10月24日 暗号資産総括:CZ恩赦とSolana ETF

▽ 要約

市況 BTCは$110k圏、10-22のスポットETFは純流出$101M
規制 CZ恩赦とSolana ETFのS-1で政策トーンが変調
企業 Coinbase「Payments MCP」発表、TeslaはBTCで約$80M益
出来事 WazirXが10-24再開、当初は手数料0%

10月24日の暗号資産市況を総括し、CZ恩赦とSolana ETFのS‑1、WazirX再開、AWS障害の余波までを1本で解説する。
米規制のアクセルと市場インフラの弱点が同時に露呈したため、Solana ETFの進展とCZ恩赦がセンチメントを支える一方、AWS障害は集中リスクの再確認となった。

市況総括(価格・フロー・センチメント)

BTCは$110,008前後で推移し日中高値$111,297・安値$107,546、10-22の米スポットETFは純流出$101.4MでIBITの$73.6M流入も相殺しきれずセンチメントは中立寄り。

レンジ・需給の見方

短期は$107,500〜$111,000の攻防が続くため、出来高はETFフローと裁定で左右される一方、政治ニュースでボラが増幅しやすい。

規制・政策アップデート

トランプ大統領がBinance創業者CZへ恩赦を付与したため、規制トーンは緩和方向のシグナルが強まった。併せてOspreyがSolana現物ETFのS‑1をSECへ提出し、対象通貨の裾野拡大期待が高まる。

関連:米中会談予告とCZ恩赦報、原油+10%・BTC11.1万$

企業・資金調達・プロジェクト動向

CoinbaseはAIエージェントが自然言語で入出金・決済を行える「Payments MCP」を公開し、x402構想と連動した“エージェント決済”の実装を進めた。TeslaはQ3でBTCの公正価値評価益約$80Mを計上し、保有は11,509 BTCを維持した。

レンジ・需給の補足(インフラ)

AWSの広域障害が一部の取引所・ウォレット運用に影響したため、分散型を標榜する業界のクラウド依存を再び浮き彫りにし、冗長化と運用設計の見直しが焦点となった。

イベント

インドのWazirXは2025-10-24から段階的に取引を再開し、少なくとも初期30日間は手数料0%を掲示する再開プログラムを案内した。

▽ FAQ

Q. CZ恩赦は正式にいつ発表された?
A. 2025-10-23にホワイトハウス経由で公表。ReutersとAPが同日報道し、恩赦の趣旨と背景を解説した。

Q. Solana現物ETFのS‑1の提出日は?
A. Osprey Solana Trustが2025-10-22提出。SEC EDGAR上のFile No. 333‑291023で確認できる。

Q. WazirXはどの条件で再開する?
A. 2025-10-24から段階再開、少なくとも30日間は手数料0%を告知。ペアは数日かけて順次有効化。

Q. 2025-10-22のBTC現物ETFフローは?
A. 総額で純流出$101.4M、IBITは$73.6Mの流入で全体のマイナスを一部相殺。

Q. BrevisのRTPはイーサに何をもたらす?
A. 64×RTX 5090で45M gasの96.8%を10秒以内に証明、再実行不要化を近づけ検証コストの低減に寄与。

■ ニュース解説

規制面はCZ恩赦とSolana ETFのS‑1で米受容度が押し上げられた一方、AWS障害は基盤依存の集中リスクを再認識させたため、目先はETFフローとインフラ冗長化の開示が価格に波及しやすい。
投資家の視点:ETF日次フロー(Farside/SoSoValue)と出来高、清算動向をモニターしつつ、取引所・L2の冗長化設計と障害対応SLAの開示を比較検証したい。

※本稿は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。

(参考:Reuters,AP News,U.S. SEC EDGAR