▽ 要約
マーケット動向:BTCは10万USD攻防、ETHは2,000USD接近
訴訟焦点 :FTX vs 3AC 15.3億USD請求棄却へ
資金流入 :Pompliano系ProCapが10億USD合併調達
新規上場 :NEWTがBinanceに6月24日上場
規制と展望 :OKXが米IPO検討、業界の資本市場回帰鮮明
6月24日 仮想通貨ニュース――。
「FTXとスリーアローズ・キャピタルの巨額訴訟はどう決着するのか」「NEWT上場はアルト低迷に光明となるか」。本稿は読者の疑問に先回りし、核心を3分で把握できる結論を提示する。市場への即効インサイトを明示し、今日決断すべきポイントを整理した。
FTX vs スリーアローズ・キャピタル:15.3億ドルの行方
請求はゼロ査定に傾き、FTX清算人が主導権を握る。
三者の力学
・SBFの資金流用疑惑、Alameda救済証言でFTX側の正当性に陰り
・3ACは取引データの開示遅延を理由に増額請求、法廷は「FTXの遅延が一因」と認定
今後のタイムライン
・トリニダード・トバゴ破産裁判所は年内に中間判断予定
・被害回収レートは0〜20%が市場コンセンサス
Binance発NEWT上場:空前のHODLerエアドロップ
BNB保有者向けエアドロが完了、流通1.25%の希少性が初値を左右。
トークン設計と資金用途
・総発行10億枚、うち1,250万NEWTがエアドロ枠
・プロトコルはCross‑Chain CDNを掲げ、DePIN文脈で注目
短期売買ポイント
・上場直後は流通薄、スプレッド警戒
・ロック解除スケジュールは来年Q2までなし→希少性維持
ProCap Financial:10億ドルでSPAC合併
ビットコイン準拠の新型金融ハブが上場資金を一挙確保。
資金調達内訳
・7.5億ドルの初回ラウンド完了
・Columbus Circle Capital Corp I と合併しNasdaqへ
エコシステム展開
・自己勘定でBTC購入→ステーキング型商品を組成
・“現物+派生商品”モデルが機関需要を狙う
資金流とインフラ投資の潮流
Eigen Labs、Ubyxなどインフラ案件に資金集中。
EigenCloud:a16zが7,000万USDで再質押拡大
Ubyx:Galaxy主導1,000万USDでグローバル清算ネット構想
考察
・L1→L2→再質押へと資本の“波”が移動
・DePINとAI融合案件が次の水位線
市場テクニカル:BTC・ETHの当面レンジ
BTC 95,000USD、ETH 2,036USDが週次ピボット。
BTC
・10万USDを割るとSMA100=95,000USDが視野
・イラン停戦報で原油反落ならリスク資産に買い戻し余地
ETH
・L2ガス低下でアクティブアドレス減少
・2036USDが牛市支撑帯、割れれば1,900USD台も
▽ FAQ
Q. FTXと3ACの次回審理日は?
A. 7月中旬の進捗カンファレンスが予定されています。
Q. NEWT上場後に追加エアドロはある?
A. 公開情報では追加配布は未定、供給1.25%のみです。
Q. ProCapは何で収益を上げる?
A. 保有BTCの金融商品化と企業向けカストディが主柱です。
Q. EigenCloudのα版性能は?
A. データ可用性レイヤーで50MB/sを公称値として達成しました。
Q. OKXの米IPO時期は?
A. 報道ベースでは準備段階、来年以降の提出が想定されています。
■ ニュース解説
イーサETF承認後の“機関マネー回帰”が実体経済とリンクし始めた。ビットコイン金庫企業の上場相次ぎ、取引所もIPOで資本市場を狙う構図は2017年ICOブームと対照的だ。今回の核は「準拠と資本」の二軸。6月24日はNEWT上場に象徴される“低FDV・高実需”案件が試金石となり、FTX訴訟は過去バブルの清算フェーズを映す。両者のコントラストが、次サイクルの健全度を測る温度計となる。
(出典:MarsBit,PANews)