プレミアリーグは2023年1月、Sorareと4年間のライセンス契約を結び、選手のデジタルカードを使うゲームを展開すると発表しました。公式カードの登場というニュースですが、カードの所有が利益や永久の利用資格を保証するわけではありません。当時の契約内容と発行数の説明を確認し、2026年に変わった公式案内も整理します。
2023年に発表されたのは4年間のライセンス
プレミアリーグは2023年1月30日、Sorareとの4年間のライセンス契約を公式発表しました。当時の全20クラブに所属する選手のデジタルカードを、Sorareのファンタジーフットボールへ取り入れるという内容です。試合の放映権を譲渡したり、クラブの株式をNFTとして販売したりする契約ではありません。
公式発表は、ファンがカードを集め、売買し、チームを作って競技に参加できることを説明しています。リーグごとの大会など新しい遊び方も同時に紹介されました。カードの収集と現実のサッカーの観戦を結び付ける点が、この提携の中心でした。
一方、旧記事にある年間約3,000万ポンドという契約額は、今回参照したリーグの発表には記載されていません。契約期間と対象クラブは公式確認できる事項ですが、報道された金額を公式に公表された確定額と同列には扱えません。契約の詳細な支払条件や収益分配も、同発表だけでは分かりません。
選手の実際の成績を使うゲームとカードの所有
Sorareの基本的な仕組みは、選手カードを使ってチームを編成し、実際の試合での活躍を反映したスコアで競うというものです。カードを買っただけで自動的に報酬が得られるわけではありません。出場時間や試合でのプレー、参加大会の条件などが、ゲームの結果に関わります。
カードの希少性と選手の競技成績も別の要素です。発行数が少ないカードであっても、その選手が必ず出場するとは限りません。けがや移籍、監督の起用方針など、実際のスポーツで起こる変化があるためです。希少なものを保有することと、大会で良い結果を出すことは同じではありません。
また、トークンとして保有できることと、ゲーム内で永続的に同じ条件で使えることは区別されます。公式ヘルプにはカードのシーズン区分や参加資格に関する説明があり、カードの年や競技ルールによって使える範囲が変わり得ます。2023年の紹介だけで、将来の大会への出場資格を保証することはできません。
同じプレミアリーグを題材にしていても、SorareとFantasy Premier Leagueは別のサービスです。リーグの当時のFAQは、両者に連携や統合はないと明記しています。別サービスで作ったチームや獲得した成績が、そのままSorareへ引き継がれるという仕組みではありません。
1,111枚は初日に売れた総数ではない
旧記事は1月30日に1,111枚のカードがオークションにかけられたように説明していました。しかし、リーグのFAQにある数字は、各選手について用意する希少度別カードの説明です。Limitedの1,000枚にRareの100枚、Super Rareの10枚、Uniqueの1枚を合わせると1,111枚になります。
この合計はカードの発行区分を理解するためのもので、提携初日に全選手を合わせて1,111枚だけが売れたという取引実績を示すものではありません。発行できる枠、実際に出品した枚数、購入者へ渡った枚数は異なる指標です。売上を計算する場合も、それぞれを取り違えない必要があります。
無料で使うCommonカードと、希少度のある取引対象カードも区別します。無料で始められるという説明から、すべての選手カードが無料で手に入ると解釈することはできません。逆に、有料で取引されるカードがあるからといって、ゲームの入り口がすべて有料だったわけでもありません。
当時の価格例を現在の固定料金表として使うことも適切ではありません。オークションの入札額と二次市場の希望価格、実際に成立した売買価格はそれぞれ違います。最低額や最高額の例だけでは、特定のカードをいつでもその値段で取得・売却できるとは判断できません。
2026年の案内では契約の説明が変わっている
2026年9月の調査で確認したSorare 27の公式ブログの検索掲載本文は、イングランド最上位リーグの選手を引き続き扱う一方、国際的な選手団体との契約を通じて提供すると説明しています。2023年のリーグとのライセンス発表を、そのまま現在の提供根拠として繰り返すことはできません。
この違いは、選手をゲームで使えることと、リーグやクラブのロゴを同じ形で表示できることが別の権利に関係する点を考える手掛かりになります。ただし、今回、契約書全体や旧契約の終了条件を取得したわけではありません。具体的な終了日や、どちらの当事者が更新を選ばなかったかまでは断定しません。
現行ブログへの直接アクセスではJavaScriptの案内が表示され、本文全体を取得できませんでした。そのため、検索で確認できた公式の説明を超えて、新シーズンの全大会、報酬、カード互換性を検証済みとはしていません。旧カードを持つ人には、対象の大会でそのカードが使えるかという個別条件が重要になります。
「4年契約だった」という過去の事実だけで、2026年のすべての機能や権利表示が当初と同じと推測しないことが、このニュースを更新する際の要点です。
英国の手続きは2027年の公判予定まで更新されている
スポーツ団体とのライセンスは、各国の規制上の許可と同じものではありません。英国Gambling Commissionは2024年9月、Sorareについて、英国の利用者へ無免許で賭博サービスを提供したとして訴追したことを公表しました。これは当局が示した訴追内容であり、有罪判決が確定したという意味ではありません。
同当局のページは2026年5月18日に更新され、公判が2027年6月7日へ延期されたと記載しています。古い更新にある2026年6月15日という日程だけを見て、すでに審理が終わったと判断することはできません。この記事で確認した公式資料に最終判断は示されていません。
この手続きは英国の制度に基づくものです。日本での法的な扱いや、他国の参加者に適用される条件を直接決めるものではありません。一方、サッカーの公式カードであることだけで、規制に関する論点が存在しないとも言えません。スポーツの権利とサービスの規制を分けて確認する必要があります。
日本から読む人が確かめたい参加条件
Sorareの公式ルールや本人確認の案内は18歳以上であることを条件とし、本人確認が完了していない場合には報酬の受け取りなどが制限されると説明しています。無料で画面を見ること、アカウントを作ること、有料カードを取引すること、報酬を受け取ることは、一つの条件だけで完結するとは限りません。
今回、日本居住者についてすべての大会と決済方法を実際に利用して確認したわけではありません。本記事は口座開設や送金の案内ではなく、提携の経緯を整理するものです。利用を調べる場合は、居住国、年齢、本人確認、対象大会という条件を現行の公式案内で確認する必要があります。
旧記事末尾にあったNFT市場全体の売上とSorareの取引増加についても、対象期間や集計範囲が異なります。プラットフォーム内のカード取引額を、そのまま運営会社の会計上の売上高と呼ぶことはできません。市場全体が縮んだ年に一部の取引が増えたとしても、それだけで参加者の収益性は分かりません。
この提携は、現実の試合とデジタルの収集体験を結び付けた事例です。現在の利用条件を知るには、過去の契約発表に加え、最新のカード資格と大会規則を読む必要があります。カードの所有が将来の価格や報酬を保証するものではない点も、ゲームの魅力とは別に押さえておきます。
よくある質問
Q. 1,111枚は発売初日の販売総数ですか?
A. いいえ。各選手について説明された希少度別カード数の合計です。初日の販売実績とは区別する必要があります。
Q. Fantasy Premier Leagueと連携していますか?
A. 2023年のリーグ公式FAQは、Sorareとの連携や統合はないと説明しています。別のゲームです。
Q. 英国で有罪判決が出たのですか?
A. 今回確認した当局ページは訴追と公判予定の案内です。2026年5月更新で公判は2027年6月7日へ延期されており、最終判断は掲載されていません。
この記事の出典
- Premier League:2023年1月30日のライセンス発表
- Premier League:当時のSorare公式FAQ
- Sorare:Sorare 27の大会と契約の説明
- Gambling Commission:訴追と公判予定の公式更新
- Sorare:本人確認の説明
- Sorare:カードのシーズンとボーナス
※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。




