【1月29日】急騰するトランプ銘柄とAI融合:最新仮想通貨トレンド徹底解説

【要約】
1月下旬、仮想通貨市場ではトランプ関連銘柄である「$TRUMP」がわずか48時間で急騰し、一部の投資家が莫大な利益を得る一方、損失を被るケースも続出しました。また、ShapeShift創設者によるAIプロジェクト「Venice」のネイティブトークン「$VVV」がCoinbaseのL2 Base上で注目を集め、さらにTrumpチームのWLFIによる$MOVEの買い増し、Ripple CEOとトランプ氏のXRP戦略備蓄資産化に関する対話、そしてOpenAIが問題視する中国発AI「DeepSeek」のモデル流用疑惑など、大きな話題が相次いでいます。さらに、リステーキングインフラとしてSymbioticがイーサリアムメインネットにローンチされたことで、今後のステーキング関連の展開にも注目が集まっています。本記事では、これら最新トレンドを事実ベースで整理し、仮想通貨市場で今何が起きているのかを詳しく解説します。

トランプMemeコイン「$TRUMP」が巻き起こした投機旋風

トランプ氏がアメリカ大統領に就任する直前にチームが発行したとされるMemeコイン「$TRUMP」は、発行当初は1ドル未満だった価格が一時75ドルを超え、完全希薄化時価総額は一時約750億ドル規模に達しました。最初期に参入した少数の投資家は巨額の利益を得ましたが、後追いで買い増しした多くの投資家は乱高下の犠牲となり、結果的に大きな損失を抱えるケースも見られています。
こうしたMemeコインは「明確な実需や技術的裏付けがない」と批判されがちですが、市場の投機熱が高まると短期間で爆発的に売買が膨らむ特徴があります。実際、$TRUMPは主要取引所への上場後も需要と供給の偏りで急騰・暴落を繰り返し、短期売買の象徴的存在となりました。

DeepSeek問題:OpenAIとの衝突

AI分野では中国発のスタートアップ「DeepSeek」が、高性能モデルのトレーニングのため、OpenAIの技術を無断で“蒸留(distillation)”したとされる疑惑が浮上しています。OpenAI側はこれが利用規約違反にあたる可能性を示唆し、深刻な問題として捉えている模様です。
AI技術は依然として急速に発展する一方、その研究成果やモデルをめぐる知的財産権の管理・規制は整備が追いついていません。今後、AIの商用利用が拡大するほど、こうした権利関係のトラブルが頻発する可能性も高いため、開発者や投資家は動向を注視する必要があります。

Veniceプロジェクトと「$VVV」の潜在力

ShapeShift創設者Erik Voorhees氏が2024年に立ち上げたAIプラットフォーム「Venice」は、DeepSeekやMetaのLlamaなど複数のオープンソースモデルを統合し、プライバシー重視・無検閲を掲げる点が特徴です。
そのネイティブトークン「$VVV」は1億枚を上限に設定され、ユーザーへのエアドロップやコミュニティへのインセンティブとして大々的に配布されました。$VVVの保有者は推論(インファレンス)処理のリソース拡張に関わるステーキングが可能で、市場からは一定の需要が見込まれています。Coinbase系のBase上で稼働することでユーザー体験も向上し、今後AIとブロックチェーンの融合を象徴するプロジェクトとしてさらに注目される可能性があります。

Rippleと米国戦略備蓄資産の可能性

Ripple CEOであるBrad Garlinghouse氏は、トランプ氏との間で「XRPをアメリカの戦略備蓄資産とする可能性」について議論したことを認めています。実際にXRPが公式の備蓄対象になるかは不透明ですが、米国政府が暗号資産をどのように位置づけるのかについて、広く関心が集まっていることは確かです。
Garlinghouse氏は、XRPを含めさまざまな暗号資産を組み合わせることで「多元的な備蓄ポートフォリオ」が形成され得ると強調し、一方で「ビットコインの抑圧」を目指しているわけではないと述べています。今後の規制方針や政府の暗号資産に対する姿勢によって、Rippleのみならず市場全体の価値に影響が及ぶ可能性があるでしょう。

WLFIの$MOVE買収が示す動き

トランプ関連の加密(暗号)プロジェクトとされる「World Liberty Finance(WLFI)」は、新たに47万ドル相当の「$MOVE」を買い増したと報じられています。WLFIはトランプ氏の周辺銘柄と関連が深いとの見方があり、その資金フローや取引動向が市場の投機マインドを引き続き煽っています。
$MOVEはまだ認知度が高いとは言えませんが、こうした動きが投資家心理を刺激することで、一時的な急騰要因となるケースも考えられます。

Symbioticのリステーキインフラがイーサリアムメインネットに登場

最後に、リステーキングを可能にする基盤として「Symbiotic」がイーサリアムメインネットに正式ローンチされました。リステーキングとは、既にステーキングされているトークンを担保として別のプロトコルに追加ステーキングする手法を指し、潜在的には利回りの最大化が期待される一方、スマートコントラクトのリスクや清算リスクを拡大させる懸念も存在します。
Symbioticは任意のERC-20トークンを用いたステーキングをサポートし、安全性の観点からは削減(スラッシング)メカニズムを導入している点が特色です。既にChainboundやRouterといったプロジェクトが利用を表明しており、今後のDeFi市場で新たな選択肢として脚光を浴びる可能性があります。

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