▽ 要約
プライスリバウンド:正式リリース後に2度目の価格ポンプで$0.02到達
ステーキング縮小:参加者離脱でAPR0.1%台、NFT抽選が主動機に
大会効果:賞金100万ドル・ベッティング実装が取引高を押上げ
買戻し策:ゲーム収益15%で運営が市場買い、下支え狙う
今後焦点:ロードマップ第2弾AAAタイトルと報酬体系改定
TOKYO BEAST 最新動向を巡り、「第2回価格ポンプはなぜ起きたのか」「ステーキングは本当に冷え込んだのか」という疑問が広がる。本稿はその答えを示し、読者が取るべき次の一手を明確にする。
価格動向と第2回ポンプの核心
トークン価格はリリース関連需要と運営買戻しが同時に作用し6月末〜7月初に$0.02を再タッチ。
上場後に0.15ドルを記録したTGTは急落を経て7月7日に0.0072ドルの底値を付けた。しかし①6月9日のグローバルローンチで30万DLを達成し課金1.4億円を記録、②6月21日開始の賞金100万ドルトーナメントが注目を集めたことで短期資金が流入。さらに③運営がゲーム収益15%を市場買い戻しに充当すると声明——これらが合致し短期的に出来高が急増した。
短期調整と現在のレンジ
利確売りで7月上旬再調整、足元は0.01ドル前後の狭いボックス。出来高漸減の一方、ローンチ以降の累計取引高は90億円規模を維持。
ステーキング熱の変化
APR低下と価格変動で短期勢が離脱、NFT抽選目的の長期保有層が残存。
上場記念キャンペーン(5/21–27)はBEAST RAWDISKドロップ3倍で一時的に総ステーク量が急伸。だが価格急落期にAPR0.1%台となり参加者は半減。第2弾(5/28–6/8)では平均ステーク量×2のジュエル付与や上位100名へのTGT還元でテコ入れしたが、キャンペーン終了後のネットステーク量はピーク比約60%減に。
早期アンステーク手数料の影響
流動性確保よりロック効果を優先する設計。短期売却抑制策として機能し、市場への即時放出圧力を緩和。
ゲームリリース後の市場反応
App Store無料1位獲得とeスポーツ化で国内外露出増、しかし課金売上は鈍化懸念。
Immutable zkEVM基盤で実装されたモバイル/PC対応により導入障壁を低減。ライブ配信+ベッティング機能がユーザー滞在時間を延ばし、トークン需要を喚起した。一方ゲームレビュアーからはセールスランキング圏外への急落を指摘する声もあり、中長期的には継続課金モデルの再設計が課題。
コミュニティ温度感
ポジティブ:ゲーム完成度・観戦性が高評価。
ネガティブ:課金伸び悩み・ユーザー定着率に警戒。
運営は公式Discord/Twitterでマルチ言語AMAsを週次実施し透明性を担保。
今後のロードマップとリスク
第2弾AAAタイトルと報酬改定が価格維持の鍵。規制・競合・ユーザー離脱が主リスク。
2025Q3に次期タイトルα版、Q4にTGT連動マーケットプレイス正式リリースを予定。競合である韓国系AAAブロックチェーンゲームの同時期リリースが資金流入を分散させる可能性がある。
▽ FAQ
Q. TOKYO BEASTとは?
A. 日本発AAAブロックチェーンゲームでTGTトークンを軸とする経済圏を構築。
Q. TGTが再び2セント近辺まで上がった要因は?
A. グローバルローンチと100万ドル大会による需要+運営買戻し策。
Q. ステーキングAPRはなぜ低い?
A. 流通抑制とNFT抽選インセンティブを優先し年利0.1%台に設定。
Q. 直近の注目イベントは?
A. 7月下旬予定のステーキング報酬改定と次期AAAタイトル発表。
Q. 主な投資リスクは?
A. 課金売上鈍化・競合増加・規制面の不透明さ。
■ ニュース解説
本件は「運営買戻しによる価格下支え」と「ゲーム側KPIの鈍化懸念」というマーケット要因が交錯している。投資判断ではトークン需要を押し上げる新規コンテンツの実装ペースと、実売上の推移を双眼的に評価する必要がある。特に7月下旬の報酬改定がAPRを引き上げる場合、短期流入資金が再加熱する可能性がある。一方でユーザー定着率が改善しなければ買戻し原資も縮小するため、KPIの公表頻度と透明性がリスク管理の要となる。
(出典:bitrue,gu3,coingecko,dengekionline)