【4月2日】ビットコインはドルを脅かすのか?最新「仮想通貨ニュース」総まとめ

【要約】
・仮想通貨ACTの現物市場で約105万USDT相当の売却が起き、ACT価格が急落
・世界最大級の資産運用会社ブラックロックCEOが「ビットコインはドルの地位を脅かし得る」と警鐘
・Grayscale(灰度)がデジタル大盤インデックス基金をETF化するためにSECへ登録申請
・BinanceのMegadrop第4弾としてKernelDAO (KERNEL)が登場
・ACTプロジェクトチームが急落への対処策を検討中
・アーサー・ヘイズが「米国の金融政策転換がビットコイン25万ドル上昇の可能性を示唆」と分析

ACTの急落事件とBinanceの初動調査

4月2日、Binance(币安)は仮想通貨ACTの大幅暴落について初歩的な調査結果を公表しました。報告によると、VIPアカウント3名と一般アカウント1名の合計4名が、現物市場で総額105万USDT(約105万ドル相当)のACTトークンを一気に売却し、これが瞬間的な価格下落を引き起こしたとされています。この動きは一部のユーザーの先物ポジションを清算に追い込み、さらに他の低時価総額銘柄にも波及しました。
Binance側は「アカウント同士の共謀などによる不正な利益獲得は確認されていない」と強調する一方、ACTのレバレッジ制限を引き下げるなど追加的なリスク管理措置を実施しています。また、市場に流通済みのACTはすでに全量がロック解除されているため、取引そのものを制限できない点も指摘されました。今回の価格変動を受け、同取引所は改めて利用者に「リスク管理の徹底」を呼びかけています。

ブラックロックCEOの年次書簡:ビットコインはドルの地位を脅かすか?

世界最大級の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)のCEO、Larry Fink氏は、投資家向けの年次書簡の中で「ビットコインが米ドルの基軸通貨としての地位を脅かす可能性」を示唆しました。過去数十年にわたり、ドルは世界の基軸通貨として金融・貿易両面で優位性を維持してきましたが、アメリカの国債発行残高が膨張するなかで財政赤字は増え続け、持続性が疑問視される局面にあるとFink氏は指摘しています。
さらに同氏は、「代替的なデジタル資産や分散型金融が発展していくにつれ、ドルに代わる安全資産の需要が高まるかもしれない」とコメント。その一方で、ビットコインETFの成功を例に挙げ、同社はデジタル資産市場への積極的な参入を進めている姿勢も強調しています。とりわけ「代替可能なあらゆる資産をトークン化する」というトレンドが、今後の金融インフラに大きな変革をもたらすとし、いわゆるRWA(現実世界資産)のデジタル化による投資機会の拡大を期待する見解を示しました。

Grayscaleの「デジタル大盤基金」ETF化へ向けた動き

同じく4月1日には、Grayscale Investments(灰度)がSEC(米証券取引委員会)にS-3登録声明を提出したことが判明しました。これは同社が運用する「Grayscale Digital Large Cap Fund LLC(デジタル大盤基金)」をETFとして上場し、より広く投資家が売買できる形に転換する狙いがあります。
Grayscaleはすでにビットコインやイーサリアムをはじめ、複数の暗号資産トラストを運用しており、ETF化の動きは機関投資家や一般投資家が仮想通貨にアクセスしやすくなる大きな一歩とみられています。

BinanceがKernelDAO (KERNEL)をMegadrop第4弾に選定

Binanceは4月1日、同社の「Megadrop」プラットフォームの第四弾プロジェクトとしてKernelDAO (KERNEL)を選出したと発表しました。KernelDAOは「再質押」機能を活用し、KernelやKelp、Gainといったプロトコルを支援する仕組みを提供するDAOとして注目を集めています。
KERNELトークンは総供給量が10億枚であり、うち4%にあたる4000万枚をMegadropで配布するとされています。また、同量の4000万枚を現物市場への上場後6カ月以降に追加的なマーケティング施策で放出予定とのことです。

ACTプロジェクトチームの対応策

ACTの急落をめぐり、プロジェクトチームは4月1日に公式コミュニティアカウントを通じて「調査を進めるとともに信頼のおけるパートナーらと連携し、対策プランを策定中」と発表しました。現時点では詳細を明かしていませんが、近く何らかの具体的対応を公表するとしています。大幅な価格変動が投資家の不安を招く中、プロジェクトチームの迅速かつ透明性のある情報開示が求められています。

アーサー・ヘイズが語る「米金融政策」とビットコイン25万ドル説

最後に、BitMEX元CEOであり著名トレーダーとして知られるアーサー・ヘイズ氏の新たな見解も注目されています。ヘイズ氏は、米国の膨大な政府債務と政治的プレッシャーにより、米連邦準備制度(FRB)が独立性を失いつつあると指摘。インフレ対策よりも政府ファイナンスが優先される「財政支配(fiscal dominance)」の状況が進む中、再び量的緩和(QE)が復活すると予測しています。
彼は1970年代のFRB議長アーサー・バーンズ氏の時代を例に挙げつつ、巨額国債の買い支えを強いられることで、名目利率を低水準に抑えるシナリオが現実味を帯びると解説。その結果、余剰資金が再びビットコイン等のリスク資産に流れ込み、年末にかけてビットコイン価格が25万ドルに到達する可能性も否定できないという大胆な見通しを示しました。
もちろん、ヘイズ氏の予測どおりになるかは不確定であり、米国株式市場や世界経済の動向など多くの要因が複雑に絡み合うため、投資家にとっては慎重な判断が必要です。しかしながら、金融引き締めから一転して緩和へ向かう流れが実際に強まれば、ビットコインへの資金流入が加速するという見解は、多くのアナリストの間でも共通した意見として語られています。

上記のように、ACTの急落をはじめビットコインの将来的価値や、ETF化をめぐる動きなど、仮想通貨市場は日々めまぐるしく変化しています。代替通貨としてのビットコインがドルの地位を揺るがすのか、それとも既存金融との共存が進むのかは、引き続き市場関係者の大きな関心事です。投資家にとってはリスク管理を徹底すると同時に、最新の動向を常に把握しておくことが不可欠といえるでしょう。

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