【2月20日】「Pi Network上場、LIBRA騒動、ビットコイン変動の前夜?」最新仮想通貨ニュース

【要約】
・Pi Network がついにメインネット移行を発表、複数取引所に上場予定
・アルゼンチン大統領を巻き込んだLIBRAトークン騒動の舞台裏にKelsier Ventures
・BTC市場の指標が軟調推移、相場は変動の前夜か(K33リサーチ)
・FTXの次回返済スケジュールは5月30日に開始予定
・Binance Alphaが複数の新プロジェクト(BROCCOLIなど)を取り扱い開始

Pi Network:総供給量1000億枚の「最大伝銷コイン」疑惑

長年「伝銷スキーム(マルチ商法)ではないか」と議論され続けてきたPi Networkが、ついにメインネット移行を発表した。

  • 供給量とロック状況
    • 最大供給量は約1000億枚とも言われ、2025年1月時点の主なデータでは累計移行されたトークンが55.6億枚に達する。うち6.6億枚は依然ロック状態だ。
  • コミュニティと価格動向
    • グローバルで6000万人以上の登録者をうたい、活発なコミュニティを構築している。ただしKYC完了者は全体の一部に留まるとの指摘もある。
    • 取引所上場後の価格は大きく変動するリスクが高く、取引量や供給解禁ペースが鍵となる。

一見すると「スマホで誰でも簡単にマイニングできる」という利点を強調してきたが、Pi Network自体を疑問視する声も多い。長期的には巨大な供給量が価格の重しになるのではないかという懸念が残る。

LIBRA騒動:Kelsier Venturesと“買収疑惑”の渦中

アルゼンチン大統領ハビエル・ミレイがSNSで宣伝したことで一時的に大きく値上がりした「LIBRA」トークン。しかし数時間後には投稿が削除され、トークンは急落、数万人規模の投資家に損害が及んだとされる。

  • 背後のKelsier Ventures
    • 以前からメランニア(MELANIA)やENRON、BOBなどの複数のmemeトークンで「Rug Pull(投資家をだます形で資金を抜き取る)」を行っていたと指摘される。
    • CEOのHayden Davis氏は、アルゼンチン大統領の妹Karina Milei氏に資金提供を行い「コントロールできる」と発言したとの疑惑報道が浮上。しかし本人は否定している。
  • 法的リスクと今後
    • アルゼンチン当局や米司法省が関心を寄せ、捜査が進む可能性がある。投資家から集団訴訟が起こされれば、さらなる展開も予想される。

BTC:指標低迷、次の大きな値動きが迫る?(K33リサーチ)

K33リサーチによれば、ビットコインの低ボラティリティが続き、出来高や先物のプレミアムも低水準だという。これらは投資家のリスク回避姿勢が強まっている兆候とされる。

  • 市場の特徴
    • 取引高の落ち込みとCME先物プレミアムの低下。
    • アメリカ株式市場の中でも値動きの小さい比率が増えており、BTCよりもボラティリティが高い大型株も存在する。
  • リサーチの見解
    • 米国の政策やマクロ環境が不透明な中、資金の流入が限られ、控えめな値動きが続いている。
    • こうした低ボラティリティ状態は長く続かず、やがて急な変動が起こりやすいと指摘される。

FTX返済とETF動向:主要ニュースまとめ

FTXの次回返済が5月30日から開始

破綻した暗号資産取引所FTXは、次の分配を5月30日に始める見込み。前回分配を受け取っていないユーザーへの支払いも含まれるとされ、約650~700億円規模の還付が行われる見通しだ。

ETFや規制関連の最新状況

  • BitwiseのXRP現物ETF申請
    米SECはBitwiseによるXRP現物ETFの申請を正式に受領。21日公報掲載後、承認可否までに期限延長の可能性がある。
  • Strategy(旧MicroStrategy)の資金調達
    約20億ドルの転換社債を発行し、将来的なBTC買い増しに備えるという計画を発表。
  • 香港におけるBullishのライセンス取得
    香港証券先物委員会(SFC)より正式に認可が下り、地域のトップクラス取引所としての地位を狙う。

Binance Alpha:BROCCOLIなど新トークンを取り扱い

Binance関連の分析・リサーチ部門であるBinance Alphaが、新たにBROCCOLIやCZ’S DOGなど計6銘柄をリストアップした。

  • これらはいずれもmeme性が強いトークンだが、市場では流動性や実需の有無が不透明。
  • 公式プラットフォームへの上場を意味するわけではない点に注意が必要。

チェーン上データ分析の注目:投資家の視点

Kelsier Venturesの「Rug Pull」疑惑やPi Networkの真偽などを見極めるには、チェーン上データの分析がますます重要となっている。

  • ウォレットの大口流入出
    • どの価格帯でどのくらいのトークンが移動しているかを追うことで、投資家の真意が読み取りやすい。
  • 取引所への送金量
    • 急増した場合は売り圧力が高まる可能性があるなど、市場の転換点を把握できる。
  • BTCの未実現損益指標や先物ポジション
    • 投資家の心理や相場の過熱/冷却を数量的に把握する上で役立つ。

暗号資産特有の公開元帳(ブロックチェーン)を基盤とした分析手法は、多くの詐欺プロジェクトや過大広告を見分ける重要な手掛かりになっている。

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