▽ 要約
市況 BTCは10万ドル前後で攻防、11.6万超で短期強気。
ETFフロー BTC▲12.2億ドル、ETH▲5.1億ドルの週次流出。
規制 米CFTCがレバレッジ現物とステーブル担保を前進。
イベント Allora本日メインネット、ALLO5%エアドロップ。
ビットコイン市況は調整後の持ち合い。ETF流出と米CFTCの制度前進が短期レンジと年末の資金フローを左右する。
市況総括
BTCは$100k付近での攻防が続くため、日足で$116k回復が短期強気確認線となり、ETFフローと米流動性の戻りが焦点となった。
週明けのBTCは前週高値から最大▲21%下落し360日線・上昇チャネル下限を試す局面、200日線$104k・$100,980の節目も意識された。週次ではBTC現物ETF▲$1.22B、ETH▲$0.508Bの流出で需給は逆風。
一方、SOFR低下や米金利観測の変化はセンチメント反転の火種になり得るとの見方もある。
レンジ・需給の見方
大規模清算後にレバレッジが健全化したため、中期は緩やかな回復シナリオが本線だが、短期はEVM系への資金回転が続く。
Coinbase機関投資家レポートは「10/10清算で短期ボトム、回復は段階的」と整理し、ETH/ArbitrumなどEVMスタックへの“スマートマネー”移動と、安定コインの資金ローテを指摘。価格面では$116k越えが強気転換、$93.4kが深押しリスクの下限と整理される。
規制・政策アップデート
米上院が政府閉鎖解除のつなぎ予算を可決したため、年末の不確実性は一段緩和し市場心理の下支えとなった。
CFTCはDCMでのレバレッジ付き現物取引や、デリバティブ担保としてのステーブルコイン利用を前進させており、来年以降の制度導入が流動性経路を広げる可能性がある。日本ではカストディ規制の登録制強化が検討され、第三者サービスのリスク低減がテーマとなる。
企業・資金調達・プロジェクト動向
週次で公開資金調達は13件に上り、Rippleが$500Mの戦略投資(推定バリュエーション$40B)を発表するなど、インフラ・DeFi・Web3+AIに資金が流入した。
Tempo×Commonwareの$25M、Donut Labsの$15M、Standard Moneyの$8Mなど決済/RWA寄りの案件が続く一方、ブラックロックのトークナイゼーション構想($68Tの資金需要論点)はRWA循環の長期テーマを補強する。著名空売り筋によるMSTR/BTCヘッジクローズは心理面での転機シグナルとの見方も。
Allora
Alloraは本日2025-11-11にメインネット稼働、ALLOの5%をエアドロップ予定のため、短期フローの変化点となり得る。参加条件や割当は公式の最終告知確認が必要。
イベント
複数のDeFiで損失が連鎖したため、透明性の低い“高利回り”商品のリスクが再確認され、証跡・分散・上限設定の重要性が浮き彫りとなった。
Balancerの$128M、Stream Financeの$93Mなど、設計/運用の不透明さがチェーン横断で波及した事例が続き、担保資産やmNAVの健全性監視が今後の基本動作となる。
▽ FAQ
Q. BTCの重要水準は?
A. 短期強気は日足$116,000超、$100,980割れで$93,400懸念。200日線$104,000も要監視(2025-11-11)。
Q. 先週の現物ETFフローは?
A. BTCは▲$1.22B、ETHは▲$0.508Bで今サイクル3番目の流出規模(2025-11-03〜11-07)。
Q. 規制の最新ポイントは?
A. CFTCがDCMでのレバレッジ現物やステーブル担保を前進、制度導入のロードマップが注目。
Q. 本日の主なイベントは?
A. Alloraが2025-11-11にメインネット、ALLOの5%エアドロップ予定(配布条件は公式参照)。
Q. 投資家が意識すべき外部要因は?
A. 米上院のつなぎ予算で閉鎖解除(〜2026-01-30)が心理を下支え、年末の流動性改善に期待。
■ ニュース解説
ETFの週次流出とDeFi損失の連鎖でリスクオフが勝ったため、BTCは$100k〜$116kのレンジで持ち合い、政策・流動性次第で方向感を探る一方でEVM系への資金ローテが続く。
投資家の視点:ETFフロー(IBIT/FBTC等)、安定コイン供給、金利・SOFR、政策(CFTC/日本FSA)を並行監視し、利回り商品の透明性と集中度管理(単一dApp≤10%)を徹底。
※本稿は一般情報で投資助言ではありません。
(参考:PANews)





