▽ 要約
市況:BTCは$107k〜$112k、恐怖指数29、ETFは流出
金:東証が純金信託の乖離に注意喚起
企業:バイナンス・ライフ先物50倍、AI取引企画が話題
行事:AWS障害、マウントゴックスは10月31日返済期限
暗号資産 市況はBTCが$107k–$112kで攻防。東証が純金信託の乖離を注意喚起し、マウントゴックス期日やAWS障害も重なる。
市況総括(価格・フロー・センチメント)
ETFの週次流出と恐怖指数29のため上値は$112k付近で重く、$107k支持の維持が焦点となった。
BTCは$111,125、ETHは$4,075が目安、24時間清算は約$509M。現物ETFはBTC▲$1.23B、ETH▲$312Mの流出で、短期はレンジ内での往来が続いた。
レンジ・需給の見方
$107k支持〜$112k抵抗の間でショートカバーと戻り売りが交錯し、$111k超定着なら上振れ、一方で$107k割れは$100k接近に警戒が要る。
クジラのショート構築や10-31の返済イベントが需給を圧迫し、テクニカルの分岐は$111kと$120kが短期の上値目処となる。
規制・政策アップデート
中国本土の指示でアントグループとJD.comの香港人民元建てステーブル構想が停止となり、香港の枠組み自体への影響は限定的との見方が示された。
米国ではETP制度の整備と市場構造の再点検が並行し、資産トークン化や決済の議論が継続している。
企業・資金調達・プロジェクト動向
Binanceは“Binance Life”USDT建て無期限を10/20 19:00(北京)に開始、最大50xに対応した。
資金調達はTempoがSeries Aで$500M(評価$5B)、週間計20件・総額$786M超と大型案件が目立った。
DeFAI:AIモデルのリアルマネー取引対決
Hyperliquid上で6大AIが各$10kを運用し、10/20時点ではDeepSeekが+25.33%で首位、一方で損失拡大モデルも観測された。
同一条件での成績差は“思考様式”とリスク管理の差を浮き彫りにし、オンチェーンの可視化が議論を呼んでいる。
市場の声(X)
CZは「ビットコインは金の時価総額をフリップする」と発言し、長期強気観の再燃を示唆した。
一方、日経の純金信託乖離報道を巡り、X上では過熱警戒や裁定の可否など現場目線の議論が活発だった。
イベント
AWS北バージニアの障害が10/20に発生し、CoinbaseやPlayStationなどで不具合が報告された。
Mt.Goxは2025-10-31が返済期限で、残高34,689 BTCの一部が市場へ放出され得るため、板薄時の連鎖清算に注意が必要となる。
▽ FAQ
Q. 直近のBTCレンジは?
A. $107k支持〜$112k抵抗が意識され、$111k超の定着で上振れ余地、割れで$100k接近も。
Q. 東証の純金信託「乖離」注意喚起のポイントは?
A. 1540/1541で市場価格が基準価額を上回る乖離が継続、2025-10-17に東証が注意喚起。
Q. Mt.Gox返済の売り圧規模は?
A. 残高34,689 BTCのうち最悪22,253 BTCが同時流入で約$2.4B相当と試算(実際は段階的)。
Q. Binance Lifeとは?
A. Binance先物のUSDT建てパーペチュアル。2025-10-20 19:00(北京)開始、最大50倍。
Q. AIトレード実験の途中経過は?
A. Hyperliquidで6大AIが各$10kを運用、10/20時点の首位はDeepSeek(+25.33%)。
■ ニュース解説
ETF資金が週次で流出し恐怖指数も29のため、BTCは$107k〜$112kでのレンジ滞留が妥当となった一方で、10/31のMt.Gox返済とAWS障害で短期の板薄・清算連鎖に配慮が必要だ。
投資家の視点:①レバレッジ抑制、②取引所のADL/入出金仕様の事前確認、③イベント日付(10/31)の管理、④“話題銘柄”の先物/新規上場は短期と長期のリスクを峻別。
※本稿は一般的な情報提供であり投資助言ではありません。
(参考:日本取引所グループ(東証),三菱UFJ信託銀行)