ZEPETOのワールドとは|遊び方、ボイスチャットの注意点、作る側の仕組み

ZEPETOのアバターを作ったら、次に訪れるのが「ワールド」と呼ばれる3Dの仮想空間です。旧版の記事では、編集部員が初めてワールドに入り、ガイド役のキャラクターに迎えられ、椅子に座ったりギターを弾いたりと、画面のボタンひとつで動作できることを楽しんだ様子を紹介していました。

この記事では、その体験を出発点に、ワールドの仕組みと遊び方、声でつながるときの注意点、アバターで生配信する「ZEPETOライブ」、そして自分でワールドを作って収益を得る側の仕組みまでを整理します。アプリの始め方や通貨についてはZEPETOの始め方と課金の仕組みをご覧ください。

ワールドとは:誰が作った空間なのか

ワールドは、アバターで歩き回り、ほかの利用者と会える3Dの空間です。教室、病院、住宅、庭園、街並みなど種類が多く、旧版の筆者も「入るたびに違う場所に飛ぶ」ことを面白がっていました。

これらの空間は、運営会社だけでなく、企業や一般のクリエイターも作っています。運営会社のNAVER Zは2021年10月にワールド制作の仕組みを公開し、それ以降、利用者が作った空間が大量に増えました。ひとつのワールドの中では、同じ時間に入った人たちが「ルーム」という単位で集まって遊びます。

日本企業のワールド活用

日本でも、ワールドを販促やイベントの会場として使う動きがあります。たとえばZOZO NEXTのデジタルファッションブランド「REVINAL」がZEPETOに出店したほか、博報堂グループのHAKUHODO-XRは公式開発パートナーとして企業向けにオリジナルワールドを制作しています。トランスコスモスも公式パートナーに認定されたと発表しました。

企業がZEPETOを選ぶ理由として挙げられるのは、10代から20代前半の利用者が多く、アバターの着せ替えという形で商品を自然に試してもらえる点です。一方で、ワールドを作っただけでは人は集まらないため、SNSでの告知や期間限定のイベントと組み合わせる例が目立ちます。利用者の立場では、企業のワールドで配られる無料アイテムやイベントは、公式アカウントやプレスリリースで告知されたものかを確かめてから参加すると安心です。

ワールドでできること

ワールドの中では、主に次のようなことができます。

  • アクション:手のマークなどのボタンを押して、座る、物を持つ、楽器を弾くといった動きをする。
  • テキストチャットとボイスチャット:同じルームにいる人と文字や声で会話する。
  • ジェスチャーと撮影:手を振るなどの動きを付けて、記念写真や動画を撮る。
  • 友達を招く:招待リンクを送り、フォローしている友達と同じルームで遊ぶ。
  • ミニゲーム:謎解き、アスレチック、占いなど、ワールドごとに用意された遊びをする。

何ができるかは、そのワールドを作った人の設計によって変わります。初めて入る場所では、案内表示やガイドの説明を最初に確認すると迷いにくくなります。

スマートフォンで動く3D空間なので、端末の性能や通信状況によっては動きが重くなることがあります。長時間遊ぶと電池の減りも早くなるため、外出先ではWi-Fiや充電の環境を確認してから入るのがおすすめです。声で会話するなら、イヤホンを使うと周囲の生活音や家族の会話を拾いにくくなります。

ボイスチャットを使う前に決めておきたいこと

旧版の記事は「マイクをつければ直接会話ができ、より楽しめそう」と書いていました。声での会話は距離が一気に縮まる一方で、文字よりも多くの情報が相手に伝わります。声から年齢や性別がおおよそ分かり、背景の音から生活環境が知られることもあります。

使う前に、次の点を自分や家族で決めておくと安心です。

  1. 知らない人のいるルームでは、最初はマイクをオフにして様子を見る。
  2. 名前、学校、住んでいる地域、写真などの個人情報は話さない・送らない。
  3. 不快な発言をする相手はすぐにブロックし、通報機能で運営に知らせる。
  4. 「2人だけで話そう」「別のアプリで話そう」と誘われても応じない。

ZEPETOは利用者の多くが10代です。公式ヘルプには保護者向けのガイドも用意されているので、子どもが使う家庭では一度目を通しておくことをすすめます。

アバターで生配信する「ZEPETOライブ」

ワールドとは別に、アバターの姿で生配信できる「ZEPETOライブ」という機能もあります。公式ガイドによると、フォロワーが100人を超えると配信を始められ、視聴者はギフトを贈って配信者を応援できます。ギフトは配信者の収益にもなります。

配信できる地域は限られており、日本は対象の7地域に含まれています。ただし公式ガイドは、児童の配信は法律で禁じられているとしたうえで、未成年者は配信前に保護者の同意を得るよう求めています。顔を出さずに配信できる手軽さがある一方、配信中の発言や背景の音、画面共有に個人情報が映り込まないよう注意が必要です。

作る側の仕組み:World SDKと収益

ワールドを作るための開発キット「ZEPETO World SDK」は無料で使え、ゲームエンジンのUnityと組み合わせて開発します。公式ガイドでは、ZEPETOのアバターをそのまま操作キャラクターにでき、複数人で同時に遊ぶ仕組みや、公開後の訪問者数・再訪率などの統計も用意されていると説明されています。プログラミングをしない人向けには、部品を並べて空間を作る「Build it」というツールもあります。

収益は、ワールド内でのアイテムや通貨の販売、アバター用アイテムの販売、ライブ配信のギフトなどでZEMとして貯まります。公式ガイドに記載された出金条件は次のとおりです(2026年時点、変更される場合あり)。

項目 内容
最低出金額 5,000 ZEM
換算の目安 5,000 ZEMあたり106米ドル(変動あり)
申請期間 毎月23日から27日
受け取り方法 送金サービスPayoneerの口座(韓国以外の利用者)

海外の送金サービス経由で得た収入も、日本の居住者であれば所得として申告の対象になり得ます。副業として取り組む場合は、収入と経費の記録を残しておきましょう。

2026年時点の状況

2022年前後の「メタバース」ブームが落ち着いた後も、ZEPETOはサービスを続けています。2026年8月時点の日付が入った公式ガイドが更新されていることから、ライブ配信やクリエイター向けの機能は現在も拡充されていることが分かります。運営会社はワールド制作者向けに、ワールド内広告による収益化の機能も近く提供すると案内しています。

一方で、毎月の利用者数について最新の公式な数字は確認できませんでした。外部に出る数字の多くは累計の登録者数です。企業がワールドを出店先として検討する場合は、公式パートナー企業を通じて最新の利用データを確認するのが確実です。

ブロックチェーン型の仮想空間との違い

同じ「仮想空間」でも、The SandboxやDecentralandのように土地やアイテムをNFTとして売買する仕組みとは、考え方が大きく異なります。ZEPETOのワールドはクリエイターが作って公開する空間で、土地という区画を買う必要はなく、アイテムや通貨もアプリの中で完結します。

ブロックチェーン型では所有権を自分のウォレットで持てる反面、土地の価格が大きく下がった例も多く、参加には相応のリスクが伴います。Decentralandの始め方はDecentraland アカウント作成の手順で紹介しています。遊ぶ・作る目的ならZEPETO型、デジタル資産として持つことを重視するならブロックチェーン型と、目的に合わせて選ぶのが現実的です。

よくある質問

Q. ZEPETOのワールドは無料で入れますか?

A. ワールドへの入場は基本的に無料です。ワールドの中で売られているアイテムや、特別な機能を使うために通貨が必要になる場合があります。

Q. ボイスチャットは安全ですか?

A. 便利な機能ですが、声や背景音から個人の情報が伝わることがあります。知らない人がいるルームではマイクをオフにし、不快な相手はブロック・通報してください。

Q. 自分でワールドを作ってお金を稼げますか?

A. 無料のWorld SDKで作ったワールドでアイテムなどを販売し、ZEMで収益を得られます。5,000 ZEMから出金を申請でき、公式ガイドでは5,000 ZEMあたり106米ドルが目安とされています(変動あり)。

Q. ZEPETOのワールドはNFTの仮想空間と同じですか?

A. 違います。ZEPETOではアイテムや通貨がアプリの中で完結し、土地をNFTとして買う仕組みはありません。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。