【2月19日】アルゼンチン大統領と名人コインが巻き起こす仮想通貨騒動:LibraからAI Agentまで最新動向を徹底解説

【要約】
・アルゼンチン大統領が支持したとされる「Libra」で大規模な資金損失が発生
・謎のプログラマ「hulezhi」が約550万ドル相当のETHをバーンし、脳機能介入を告発
・元Meta社員がMemeコイン投資のポイントを語る
・トランプ夫妻が関連するMemeコインでも乱高下が続出
・AI Agent×Web3の新しい展開が進行中
・Meteora運営者の辞任やアルゼンチン大統領の釈明など、余波が拡大

急騰から暴落へ:Libraに何が起きたのか

「Libra」はアルゼンチン大統領(以下「アルゼンチン大統領」)ハビエル・ミレイ氏がSNS上で情報を共有したことで一気に注目を集めました。しかし、短期間で価格が4.56ドルから急落し、多数の投資家が損失を被っています。チェーンデータによれば、およそ27%の大口アドレスが初動30分で高値の2.5ドル付近で買いを入れ、一部のアドレスはこれを機に利益を200万ドル以上獲得しました。さらに約7万件超のアドレスが結果的に「Libra」で損失を抱え、総額は推定2.8億ドルに及んだとされています。

このような極端なボラティリティの背後には、プラットフォーム内部者による「先行購入」や、SNSでの大統領言及がトリガーとなった投機ムーブが指摘されています。アルゼンチン大統領は「Libraを推奨したわけではなく、情報を共有しただけ」と述べており、該当トークンの上場直後の売り抜け行為に関する疑惑は今後も調査が進む見通しです。

脳機能を巡る衝撃:hulezhi氏が550万ドル相当のETHを焼却

「私はただの脳機能の奴隷である」――こう語ったのはプログラマのhulezhi氏です。彼は約500枚のETH(当時評価額約138万ドル)を含む合計2010枚以上のETH(推定約555万ドル相当)をブラックホールアドレスに送り、意味深なメッセージをチェーン上に残しました。内容は「投資会社のボスが脳機能を悪用して従業員を意のままに操っている」という衝撃的な告発で、一部コミュニティでは「新手のデモ活動」や「単なる異様なパフォーマンス」など、議論が錯綜しています。

hulezhi氏の行動を機に、彼の名前を冠するMemeコインがSolanaやイーサリアム上で次々に乱立し、それぞれ一時的に数百万ドル規模の時価総額を記録する例もありました。しかし、これらは短期投機目的のMemeコインとみられ、多くが乱高下を繰り返しています。今回のETHバーン騒動は「Memeコイン乱立の背景にあるコミュニティ心理」を改めて浮き彫りにしました。

元Meta社員が語るMemeコイン投資術

かつてMeta(旧Facebook)に勤めていたJustin氏は、現在フルタイムで「Memeコイン」などの仮想通貨投資に専念しています。彼によると、「Memeコインはハイリスクだが、うまく選べば非常に大きなリターンを得られる」というのが投資の前提条件だといいます。

  • 注目すべきポイント:
    • ナラティブ(ストーリー): いかに多くの人の共感を得るテーマか
    • トークン分配: 主要アドレスの保有比率や売買タイミング
    • リスク管理: 値動きが激しいため、少額でも爆発的に増減する
    • ソーシャルメディア: Twitterやコミュニティでの拡散力が価格に直接影響

Justin氏は「大部分のMemeコインは数日で廃れることも多い。真正面から取り組むなら、トレンドを素早く嗅ぎ取り、一定の判断基準を設ける必要がある」と強調しています。

トランプからアルゼンチン大統領へ:名人Memeコインの深刻な影響

「トランプ(TRUMP)」「メラニア(MELANIA)」など、著名人や政治家の名を冠したMemeコインの乱立も「仮想通貨ニュース」をにぎわせています。アメリカ前大統領トランプ氏の関連とされる「TRUMP」は一時時価総額が145億ドルまで急拡大しましたが、その後は大暴落。メラニア夫人によるトークン「MELANIA」も同様の値動きを見せ、短期間で90%以上の下落を記録しました。

こうした「名人Memeコイン」は、SNSでの宣伝効果によって初期投資家に大きな利益をもたらす一方、情報格差を悪用した「インサイダー的」取引が疑われるケースが後を絶ちません。また、トークン配布の不透明性やマーケティング過熱により、散発的な訴訟リスクも高まりつつあります。

Web3×AI Agent:新時代のDeFiやMemeへの展望

AIとWeb3の融合も注目を浴びています。特にDeFi(分散型金融)の高度化や、Memeコインの自動生成など、「AI Agent」を活用したプロジェクトが続々と登場。AI Agentは大規模言語モデル(LLM)を軸に各種APIと連携し、リアルタイムでデータ分析や自動執行を行います。

  • DeFi分野: リアルタイム相場分析、アルゴリズムトレードなど
  • Memeコイン: 自動発行やコミュニティ運営支援
  • インフラ: TEE(Trusted Execution Environment)を活用したセキュアな計算環境、分散型クラウドでのAIモデル稼働など

今後は「Web3×AI Agent」というキーワードが「Memeコイン 投資」だけでなく、あらゆるクリプト領域に浸透すると予測されます。

最後の動き:Meteora騒動とアルゼンチン大統領の釈明

最近では、「Libra」の流動性提供や内部者取引疑惑などで注目を集めたMeteora共同創業者のBen氏が辞任を発表しました。Jupiterの運営陣によると、外部弁護士事務所Fenwick & Westを招いて事実関係を調査するとのことです。さらに、Meteora関連のLaunchpad「M3M3」でも複数のMemeコインが上場直後に急騰・暴落を繰り返し、2億ドル相当の資金が流出したとの告発が一部コミュニティで飛び交っています。

一方、アルゼンチン大統領は「Libraを推奨したわけではなく、単に情報を共有しただけだ」との立場を示し、国民の損失額は限定的だと主張しました。しかしSNSやコミュニティ上では依然として批判が噴出しており、政治的影響も避けられない見通しです。

「仮想通貨ニュース」は今後も引き続き「Memeコイン」「DeFi」「Web3」「AI Agent」「Libra」「トランプ」「アルゼンチン大統領」などの動向を注視する必要があると言えるでしょう。

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