Suiネットワーク Perp DEX最新動向|5月6日仮想通貨ニュース総まとめ

【要約】
・Suiネットワーク上で急成長するPerp DEX動向:BluefinやAftermath、Astrosなど4大プロトコルを比較
・トランプ大統領が「第3期は目指さない」方針を表明、後継者としてVance・Rubio氏に言及
・PumpFunが年内手数料収益でイーサリアムを超過
・IOTAがRebased主ネットワークへの移行を開始、ユーザーは新ウォレット利用が必須
・Binanceが一部ユーザーに291枚BOOPのエアドロップを実施
・CZ(Binance CEO)が“不正行為で解雇された元社員”の肩書き虚偽について釈明
・複数の資金調達ニュース:ブロックチェーン金融、Web3インフラ、AI関連が中心

Suiネットワーク Perp DEXの最新動向

まず注目すべきは、Suiネットワーク Perp DEX(パーペチュアル取引所)のエコシステム拡大です。FTX崩壊後、ユーザーが分散型デリバティブに大きく流れたことで、多くのプロジェクトがSui上での永続先物取引所を構築し始めています。

Suiネットワークならではの利点

  • 高性能・低レイテンシ
    Suiの並列処理による高速なトランザクション能力が、注文のマッチングや決済をスムーズに行うのに寄与
  • オブジェクト指向のデータモデル
    ユーザーアカウントや資産の管理を効率的に行え、並列処理を生かした高速取引を可能にする
  • zkLoginの実装
    Web2式のIDでそのままログインできるため、ウォレット設定などのハードルが下がり新規ユーザーの参入を促す
  • スポンサー取引
    ガス代の負担を軽減する仕組みがあり、エンドユーザー体験の向上が期待できる

代表的なPerp DEX

  • Bluefin
    いち早くSui上に登場。オフチェーンのオーダーブックとオンチェーン決済を組み合わせ、24時間取引高は4,000万~7,000万ドル規模。BTC-PERPが6割を占め、SUI-PERPやETH-PERPが続く
  • Aftermath(テストネット段階)
    注文簿自体をオンチェーン化し、流動性拡大とTVL向上を重視。正式リリース時には大幅なインセンティブが見込まれる
  • Astros(NAVI Protocolチームが開発)
    注文簿を活用したPerp DEX。テスト運用中のため具体的な情報は限定的だが、取引量が3億ドルに達した日もあり、トレーダー向けの報酬が影響している模様
  • Typus Finance
    GMX型のモデル(TLPプール)を採用。24時間取引量は20万ドルほどだが、TLPのTVLが70万ドルを超え、APYが100%を上回るなど徐々に存在感を増している

現段階のまとめ

Sui上のPerp DEXはまだ立ち上がったばかりで、流動性確保ユーザー誘致が大きな課題です。技術力だけではなく、魅力的な報酬設計memecoin市場(投機向けアセット)への素早い対応が鍵になるでしょう。

トランプ大統領の最新動向:第3期は不出馬

米国大統領ドナルド・トランプ氏がテレビ番組にて「2期8年で終える」と明言し、第3期(3選)を目指さない姿勢を示しました。加えて、後継候補として副大統領ジェームズ・バンス氏と国務長官マルコ・ルビオ氏を挙げ、今後の保守派の方向性を示唆しています。

一方、トランプ氏と関連があるとされるTRUMPトークン(memecoin)に関しては、「利益は得ていない」と言及。Chainalysisなどの調査では多額の収益があったのではないかとも指摘されていますが、当人は「全く気にしていない」とコメントしています。

PumpFunが年内手数料収入でイーサリアムを上回る

Solanaエコシステムで展開するメーム系プラットフォームPumpFunの年内累計手数料収益が2.94億ドルに達し、イーサリアムの2.49億ドルを上回ったとのデータが報じられました。週次ベースでも9週連続でイーサリアムを上回っており、トレーダーの注目度が高いことが伺えます。
memecoinブームの流れがSolanaチェーンにも波及し、短期投機的な取引が増えた結果とみられます。

IOTAがRebased主ネットワークにアップグレード

IOTAは大規模アップグレード「Rebased主網」をスタートし、2025年5月5日(欧州時間午前9時)より新ネットワークが稼働を開始しました。ユーザーが注意すべきは新ウォレットへの移行で、旧Fireflyデスクトップウォレットはサポート終了となります。

  • 既存の代替手段:ブラウザ拡張型ウォレット
  • Ledgerなどハードウェアウォレット使用者:新しいIOTAアプリをインストールして対応

アップグレードに伴うトークン移動は不要ですが、今後は新ウォレットからのみ資産をアクセス可能となるため、移行手順を公式ドキュメントで必ず確認する必要があります。

Binance、対象ユーザーに291枚BOOPをエアドロップ

コミュニティでシェアされたBinanceサポート情報によると、独自の「Alphaスコア」が一定以上のユーザー、もしくは指定のUID(アカウントID)条件を満たすユーザーに対し、291枚のBOOPが配布されています。

  • Alphaスコアが137以上 → 自動的にエアドロップ
  • Alphaスコアが99~136 & UIDの末尾が“4” → 同様にエアドロップ
    今回付与されたBOOPはBinanceアカウントのAlphaウォレットに反映されているとのことです。

CZ(Binance CEO)、元社員の「C●O肩書き」虚偽を指摘

Binance創業者兼CEOのCZが、自社から「インサイダー取引(いわゆる“ネズミ講”行為)」で解雇された元社員が、数年後に「Binance創業メンバー」や「Binance CXO」などと名乗っているケースがあるとSNSでコメントしました。
BinanceにはCEO, CTO, CMO, CCO, CFO, COOしか正式に存在せず、それ以外のC×O肩書きは事実上なかったため「虚偽である」と断じています。

資金調達ニュース:RWA、インフラ、AI系に注目

先週(4/28~5/4)に発表された資金調達は13件あり、総調達額は約1.37億ドルでした。特にRWA(実世界資産)、AI、インフラ系プロジェクトのラウンドが目立ちます。

  • Dinari(ブロックチェーン金融)
    Aラウンドで1270万ドルを調達。米国株を裏付け資産とするトークンを発行し、海外投資家に投資機会を提供。
  • Camp Network(AI×Web3)
    1kx、Blockchain Capitalらから2500万ドルのAラウンド。コンテンツ著作権保護をブロックチェーンで実装し、AI時代におけるデータの正当性確保が狙い。
  • Miden(プライバシーブロックチェーン)
    Andreessen Horowitz(a16z Crypto)、Hack VC、1kxらが2500万ドルのシード投資。ZK技術を採用し、プライバシーとパフォーマンスを両立するブロックチェーンを開発。
  • dao5(暗号特化VC)
    2.22億ドルの2期ファンドを完了。安定コインや資産のトークン化など機関投資家が注目する領域に投資拡大方針。

今週もブロックチェーン上の金融商品(RWA)やAIとの掛け合わせがトレンドになりそうです。

ニュースの解説

上記のニュースから大きく3点の傾向が読み取れます。

金融商品化(RWA)やAI活用プロジェクトへの資金集中
伝統的な金融資産をトークン化し、グローバルに流通させる動きが活発化しています。またAIとブロックチェーンの融合はまだ萌芽段階ですが、著作権・ライセンスの分散管理や大規模推論のインフラ構築など、多岐にわたるユースケースが登場中です。投資先としても注目が集まっており、今後さらなる成長が期待されます。

L1チェーンにおけるDeFi+デリバティブの競争加速
SuiネットワークはPerp DEXの開発が相次ぎ、急速にエコシステムを拡充しています。特にイノベーティブなインセンティブ設計と、高速トランザクションが武器となっており、投資資金やユーザーを呼び込むには好条件といえます。

政治家・有名人トークンの台頭と懸念
トランプ氏関連のTRUMP代币など“著名人トークン”は多くの話題を呼びますが、実際に本人が全面的に関与しているかは不透明です。投資家保護の観点からも、情報の真偽やリスク管理がより重要になっています。