ナナシスポータルとNFTのその後|DOSI終了・画像閲覧・ゲームの変更

ナナシスポータルは、DONUTSが「Tokyo 7th シスターズ」のゲームやファンクラブ、通販などを結び付けるため、2023年3月31日に開設したサービスです。同日、15アイドル・全57種のキャラスタンドNFTも発売されました。

その後、NFTを扱うDOSIのサービス終了により、ナナシスNFTの閲覧や売買の条件は変わりました。さらにゲームアプリも2026年8月にサービスを終了しています。当初の販売告知を現在の購入手順として読むことはできません。本記事では2026年9月27日に確認した公式資料を基に、発売時の内容と、その後も残る機能の案内を整理します。

第1弾は15アイドル・全57種のデジタルコレクション

2023年のDONUTSの発売発表では、第1弾はキャラスタンドNFTと説明されています。販売方法は、ランダムな3個入りのセットと、57種を一つずつ収めたコンプリートセットの2種類でした。前者は税込900円で2,280セット、後者は税込17,100円で30セットが用意されました。

総数は8,550個、各種類150個という設計です。3個入りを2,280セット販売すると6,840個、コンプリート30セットは1,710個となり、合計は発表の総数と一致します。ここで示しているのは販売枠であり、完売数や購入者数を確認した結果ではありません。

当時の購入にはポータルの会員登録とLINE、DOSI Walletとの連携が必要でした。二次流通先としてLINE NFTが紹介されています。ただし、これらは発売時の条件です。2025年末の終了告知を踏まえずに、現在も同じ経路で購入・売却できると案内すると誤りになります。価格についても現在の市場価値ではなく、初回販売時の設定額として読む必要があります。

ポータル連携と購入特典は、別々の条件を持っていた

ナナシスポータルが目指したのは、NFTを売ることだけではありません。ゲーム、公式ファンクラブ、オンラインストアのアカウントを連携し、それぞれの利用を横断して楽しめる仕組みです。利用履歴に応じたポイントや限定商品などは、開設時には将来の構想として紹介されていました。

NFT保有者向けには、キャラスタンドと花や風船のパーツを組み合わせるデジタルフラワースタンドが計画されました。現実の会場に花を配送する商品ではなく、ポータル上で構成するデジタルの飾りです。開設日の発表では、その機能を後日実装する予定として案内しています。

また、第1弾の購入者には春日部ハルのプレミアムカードNFT「ハル はじまります!」を、1アカウントにつき1個贈る企画がありました。対象期間は2023年3月31日15時から5月31日23時59分まで。ゲーム内でのカード利用も、当時は4月の連携機能実装を前提とする説明でした。

このため、NFTの所持、期間内の購入、特典の受け取り、ゲームとの連携は同じ条件ではありません。過去のNFTを持っているという一点だけで、すべての特典を今から受け取れるとは判断できません。購入時の案内を確認するときも、特典の対象期間と既に取得したものを分けて整理してください。

DOSI上での閲覧・売買は2025年12月30日で終了

運営は2025年12月26日のお知らせで、DOSIの終了に伴い、ナナシスNFTは12月30日をもってDOSI上で閲覧や売買などを利用できなくなると発表しました。他のプラットフォームへの移管も検討したものの、サポートや安全な利用環境を継続して維持することが難しいと説明しています。

一方、同じ通知にはポータル上で画像を見られる人の条件が残されています。対象は、2024年1月5日21時55分の時点でナナシスNFTを保有していた人です。その条件を満たす利用者は、フラワースタンド機能のページで引き続き画像を閲覧できると案内されています。

これは、誰でも新たにNFTを買えるという案内でも、DOSIでの取引機能が残るという説明でもありません。特定時点の保有者に向けた画像閲覧の継続です。現在ログインした各アカウントでどの画像が表示されるかは、本記事では実機検証していません。

デジタルコレクションを考えるうえでは、保有を示す記録、画像を配信する機能、売買する市場を区別する必要があります。この事例でも、売買の終了と画像閲覧の案内は両立しています。「NFTだから同じサービスをずっと使える」「取引が終わったから関連する画像もすべて消えた」のどちらも、公式通知の内容を正確には表しません。

2026年のゲーム終了とオフライン移行の案内

DOSI終了時の通知では、購入時に取得済みのカードは引き続きゲーム内で利用できるとされていました。しかし、これは2025年12月時点の説明です。その後、運営はゲームアプリのサービスを2026年8月12日14時59分で終了すると発表しています。カード利用についても、後から出たゲーム側の案内を合わせて確認しなければなりません。

2026年5月のプロデューサーレターでは、終了後もオフラインで遊べるよう、ライブステージ、エピソード、音楽再生、所持カードの閲覧などを可能な範囲で残す方針が示されました。ゲーム終了と作品全体の終了は区別され、今後はライブやイベントを中心に展開する考えも説明されています。

さらにApp Storeの公式更新履歴では、7月29日のバージョン13.0.0に、オフライン版へ移行するための機能を追加した旨が記載されています。したがって、5月時点の予定だけでなく、移行用機能が更新履歴に載ったところまでは確認できます。

ただし、この履歴だけでは、各利用者が保存したデータや、今から新規に利用できる範囲まで分かりません。オフラインの閲覧機能があることと、終了前のアカウント連携、NFT取引、購入特典の新規取得が継続することは別です。すべてのカードを全利用者が同じように表示できるとの保証も、この資料にはありません。

セブンスコイン払戻しをNFTの返金と混同しない

ゲーム終了に伴い、運営は有償発行分のセブンスコインについて払戻しを案内しています。公式の払戻し通知に記載された申出期間は、2026年8月12日18時から11月30日23時59分までです。2026年9月27日時点では、この案内の期間内に当たります。

対象として挙げられているのは、購入した有償セブンスコインです。NFTの購入代金や、かつての取引価格を一律に返すという通知ではありません。NFTを購入した経験と、払戻し対象のコイン残高があることを同一視しないでください。

申出はアプリの払戻し画面から進める方法が案内され、アプリを削除した人には公式窓口が個別に対応するとされています。期限や必要情報、復旧の扱いは上記の通知で確かめてください。口座情報などを送る前に、古い記事や第三者のフォームではなく、公式の案内先であることを確認することも必要です。本記事は個別の返金可否を判定するものではありません。

いま確認するなら、利用目的ごとに案内を選ぶ

手元のコレクションを見たい場合は、まずDOSI終了後の画像閲覧対象に該当するかを確認します。ゲーム内カードを見たい場合は、アプリ側の移行と保存データの条件が問題になります。未使用の有償コインを持っている場合は、払戻しの案内と申出期限を確認します。いずれも、2023年の販売ページだけでは答えがそろいません。

2026年9月27日に確認したナナシスポータルの公開トップには、ゲーム終了と払戻しのお知らせが表示されています。一方、ログイン後の保有情報や個別の表示状況までは確かめていません。公開ページの存在だけで、以前のショップやアカウント連携がすべて同じ状態で動いていると推測しないことが大切です。

ナナシスポータルの経緯は、作品を楽しむためのデジタル商品が、販売元・取引基盤・ゲームのそれぞれに依存することを示しています。購入時にどの機能を期待していたかを整理し、その機能について最後に出た公式案内を探すと、残っている体験と終了した機能を把握しやすくなります。

よくある質問

Q. ナナシスNFTをDOSIで今も売買できますか?

A. 運営の通知では、2025年12月30日をもってDOSI上での閲覧や売買などの利用は終了しています。発売時の取引案内は現在の手順には使えません。

Q. NFTの画像は見られなくなったのですか?

A. 2025年12月の公式通知では、2024年1月5日21時55分時点の保有者は、ポータルのフラワースタンド機能で画像を閲覧できると案内されています。アカウントごとの表示は本記事では検証していません。

Q. セブンスコインの払戻しはNFTも対象ですか?

A. 公式通知が対象とするのは購入した有償セブンスコインで、NFT購入代金の一律返金ではありません。申出期間と対象残高を公式案内で確認してください。

この記事の出典

※本記事は公開情報をもとにした一般的な情報提供であり、投資の勧誘や助言ではありません。暗号資産・NFTの価格は大きく変動します。最新の情報は各公式発表をご確認ください。