▽ 要約
アップデート日時:2025年6月26日
取引中380ドル:終値373ドルで史上最高値更新
背景:米ステーブルコイン法案通過・BTC10.8万ドル
バーンスタイン:目標株価510ドルに上方修正
今後:規制詳細とFRB政策が最大の鍵
Coinbase株 史上最高値――暗号資産関連株の代表格であるCoinbase(COIN)が6月26日、上場来の記録を塗り替えました。株価は取引時間中に380ドルへ到達し、終値も373ドルと高値圏を維持。米議会上院でステーブルコイン規制法案が可決したことや、ビットコイン(BTC)が10万ドル台に乗せたことが買い材料となりました。本稿では株価詳細から市場の反応、専門家の見解までを整理し、投資家が押さえるべきポイントを提示します。
株価詳細
6月26日、Coinbase株は取引中に380ドルを付け、終値373.20ドルで取引を終えた。
上場来高値(2024年11月の357.39ドル)を一気に上抜いた形で、年初来騰落率は+53%まで拡大しました。
背景要因
米規制進展と暗号資産高騰が同時に進行し、事業期待が急拡大。
ステーブルコイン法案の可決
与野党共同提出の「GENIUS Act」が上院を通過し、USDCを扱うCoinbaseの取引量増加が見込まれました
ビットコイン価格の急伸
ビットコインは一時108,000ドルへ。暗号資産全体の強気相場がCoinbase株を押し上げました。
事業拡大の好材料
・Layer‑2「Base」でラップドトークン提供開始
・EU MiCA準拠ライセンスをルクセンブルクで取得
・CFTC認可の無期限先物を7月開始予定
いずれも手数料収入増につながると期待されます。
関連ニュース
Reuters、CoinDesk、BeInCrypto Japan など多言語メディアが「規制ニュース→株急伸」の流れを速報。
専門家コメント
バーンスタイン証券は「暗号金融のアマゾン」と評し目標株価を510ドルに設定。
Benchmarkは421ドル、Fundstratは更なる上振れ余地を指摘。CEOアームストロング氏は「200社超の金融機関がCoinbaseを採用」と強調しました。
市場の反応
Circle株が10%超高、2倍レバETF(GraniteShares 2×COIN)も急騰。S&P500とナスダック総合はいずれも最高値を更新し、暗号資産セクターが相場を牽引。
今後の見通し・リスク
強気見通し優勢も、調整リスクはなお顕在。
- ポジティブ:機関資金流入、収益源多様化
- ネガティブ:FRB利上げ観測、SEC/CFTCの詳細規則遅延
投資家はボラティリティ管理が必須です。
▽ FAQ
Q. Coinbase株はなぜ急騰したのか?
A. 米ステーブルコイン規制法案の可決とビットコイン高騰が直接要因。
Q. 終値はいくらだったか?
A. 2025年6月26日の終値は373.20ドルで、前週末比+5%超。
Q. 目標株価はどの程度か?
A. バーンスタインは510ドル、Benchmarkは421ドルとそれぞれ上方修正。
Q. 今後のリスクは?
A. 規制詳細の不透明感とFRBの金融政策次第で調整が起こり得る。
■ ニュース解説
今回の高値更新は、暗号資産規制が「禁止」から「制度化」へ動く転換点を映し出しています。特に米国発のステーブルコイン法案は、暗号経済の主流化を促す象徴的イベントです。一方、詳細規則や施行時期は流動的で、法制化の進度で株価は上下しやすい点に注意が必要です。
(出典:coindesk,reuters,financesina)