Bybit Web3ウォレット資産取り出し完全ガイド

▽ 要約

サービス停止日:2025年5月31日12:00UTCでCloud/Keyless停止
出金フロー:チャット→UID提出→調査→メール案内→着金確認
KYC要件:未移行資産はStandard以上の本人確認が必要
ガス代対策:ETH等ネイティブ通貨を別途入金し不足を回避
緊急策:Keylessのみ「Private Key Emergency Escape」で自力回収可

Bybit Web3ウォレットに残った資産は公式サポート経由で必ず回収できる。停止後はUIが消え自力操作不可だが、FAQが明示する申請窓口とKYC要件を満たせば数日で返還されるためだ。読者は本記事で「問い合わせから着金確認までの全工程」と「ガス代・詐欺リスクの回避策」を学び、安全に資産を守れる。

サービス終了の全体像

停止日は2025‑05‑31 12:00 UTC、対象はCloud/Keyless等。公式FAQが日時と影響範囲を列挙している。

影響を受けるサービス

停止対象はCloud Wallet・Keyless Wallet・DexPro・Swap & Bridge・NFT関連。Seed Phrase Wallet等は存続。

期限後に残高がある場合の扱い

期限を過ぎ資産が残った場合はKYC完了後にサポート申請する必要がある。FAQは「UIDを添えたWebフォームで支援」と明言。

資産回収ステップ詳細

公式手順+ユーザー実例を統合し、①準備②チャット③調査④メール⑤受領の5工程で完了。

Step 0 事前準備

  • BybitアカウントUIDを控える(PC右上アイコン→UID表示)。
  • KYC Standard以上を通過し、身分証とセルフィーを提出。
  • ガス代不足を避けるためETH等を別口座で用意。

Step 1 カスタマーサポートへ接続

サイト右下のチャットアイコンをクリックしBotへ任意質問→「未解決」を選択→オペレーターへ転送。ユーザー投稿でも同手順で成功例多数。

Step 2 必要情報の提示

オペレーターへ以下を送信:

  1. UID
  2. 残高があるWeb3ウォレット種別(Cloud/Keyless)
  3. 資産内容(例:ETH 0.2 + USDT 150)
  4. ウォレットアドレス(不明の場合「不明」と申告可)
    → オペレーターが内部調査を開始し「3営業日以内にメール案内」と回答。

Step 3 メールでの正式案内

届くメールには

  • 返却方法(Bybit現物口座に振替 or 外部アドレス送金)
  • 追加KYCや署名の要否
  • 目安処理時間
    が記載される。指示通りに出金先を返信、ガス代請求があれば対応。

Step 4 ブロックチェーン確認

外部出金ならTxハッシュが併記されるので、Etherscan等で着金確認。Bybit口座振替なら「資産>現物>入金履歴」でチェック

Step 5 完了後の再発防止

  • アドレス帳から旧Web3アドレスを削除。
  • Seed Phrase Walletか外部ハードウェアウォレットへ再保管。

 Keyless専用「緊急シード変換」

MPC方式Keylessはアプリ内バナーから秘密鍵エクスポートが可能。Cloudでは不可

操作手順

  1. Bybitアプリ→Web3→「Private Key Emergency Escape」バナー
  2. デバイス認証→対象MPCウォレット選択
  3. 規約同意→Seed Phrase取得→MetaMask等へインポート

注意点とリスク管理

KYC未完了・ガス不足・詐欺偽サイトが主リスク。公式FAQとユーザー報告が一致。

ガス代が足りない場合

EIP‑1559下で高ガス時は送金失敗→サポートに再依頼可。ガスを追加入金し再送する。

フィッシング防止

Bybit正規ドメイン「bybit.com」のみ使用。DMやSNS経由リンクはクリックせず、公式サイトのチャットから開始。

UI誤送金の教訓

過去に「出金先=Web3ウォレット」を無意識選択し残高を放置した例あり。資産移動時は送金先ラベルを必ず確認する。

▽ FAQ

Q. サービス停止日は?
A. 2025年5月31日12:00UTCにCloud/Keylessが停止。

Q. KYCは必須?
A. 未移行資産の出金時にStandard以上の本人確認が必要。

Q. サポート回答までの日数は?
A. 通常3営業日以内にメール案内が届く。

Q. ガス代不足時の対策は?
A. 対象チェーンのネイティブ通貨を入金して再送金。

Q. Keylessは自力で復旧できる?
A. アプリの「緊急エスケープ」でSeed Phraseへ変換可能。

■ ニュース解説

BybitはWeb3部門を縮小しリソースを取引・インフラへ再配分すると発表。セキュリティ侵害と経営資源最適化が背景とみられる。ユーザー保護措置として「資産返却窓口」「MPC緊急機能」を用意し、取引サービス継続への影響は限定的。

(出典:bybit,X,myforex