、ALT5 77.84億、ほか流動性・公募解禁枠が続く。

Q. Solana「Alpenglow」の効果は?
A. ファイナリティが150msへ短縮し、合意・経済・セキュリティ設計を再構築してMEV環境を変える。

Q. OKXの上場廃止はいつ何が対象?
A. 9月8日16:00〜18:00(北京)にWBTC等6銘柄の現物ペア、出金は12月1日16:00停止予定。

Q. 9/2の注目アンロックは?
A. Ethena(ENA)が15:00に4,063万枚解禁予定で、短期の需給変化に留意。

■ ニュース解説

WLFI上場とSolanaの確定短縮が同日に重なったため、短期の資金回転と基差の振れが拡大しやすい一方で、OKXの銘柄整理やETF資金の小幅流出がリスク回避行動を促した。
投資家の視点:短期は(1)上場直後の基差・資金調達金利、(2)9/2のENA解禁と前後の建玉変化、(3)Solana関連の手数料・MEV収益配分の変化を観測軸にしたポジション調整が現実的。長期はETHの機関保有比率上昇やL2縦特化の潮流を踏まえ、現物・ステーキング・収益源分散を意識した配分が無難。

※本稿は投資助言ではありません。

(参考:PANews