▽ 要約
マウントゴックス返済期限を2026-10-31へ延長
金融庁:海外ETF原資産CFDは望ましくない見解
BTCは11.1万ドル近辺、ETFは前日▲$488M
KITEが11-03上場予定、SUI/EIGEN解放
Mt.Gox延期を主軸に、金融庁ETF‑CFD見解とETFフロー、KITE上場・トークン解放の11月1日要点を投資家視点で簡潔に解説する。
市況総括
ETF資金が前日▲$488Mとなったため、BTCは11.1万ドル近辺の保ち合いでFOMC後の様子見が続いた。
10-30〜10-31時点でBTCは約109k〜111kのレンジ推移。ETHは$3,800前後でETF流入が伸び悩み、ソラナ現物ETFは+$37.33M/日で3日連続の純流入と対照的だった。恐怖強欲指数は「31」。米中通商の緊張緩和やビッグテック決算の波乱、FOMC後の不確実性が重石となった。
レンジ・需給の見方
週足で$115,000上維持が強気継続の分岐となるため、$100k〜$102k支持帯の防衛可否が短期のカギとなる。
短期は反発と失速を繰り返すマクロ環境。中期ではRWA拡大とETFの需給吸収力が下支え要因となる一方、大型アンロックが分散的な売り圧力をもたらす点に注意。
規制・政策アップデート
海外暗号資産ETFを原資産とするCFD提供は望ましくないとの金融庁見解が共有され、国内CFD各社は投資家保護の観点から提供可否の見直しが焦点となった。
香港はe-CNYのコンビニ約380店舗対応を開始、ECBは2027年にデジタルユーロ試行を目指す意向を示し、加・韓でもステーブルコイン規制整備が前進した。
企業・資金調達・プロジェクト動向
ETF逆風下でもCoinbaseのQ3純利益は$400M超、BTC保有は約$299M増と「現物バランス強化」で応戦した。
資本市場ではSecuritizeが$1.25BのSPAC上場計画を表明、RWA拡大とトークナイズド証券の制度進展が交錯する。
Binance LaunchpoolのKITEは11-03上場予定で、AI×決済テーマの新規資金流入テストに。
Bittensor(TAO)は“ビットコイン型マイニング”でAI資源供給を競争させる設計を強調、中国系開発者の存在感が増す。
H1 2025のオンチェーン料収益は$20B超/黒字化1,124プロトコルへ拡大し、アプリ層の成熟が鮮明。
x402/MegaETHほか(サブトピック)
x402は「AIエージェント決済」の新標準を標榜し注目を集める一方、MegaETHは“一体的な実行環境”で断片化を収束させる構想を前進させる。
イベント
Mt.Goxは2026-10-31へ返済期限を延長し、近時の供給ショック懸念は後ろ倒しとなった。
SUI 約43.96M(JST 9:00相当/北京8:00)、EIGEN 約36.82M(12:00)の解放が予定され、短期フローに影響。
10-31はビットコイン白書17周年で、改めてネットワークの原点を想起する節目となった。
▽ FAQ
Q. Mt.Goxの新しい返済期限はいつ?
A. 管財人の公表は2025-10-27、期限は2026-10-31に変更(1年延長)。未払いBTC残高や入金経路の整備も継続。
Q. 金融庁のETF‑CFD見解は市場にどう影響?
A. 海外ETF原資産CFDは望ましくないとの見解が共有され、IG証券など国内提供の可否や条件見直しが論点。
Q. 2025-11-01の主なアンロック予定は?
A. SUI 43.96M(8:00北京)/EIGEN 36.82M(12:00)。流通比率増を踏まえ板厚・清算動向を要監視。
Q. 直近のBTCの重要テクニカル水準は?
A. 週足$115,000の上抜維持が強気継続の条件。割れの場合は$100k〜$102kの支持帯を再確認。
Q. 11-03に何がある?
A. KITEがBinance Launchpool経由で上場予定。AI×決済テーマで需要テストへ。
■ ニュース解説
Mt.Goxの期限延長で2025年末に懸念された一括放出リスクは後方化したため、ETFフローとマクロ金利観測が再び主材料となった。一方で金融庁のETF‑CFD見解は国内レバレッジ経路を抑制し、現物・ETFへの資金配分に相対的な比重が移る可能性がある。
投資家の視点:イベント(アンロック/上場)日程に合わせ玉突きの板薄化や清算連鎖を避けるため、建玉調整と証拠金余力を点検。中期ではRWA進展とメガ実行環境(MegaETH等)の採用度がプロトコル収益に直結するため、実需・手数料の継続モニタリングが有効。
※本稿は一般的な情報提供であり、投資助言ではありません。
(参考:Mt.Gox(公式))





