【3月31日】24時間で2億ドルロスカットからVitalikの猫鳴き騒動まで:最新の仮想通貨ニュース総まとめ

【要約】
・過去24時間で仮想通貨市場の大規模ロスカットが発生し、2億ドル相当が清算
・MicroStrategy創業者のMichael Saylorがビットコイン関連の示唆を再度投稿
・Cornerstoneが2億ドル規模のファンドを年内に完了しWeb3や量子コンピューティングを支援予定
・大口投資家がTRUMPトークンで巨額損失後にも追加購入
・Vitalik Buterinの「ロボット相手に猫の鳴き真似」動画がイーサリアムコミュニティで議論に
・ETH価格の急変動で2つの巨額ポジション約8440万ドルが清算危機

24時間で多額のロスカット発生:2億ドル相当が清算

仮想通貨市場において、過去24時間で約2億ドル相当のロスカット(強制清算)が発生し、特にロングポジション(買い持ち)が約1.52億ドルと大きな損失を出しました。Coinglassによるデータからは、ビットコイン(BTC)では約4200万ドル、イーサリアム(ETH)では約6792万ドルが清算対象となっています。ロスカットが集中する背景には、投資家心理の変化や市場の急激なボラティリティが影響していると考えられます。

このような強制清算の連鎖は、仮想通貨市場特有のレバレッジ取引のリスクを象徴しています。相場が思わぬ方向に動いた場合、個人投資家も機関投資家も一気に資産を失いかねません。特に近年はデリバティブ市場の規模拡大とともに清算リスクが増大しており、注意が必要です。

Michael Saylorが再びビットコイン関連トラッカーを投稿:近く増持発表か

元MicroStrategy(現Strategy)の創業者であるMichael Saylorが、自身のX(旧Twitter)アカウントでビットコインに関するトラッカーを再度共有しました。メッセージには「もっとオレンジ色(ビットコイン)を必要としている」という趣旨の言葉が含まれており、過去の事例から、彼がこのような投稿を行うタイミングでMicroStrategyが追加でBTCを購入していたことがしばしば確認されています。

Michael Saylorは仮想通貨業界でもとりわけビットコイン強気派の人物であり、MicroStrategyが企業資産としてビットコインを大量保有していることでも有名です。近年は相場が上下を繰り返す中、機関投資家の参入状況が注目されており、Saylorの一挙手一投足に業界関係者が敏感になっています。

Cornerstoneの2億ドルファンド:Web3と量子コンピューティングにも投資

ベンチャーキャピタルのCornerstone Venturesは、年内に完了を目指す2億ドル規模の第二ファンドにおいて、Web3や量子コンピューティング分野のスタートアップも投資対象とすることを明らかにしました。2025年1月時点で4000万ドルの初期調達を終えており、続けて4月中に1000万〜1500万ドルの追加調達が予定されています。最終的には金融サービスやテクノロジーマーケットなど広範な領域に対し出資しながら、先端領域でもあるWeb3や量子コンピューティングにも積極的に資金を振り向ける計画です。

これらの先端技術は、仮想通貨やブロックチェーンと密接なつながりを持つWeb3領域だけでなく、今後の社会基盤として大きな成長が見込まれています。量子コンピューティングの進展が暗号技術にも影響を及ぼす可能性があり、VC業界の注目が集まっています。

TRUMPトークンで1572万ドル損失の大口投資家、再び33.3万枚購入

過去にTRUMPトークンの取引で1572万ドルもの損失を被ったとされる「某クジラ(大口投資家)」が、新たに約33.3万枚のTRUMPトークンを再度購入したことが話題を呼んでいます。購入額は341万USDC相当で、1枚あたり10.22ドルの水準です。

これは大幅な損失経験後にもかかわらず、同投資家が同一銘柄への再挑戦を選んだ例として注目を集めています。投資判断には多様な要因が考慮されるため、同投資家がなぜ再びTRUMPを買い増したのか、その意図は明らかではありません。しかし、個別銘柄へのリスクテイクと高リターンを狙う動きが、仮想通貨市場の投資家マインドを象徴しているとも言えます。

Vitalik Buterinの「ロボットに猫の鳴き真似」動画がコミュニティで波紋

イーサリアム(ETH)の共同創設者であるVitalik Buterinが、ロボットに向かって猫の鳴き声を真似している動画がSNS上で拡散され、コミュニティの一部で不満や戸惑いの声が上がっています。ETHは昨年末の高値4000ドルから約55%下落し、直近1週間で8%以上下落した状況下だけに、「真面目に取り組んでほしい」という反応があるようです。

具体的には、Cork Protocolの共同創設者や複数の仮想通貨インフルエンサー、トレーダーらが「ETHの先行きが不安になる」「Vitalikに注意を向けてほしい」とSNSでコメント。こうした批判に対し、Vitalik本人は現時点で正式な反応を示していません。コミュニティの一部からは「開発者のパフォーマンスや方針が大事」と強調する声もあり、エンターテインメント性とプロフェッショナル性のバランスが問われていると見られます。

ETHの急騰・急落が招く清算リスク:2つの巨額ポジションが危険水域

最後に、イーサリアム(ETH)の価格急変動によって、2つの大口アドレスがそれぞれ8440万ドル相当のポジション清算リスクに瀕しているとの報告がありました。

  • アドレス1:0xab7…e2313
    • 64,792 WETHを担保に、DAIを6,809万枚借り入れ。清算価格は1,786.65ドル付近。健康度1.02と危険水域。
  • アドレス2:0x6bb…830b3
    • 608,104,792 WETHを担保に、DAIを7,473万枚借り入れ。清算価格は1,781.99ドル付近。健康度1.03とわずかな余裕。

これらの事例は、DeFi(分散型金融)プラットフォームで大口の借入れや担保設定が行われていることを示し、市場の急落が起きた場合にシステム全体へ波及リスクが高まる構造を浮き彫りにしています。特にETHはDeFiエコシステムで主要な担保資産として扱われるため、市場変動が大きいと連鎖的にロスカットや清算が増える可能性がある点が再認識されています。

上記の動向からは、仮想通貨市場のボラティリティや投資家心理が常に揺れ動いている状況がうかがえます。ビットコインやイーサリアムといった主要通貨の動向、機関投資家の追加購入やファンド設立、そしてWeb3や量子コンピューティングといった次世代技術への取り組みまで、多角的に注目が集まっています。投資家・開発者双方にとって、迅速かつ正確な情報収集が今後ますます重要になるでしょう。

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