極度の恐怖と底打ち論——2026年6月10日の暗号資産を時間軸で分けて読む
6月初旬に約20%下げたBTCは$63,000前後へ戻し、恐怖貪欲指数は極度の恐怖圏。ETF流出が13営業日続くなか、底打ち論と慎重論を確認済みの情報と投稿ベースの情報に分けて整理する。

急落したBTCは持ち直しつつあるが、恐怖貪欲指数は「極度の恐怖」圏から抜けていない。市場では、底を打ったという声と、まだ早いという声が並んでいる。本稿は6月10日朝の材料を、短期の需給・心理と、中長期の銀行・制度の動きに分け、確認できた情報と投稿ベースの情報を区別して整理する。
BTCは$59,000から$63,000前後へ戻した
6月初旬の下落では、$70,000台前半から一時$59,000付近まで値を下げた。週末には$64,000まで戻し、その後は$63,000前後で推移している。複数のメディアは、この反発を急落後の「売られすぎからの戻り(oversold relief rally)」と報じた。
恐怖貪欲指数は直近数日で8、11、15と報じられ、先月のほぼ中立(約38〜40)から急落した。25を下回る「極度の恐怖」の局面は、過去にも目先の底やサイクルの底と重なってきた。そのため、逆張りの目安によく使われる。
底打ち論と慎重論の分かれ目はETFの資金
複数のトレーダーが底打ちを主張する一方で、価格が実現価格を下回る可能性や、新しい買い手の不足を警戒する声も残る。米国のスポットBTC ETFは13営業日連続で資金が流出し、累計は約$4.4Bに達した。1日で$600M超が流出した日もある。償還はBlackRockのIBITが中心で、累計$2Bを超えている。
大口投資家(クジラ)の買い集めも5月に止まり、ETFからの売りを吸収する買い手が減ったとの分析がある。ETFの流出が続く限り、反発しても上値は重いという見方は消えにくい。
数字を確度別に並べると次のとおりだ。「投稿ベース」はSNS投稿で出ている数字で、公式のデータでは確かめられていない。
| 指標 | 報告値 | 確度 |
|---|---|---|
| 恐怖貪欲指数 | 極度の恐怖圏(8〜15) | 確認済み(複数メディア) |
| BTC価格 | $59,000まで下落後、$63,000前後へ回復 | 確認済み |
| BTC現物ETFの資金流出 | 13営業日連続、累計約$4.4B(単日$600M超の日も) | 確認済み |
| IBITの償還 | 償還の中心、累計$2B超 | 確認済み(傾向) |
| BTC実現価格 | $53,600前後との指摘 | 投稿ベース/未確認 |
| ETH価格 | $1,385付近との投稿 | 投稿ベース/未確認 |
| ETH現物ETF | 6月8日に約$82M流入との報告 | 投稿ベース/未確認 |
| RSI | 具体値の投稿のみ | 投稿ベース/未確認 |
SBI新生銀行、預金利息の2割を暗号資産に交換できる券に
6月8日付の日本経済新聞によると、SBI新生銀行は今秋、預金者向けの常設サービスを始める。円預金の利息は通常どおり受け取れ、加えて利払い額の2割に相当する「交換券」が付与される。券は交換時点のレートでBTC・ETH・XRPに換えられる。2025年9月のXRP交換券キャンペーンを常設化するもので、グループの暗号資産事業であるSBI VCトレードへの導線にする狙いがある。
暗号資産の入口が、取引アプリだけでなく銀行口座にも広がることになる。日銀の利上げ観測も出ており、円金利が上がれば交換券のもとになる利息も増える。対象となる顧客や付与の条件は、今後の発表で確かめたい。
制度の材料は未確認のものが多い
米国で暗号資産の税制法案が6本提出されたことや、中国の裁判所がBTCを合法的な財産と認めたことを伝える報告も出ている。どちらも投稿ベースで、現時点では確認できていない。
注目点はETF流出の停止と$60,000・$65,000の維持
底打ちを判断するには、ETFの流出が止まるか、出来高が戻るか、主要な価格帯を保てるかを見る必要がある。目安は、200週移動平均がある$60,000と、サポートとされる$65,000だ。
本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではない。投資の判断はご自身で行ってほしい。
出典: @LaboNft のX記事


