▽ 要約
初値:1.495円(公募1円比+49.5%)→直後に0.5円割れ
需給:当選売りと買い手不在が重なり短時間で失速
制度:11:30板寄せ受付→12:00初値決定、販売所は後追い
背景:国内IEOの評価・規制議論と実需創出が焦点
2025-11-11のファンプラ FPL上場は初値1.495円後に急落したため、抽選配分の売り圧と板寄せ後の薄商いが短期下落を招いた。
ファンプラの初値1.495円と急落
初値が板寄せで1.495円となったため、直後に当選売りが集中し0.5円割れまで短時間で下落した。
上場は2025-11-11 12:00、注文は11:30に受付開始し板寄せで初値を形成、その後ザラ場へ移行した。初期需給は売り超で、開始1分で0.510円まで低下し、その後も0.5円前後の推移が続いた。
要点
12:00に板寄せ成立で寄り付きとなったため、初値直後の成行売りが買い板を一気に消化し、反発は限定的となった。
11:30〜12:00は蓄積フェーズ、12:00に最大約定数量で初値確定、その後は継続取引で薄商いが顕在化した。
背景
Coincheck IEO第4弾として10億FPLを1円で販売したため、申込総額90.6億円・28,523口座・倍率9.06倍と広く関心を集めた。
総発行100億FPL・販売10億FPL・Polygon採用という設計で、1口=10,000FPL(最大800口)の抽選販売、取扱開始と同時にFanpla Marketがオープンし有名アーティストの限定アイテム展開を告知した。
市場への影響
抽選配分が小口で広範だったため、初値上昇局面での利確売りが厚く、落選者の初値買いは限定的だったため、初日出来高の割に買い板が薄く価格弾力性が低下した。
一方で販売所の開始は流動性確認後とされ、短期は取引所主導の需給で価格が決まり、板寄せ後の薄商いが下押し圧力となった。
論点とリスク
国内IEOは過去案件で公募割れが目立つため、短期投機偏重が「当選売り」を助長しやすい一方で、実需導線が整う案件ほど価格安定の余地がある。
ただし、販売価格妥当性・ロックアップ・段階的供給など需給マネジメントの設計が弱い場合、初値後の急落リスクは構造的に残る。
今後の注目点
2025-2026にかけてマーケットプレイス・トレジャリー・アワード・ステーキング実装が進むため、FPLの決済・投票・ギフティングでの実需創出が鍵となる。
また、国内の規制議論は開示義務や価格形成ルールの明確化を進めており、販売設計と情報開示の運用次第で投資家心理の改善余地がある。
関連:レンディング規制強化、金商法へ|IEO上限・虚偽罰則も
▽ FAQ
Q. FPLのIEO販売条件は?
A. 1円/FPLで10億FPL販売、1口=10,000FPL。最大800口、期間は2025-10-21〜11-04、Polygon採用。
Q. 上場初日の初値と直後の値動きは?
A. 2025-11-11 12:00に1.495円で寄り付き、開始1分で0.510円まで下落。以降0.5円前後の推移。
Q. 申込実績はどの程度?
A. 申込総額90.6億円、申込口座数28,523、倍率9.06倍。抽選の結果、広く1口配分が行われた。
Q. Fanpla Marketでは何ができる?
A. FPLでデジタルアセットやチケット購入、限定アイテム入手、将来的に投票・ギフティング・ステーキングも予定。
Q. 初値はどう決まる?
A. 11:30注文受付→12:00板寄せで最も多く約定する価格が初値に。以後は継続売買で価格が変動。
■ ニュース解説
初値形成は板寄せで1.495円となったため、当選売りと薄い買い板が重なり短時間で0.5円割れに至ったが、販売所開放は流動性確認後の運用で初日の需給は取引所に集中した。
投資家の視点:初値直後の流動性・板厚・ロックアップ有無、販売所開始時期、実需導線(決済・投票・ギフティング)の具体化時期をチェック。
※本稿は一般的な情報提供を目的としており、投資助言ではありません。
(参考:コインチェック)





