▽ 要約
ストラテジー:BTC評価益で百億ドル超の純利益
テザー:米債+金BTCで49億ドル黒字、超過準備拡大
コインベース:取引収入減を投資益15億ドルが穴埋め
ロビンフッド:暗号資産+オプションで純利益倍増、欧州拡張へ
クラーケン:収益鈍化もIPO準備で事業多角化加速
2025年第2四半期暗号業界決算が出そろい、「2025年第2四半期暗号業界決算」の注目度は急上昇しています。
ビットコイン高騰が企業収益を押し上げた要因を解き明かすと、評価益に依存する企業と事業を多角化する企業で明暗が分かれたことが分かり、この分析を読むことで「持続可能な利益源」を3分で把握できます。
ストラテジー:評価益ドリブンのリスク
BTC頼みで爆益だが、ボラ急変がEPSを揺らす。
同社Q2売上140.3億ドルの99%以上がBTC評価益。
株主還元と永続優先株
発行予定の42億ドルSTRCで買い増し計画。価格下落時には希薄化懸念。
テザー:RWA多様化が奏功
米債・金・BTC分散が利益弾力性を確保。
Q2純利益49億ドル、超過準備54.7億ドル。
- H3 米国債保有1270億ドルの意味
米短Tビル利回りとUSDT流通1570億ドルの裏付け強化。
コインベース:本業停滞、投資が救い
取引収入▲39%、でもCircle投資益15億ドルで黒字化。
“全能取引所”構想
RWAトークンやIPO前トークン販売へ。
関連:JPモルガン×コインベース提携で暗号資産購入解禁
ロビンフッド:再成長のエンジン
暗号資産取引収入+98%、ユーザARPU151ドル。
Bitstamp買収でEU50超ライセンス確保。
クラーケン:多角化とIPO準備
利益半減でも国際株・デビットカードなど横展開。
資金調達150億ドルバリュエーション。
ライオット:マイニングからHPCへ
BTC産出1426枚(+69%)、だが掘削コスト高騰。
HPC・AI電力転用でヘッジ。
▽ FAQ
Q. ストラテジーの収益は持続可能?
A. 収益の99%が未実現益で、BTC価格下落時はEPSが急減する恐れ。
Q. テザーの米債保有は安全?
A. 流動性が高い3カ月TBills中心でデフォルトリスクを抑制。
Q. コインベース投資益は今後も期待できる?
A. Circle等の株式再評価は一過性、RWA取引が成功するかが鍵。
Q. ロビンフッドの欧州拡張は業績に直結?
A. 規模の小さいBitstamp買収で即効性は限定、だが多通貨取引が成長源。
Q. クラーケンIPOの実現時期は?
A. 公式には2026年目標。業績安定と規制許認可取得が前提。
■ ニュース解説
6社の決算から読み解けるのは「評価益依存 vs 事業多軸」の構図です。BTC価格が11万ドル台で横ばいでも、取引高は季節性で減退。長期的にはテザーやロビンフッドのようにRWA・金融スーパーアプリ化した企業が優位。投資家は ①評価益比率 ②実業キャッシュフロー ③RWA対応力 を指標にポートフォリオを再構築すべきでしょう。
本記事は投資助言を目的としません。
(出典:insights4.vc,Max Branzburg談,PANews)