1月28日 ビットコイン「デジタルゴールド」岐路

▽ 要約

市況:金高騰とドル安でリスク再配分が進行。
清算:24時間で$171M、多空ともに整理が進む。
焦点:BTCの立ち位置とUSDC/Circle、AI動向。

金高騰とドル安が進む一方、BTCは横ばい圏で「デジタルゴールド」性の再点検が進む。

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金先物の最高値更新や米ドル安が話題となる一方、暗号資産はテーマの再整理局面にある。2026-01-28は、ビットコインが「デジタルゴールド」として機能する条件と、USDC/CircleやAI関連の動きを同時に確認したい。相場の論点を短時間で押さえるため、数値と制度面を中心に解説します。

市況総括

金高騰とドル安が同時に進み、暗号資産は「どのヘッジなのか」が改めて問われている。

金先物は2026-01-28に+1.5%上昇して最高値を更新し、米国債利回りが上昇しても買いが優勢だった。短期的には「金利上昇=金に逆風」という単純図式が崩れ、ポジション再配分が起きている。

米ドルは2026-01-28に「4年ぶりの最安値水準」との指摘が出た。ドル安は商品高と相性が良い一方、暗号資産側ではリスクオンとヘッジの両解釈が同居し、値動きが一本化しにくい。

銀連動ETFの$SLVは取引高が過去最高の$40Bに達し、平常時の1日平均の15倍超とされた。金だけでなく銀にも資金が向かう局面では、マクロ連動のボラティリティが暗号資産にも波及しやすい。

デリバティブでは2026-01-27の24時間で合計$171Mが清算された。内訳はロング$83.82M、ショート$87.21Mで、BTCが$34.02M、ETHが$25.69Mとされ、方向感の欠如が「両建て整理」として表れた。

金・銀・銅の強さは2025-01-01〜2025-12-31の上昇率として金+72%、銀+120%、銅+40%が示され、45年ぶりに同時高値という整理もある。供給制約とAIインフラ需要、脱ドル志向が重なると、暗号資産の“物語”よりも実需の強いハードアセットに資金が寄る可能性がある。

一方で、金が$5,000を超える局面でもBTCが横ばいになりやすいとの問題提起が出た。現物ETF承認などで「ドル建てリスク資産」に寄ったという見方と、制度化が下値を支えるという見方が併存している。

規制・政策アップデート

規制は「透明なドル連動」を選別する方向と、地域ごとの取引所ライセンス整備が並走している。

ステーブルコインでは、米欧が1:1準備と監査を前提に制度内へ取り込むという整理がある。例として米国のGENIUS Actは、高品質準備・月次監査・連邦または州ライセンスを求め、準備にビットコインや金など高リスク資産を使うことを禁じるとされた。

同時に、オフショア型ドル連動のAML・KYCが焦点になりやすい。記事では、中国人民銀行が2025-11-29の会議でステーブルコインの本人確認・マネロン面の欠陥に言及し、USDTのような域外流通を問題視したと整理している。

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地域規制では、ベトナム財務省が暗号資産取引プラットフォームのライセンス試行を開始したとされた。実缴資本10兆VND(約3億人民元)と「国内企業のみ」という条件が柱で、SSI証券やMB銀行など伝統金融の参加が想定されている。

東南アジアは「無規制の成長」から「高い参入障壁での再編」へ移りつつある。フィリピンでは未承認プラットフォームを約50件規模で遮断した一方、国内の持牌取引所PDAXに取引が集中したという例も挙げられた。

企業・資金調達・プロジェクト動向

資本と人材の移動先は「AI×電力」と「規制適合の決済」に寄り、暗号資産産業の内側の収益構造を変えつつある。

BTCの供給側では、マイナーの採算悪化がテーマになっている。7日移動平均のネットワークハッシュレートは993EH/sまで低下し、2025-10-01〜2025-10-31の高値から約15%下落とされた。

収益指標では、2025-12-01〜2025-12-31にマイナーの1EH/sあたり日次ブロック報酬収入が$38,700まで落ち、過去最低水準とされた。減半後の報酬減と難易度上昇が重なり、停止や売却でキャッシュを確保する動きが出やすい。

マイナー各社はAIデータセンターへの転換を唱え、Core ScientificやHut 8など複数社の名前が挙がった。CoinSharesは、2026-12-31時点でマイニング収入比率が85%から20%未満へ低下し得ると予測したが、設備・運用の非互換を理由に「ストーリー先行」とみる反論も紹介されている。

ステーブルコインでは、Circleが規制順応の“受け皿”として語られている。USDCの純増は過去1年で+$32B、同期間のUSDTは+$50Bという比較が示され、インド48%、アルゼンチン46.6%など一部市場でのシェア拡大も挙げられた。

事業指標としては、Q3売上$740M(うち利息収入$711M)で前年比+66%とされ、準備資産は短期米国債・レポ中心の85%と現金等15%に分け、月次で監査を受けると整理された。金利低下局面では利息収入の脆さがあるため、手数料など「その他収入」の伸び(記事では前期比+20%)が論点になる。

AI×開発では、個人向けAIアシスタント「ClawdBot」が象徴的だ。創業者Peter Steinbergerはアイデアから原型まで1時間で組み上げ、GitHubのStarは40,000超とされ、Mac mini需要を押し上げたとの指摘もある。

同時に、生成AIを使った“Vibe Coding”は非エンジニアにも広がるが、セキュリティの初歩が最大のボトルネックになる。API Key・秘密鍵/シード・Cookieの3点は入力しない、環境変数で隔離する、といった注意が強調された。

市場インフラでは、予測市場が「真実を自動生成する装置ではない」という論点が再確認された。流動性の薄さ、ボットの介入、誤情報、内幕取引などが構造的に価格を歪め得るため、確率(例:価格$0.7=70%)の解釈には前提条件が付く。

▽ FAQ

Q. 2026-01-28の相場で目立った数字は?
A. 金先物+1.5%で高値更新、24時間清算$171M(BTC$34.02M・ETH$25.69M)で相場の整理局面を示した。

Q. BTCの「デジタルゴールド」性はなぜ揺れている?
A. 金$5,000超でも伸び悩む局面があり、現物ETF承認でドル資産化、古参が80%超売却と主張し論争が再燃、BTCの評価軸が揺れる。

Q. Circle/USDCで投資家が見たい指標は?
A. USDC純増+$32B、Q3売上$740M、準備85%短期米国債、市場シェア29%に加えCCTPやVisa決済拡大が材料。

Q. ベトナムの新制度で何が変わる?
A. 実缴資本10兆VND(約3億人民元)と国内企業限定が柱で、Binanceは直参入できずSSI証券・MB銀行が名乗りを上げた。

■ ニュース解説

金高騰とドル安が進むため、暗号資産は「ヘッジ資産かリスク資産か」の整理が再燃し、清算$171Mが示すように短期の方向感は割れた。
一方で、規制は透明なドル連動を選別し、産業側はAI×電力や決済インフラへ収益源を寄せている。

投資家の視点:価格だけでなく、(1)マクロ(金利・ドル・商品)と(2)制度(ステーブルコイン規制、各国ライセンス)と(3)産業構造(マイナー採算、AI転換)の3層で“何が変わったか”を分解して追うのが有効だ。

※本稿は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄・金融商品の売買を推奨するものではなく、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

(参考:PANews