▽ 要約
ショート清算:1.5時間で2.1億ドル消失
背景高騰:BTCが史上高値12万ドル突破
証拠金激減:残高5,800万ドル・余力158万ドル
市場反応:SNSで高レバリスクに警鐘
インサイダー兄貴 巨額損失――何が起きたのか。
結論から言えば、BTC強気相場に逆張りし続けた50倍ショートが一気に清算され、わずか1時間半で2.1億ドルが蒸発した。この記事では“なぜ”を時系列で検証し、リスク管理の教訓を提示する。
事件の概要
1.5時間で全清算。 2025年7月14日未明、BTCは12万ドルを突破し、@qwatioの高倍率ショート(総額約2.7億ドル)が次々と強制決済された。
清算前のポジション規模
- BTC: 1,273.58 BTC @ 117,829 USD(40×)
- ETH: 33,742 ETH @ 2,966 USD(25×)
- FARTCOIN: 1,500万枚 @ 1.2543 USD(25×)
清算トリガーとなった市場要因
ETF資金流入が買い圧力を増幅。 ブラックロックのIBIT現物ETFに17.6億ドルが流入し、売り方を一掃するショートスクイーズが発生。
SNS・コミュニティの反応
同情よりも揶揄。 Redditでは「One of us」と茶化す投稿が上位を占め、高レバ禁止論も噴出。
- 「清算ボタンを連打するgif」
- 「QWATIO=食われちまったよ」語呂合わせ
他トレーダーとの比較
リスク管理が明暗を分けた。
- James Wynn:105k割れでロング949 BTC清算、資産99%減
- AguilaTrades:20×ロング3,000 BTCを維持し急落で回復
今回の教訓
高レバレッジは想定外に弱い。
- 清算は連鎖する——市場流動性が薄い時間帯ほど危険
- ETF資金流入などファンダ要因が重なるとリスク急増
- 資金管理なしのナンピンは「最後の一滴」まで溶かす
▽ FAQ
Q. インサイダー兄貴が失った総額は?
A. BTC・ETHなどの強制決済で約2.1億ドルを失いました。
Q. 清算は何時間で起きた?
A. 2025年7月14日未明の約1.5時間で完了しました。
Q. レバレッジ倍率は?
A. 最大でBTC40倍、ETH・ミームコイン25倍でした。
Q. 清算後の証拠金はいくら?
A. 約158万ドルのみ残り、ポジションも5,800万ドルに縮小。
Q. その後の相場で回復した?
A. 翌日の急落で197万ドルを回収したが総損失は依然大きい。
■ ニュース解説
今回の事例はハイレバレッジ清算リスクを象徴する。ETF資金流入というファンダメンタルと、薄商い時間帯の機械的清算が重なり、短時間で2億ドル超が消失した点は注目すべきだ。規制議論はまだ具体化していないが、取引所側の証拠金基準見直しが議論される可能性がある。
(出典:Arkham、OnchainLens,r/cryptomarkets スレッド,BlockBeats,Lookonchain オンチェーン解析,Hyperliquid 清算ログ)